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複業するなら音楽でしょ!?〜ライフワークとしての作曲家とか音楽マーケターとか〜


コロナ禍の自粛騒動を経て、働き方の多様化が進んいるようです。こんな記事がありました。

不確実性の時代にあった新しい働き方=「複業」

 様々な環境変化で、不確実性が増している時代。これまでの当たり前が続くと思ってはいけない時代ですね。特に日本では、高度成長期の「成功体験」から意識の切り替えができてない人が惰性で「これまでのやり方」を続けていることが多いなと感じています

 コロナ禍で先の見通しが立たない昨今、「フクギョウ」を解禁する会社が続々と増えてお り、周りで耳にする機会も増えたのではないか。これまでは「副収入を目的に仕事のすきま時間などに行う」という、まさに「副業」のイメージが強かったが、それを覆す新しい「複業」の在り方について、一般社団法人パラレルプレナージャパンが「パラレルプレナー(※)」を対象とした実態調査を行った。
 ※パラレルキャリアとイントレプレナーを組み合わせた造語。複業(パラレルキャリア)で得た外部の知識・経験・人脈を生かし、会社員や公務員として本業で変革を起こしている人材(イントレプレナー)のこと。

 パラレルプレナーという言葉も出てきているようですが、大企業も社員の意識変革を期待する時代ということなのでしょう。
 複業(パラレルキャリア)が推奨される時代には、ライスワーク(生計を立てるための仕事)とライフワーク(自己実現ができる一生続けたい仕事)のバランスが大切だと言われる機会も増えています。

複業時代のライフワークに音楽は向いている

 エンタメにおいて、ヒットするかどうかはやってみないとわからないというのは古今東西、いまだに変わってない真実です。音楽で食べていくのが大変というのもずっとかわっていないですね。つまり「ライスワーク」にするのには苦労が付きものだということです。

 しかし、もし別に生計を持ち(ライスワーク)、その上で、本気で自己実現をするらめに音楽を仕事にするとしたらどうでしょうか?音楽が好きな人にとってはやり甲斐は間違いなくあります。ヒットの可能性は常にありますので、不安定ですが、経済的な成功も同時に目指すことは可能です。年齢関係なく続けられて、まさに音楽はライフワークに向いていることに気づきました。

 2013年にプロ作曲家育成「山口ゼミ」を始めた時は、「この講座を受ければ、プロになれるもしくはプロになることを諦められ」と冒頭の文章で書いていました。8年経って気づいたことは、音楽を諦める必要がない時代になったなということです。
 実際、山口ゼミの卒業生には複業として別の仕事をきちんとやりながら、プロの作曲家としても結果を出している人が何人もいます。
 一部上場企業の総合職として働きながら、ClariSや7/22などのシングル曲を提供している女性二人、永野小織と長沢 知亜紀、そして大学の英語講師をやりながらDai-ce「CITRUS」などのヒット曲を持つKAZ KUWAMURAとのトークイベントを以前やりました。興味のある方はこちらをご覧ください。

 「デジタル化」という大きな追い風もあります。大規模スタジオを使わないとクオリティの高い作品ができなかった時代から、個人のパソコンで完結できるようになりました。レベルノア高い個人と個人が共作(コーライティング)をしていくのが今の世界のポップソングの作られ方です。
 日本におけるコーライティング・ムーブメントの震源地となった「山口ゼミ」は、作曲編曲をライフワークにしたい方に有益なプログラムです。全くのDTM初心者からプロになっていく人がたくさん出ています。

 さて、音楽の仕事が複業に向いてきたのは、作曲家だけではありません。近年、僕が提唱している「音楽マーケター」もライフワーク向きです。

音楽マーケターという複業の選択肢も

 音楽ビジネスのエコシステムが個人へのパワーシフトを起こしていること
音楽って楽しくて、やりがいがあってライフワーク向きですね。また、作曲家と違うのは、まだ確立されてない職業で、今から「日本一の音楽マーケター」になれる可能性があるというのが作曲家との違いですね。

  デジタルマーケティングが主戦場になり始めている音楽ビジネスにおいて、音楽を理解したマーケターの存在は重要になっています。特に日本は圧倒的に人材が不足しているので、デジタルマーケティングの基本スキルがある人が、複業で音楽マーケティングをやるというチャンスがそこらじゅうにあるのが現状です。
 ビジネス感覚のある意識の高いアーティストと音楽ビジネスを理解した優秀な音楽マーケターが音楽ビジネスの最小ユニットになっているというのが30年以上音楽界に関わってきた僕の実感です。逆に言うと、マネージャーもプロデューサーもデジタルマーケティングは必須スキルになっているのが今の音楽ビジネスです。
 音楽マーケティングブートキャンプの第一期生30人はめちゃくちゃ高い熱量で修了してコミュニティになり、これから実際に実ビジネスに関わっていくことになりそうです。現在、第二期を募集中です。

 僕が関わるセミナーの宣伝みたいになっていてすいませんw、でも本当の話です。デジタル革命がもたらせた構造変化は人材のミスマッチを産んでいます。これから音楽ビジネスに関わる人には大きなチャンスがあるのです。

 我田引水と思われないように、経済学者野口悠紀雄さんのコラムを引用します。

コロナ禍で、オンライン方式での仕事が広がった。在宅勤務だけでなく、営業活動にも広く使われるようになった。オフィスがなくても仕事ができるので、独立することや、副業や兼業が容易になった。このように、デジタル化は働く者の味方だ。こうした働き方が広がって組織依存から脱却することが、日本を再生させる。

 全くその通りだと思います。そしてデジタルリテラシーを持ったクリエイターやマーケターが、音楽をライフワークとして選ぶことで、音楽界が再生させると僕は確信しています。

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モチベーションあがります(^_-)