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【2023.1.27.】活動と参加へのアプロー⑭活動と参加へのアプローチの始め方4「最初が肝心、リハのイメージのこと」

※このコラムはどなたでも全文お読みいただけます。

このコラムは連載コラムなので、ほかのコラムと合わせてお読みいただくと理解が深まります。
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「リハビリテーションに必要な6つの視点」
は最近のオンライン講義で必ず伝えていることの一つです。

6つの視点

いつも講義で示すスライドです。

これからのリハビリテーションは「多様なリハビリテーション」へのアプローチを基本にして考えていく必要がある。リハビリテーションに対してはこのスライドに示すような多様な視点を持って取り組む必要があると考えています。

2015年頃より活動と参加へのアプローチの必要性を厚労省が声高に言い出した背景には、心身機能中心のアプローチを続けていても、患者さんの実際の生活状況が変化しないと指摘されていることもその要因だと私は解釈しています。病院のリハと退院後の患者さんの生活状況が結びつかない。

そうしてそのことに病院のセラピストも生活期のリハのセラピストも気づいていないから、2018年の同時改定以降は、診療報酬も介護報酬も活動と参加へのアプローチについて取り上げられることになったのです。

  • 患者さん自身も取り組む主体的なリハビリテーション

  • 依存的にさせないリハビリテーション

を実践するためには最初の時期の関わりはめちゃくちゃ大切なのです。

そうして、初期のリハビリテーションの導入時期からの関わりをきちんと実践するからこそ、それ以降のリハビリテーションの中で「活動」や「参加」にアプローチすることが可能になるのだと考えています。

リハビリテーションっていったい何?

病院や生活期でやっているリハビリテーションっていったい何なのでしょう?

患者さんはそのことをきちんと理解しているのでしょうか?

セラピストはきちんと説明しているのでしょうか?

リハビリテーションって何のために実施しているのかという根本の部分をきちんと伝えながら実践することが必要なんだと最近考えながら実践しています。

このことをきちんとリハビリテーションの導入時期から理解してもらうことこそが、「退院時期に向けてのリハビリテーション」や生活期のリハにおいて、活動と参加へのアプローチやその実践を実行できることにつながってくるのです。

オールドな古いタイプのセラピストには理解できないことかもしれせんが、心身機能のことだけを考えたり、治療手技だけがリハビリテーションのすべてだと考えたり、活動と参加なんて心身機能へのアプローチの放棄だとか考えているような勘違いセラピストさんには、今の時代に見合ったリハビリテーションに対しての理解がないのでしょう。

してもらうリハビリテーションではなく「する」リハビリテーションとして、主体的なリハビリテーションの実施が2025年以降は必要とされます。

そのためには、患者さんを依存的にしてしまうような「してもらうリハビリテーション」を実施するのではなくて、患者さん自身が主体的にリハビリテーションにかかわる「するリハビリテーション」の実践が必要だと考えています。


そうしてその取り組みは、病院リハ生活期リハともに実践することが求められているのだと考えています。

だからこそ、昨日のコラムでも書いたように「できない事探し」の評価で患者さんを落ち込ませて、依存的にさせてしまうようなことから開始するのではなくて、「できる事探し」の評価から開始して、できることを増やしていくというようなリハビリテーションのスタートが必要だと考えています。

少なくとも回復期リハ病院を退院してからの生活では、毎日セラピストがかかわるような生活はないのです。

それなら最初からそのことを前提としてリハビリテーションを実施するというスタイルが必要なのではないでしょうか?

「できること」があるということを伝えていくことは大切なことだと考えています。

やまだリハビリテーション研究所
作業療法士
山田 剛

#やまだリハビリテーション研究所


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「生活期リハの視点で病院リハと地域リハをつなぐ・変える」を主要テーマとして、大阪の作業療法士のやまだ…

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