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BIツールの魅力と課題:社員の関心を引き出すために必要なこと

現代の企業では、データドリブンな意思決定がますます重要になっています。
そのため、多くの企業がBIツールを導入していますが、すべての社員がこれを「面白い」と感じ、活用するわけではありません。

私は今、TableauというBIツールを活用していますが、非常に面白く、知りたいデータを自分でどんどん深掘りできます。

しかし、やはり部内の社員が全員面白い!と思うわけではありません。
活用しない人は全く興味無いようです。

では、なぜ一部の社員はBIツールに興味を持たないのか?
逆に、面白いと感じる社員とどう違うのか?
その理由を探ってみようと思います。

BIツールとは

そもそものBIツールの説明から。

BIツール(Business Intelligenceツール)は、企業や組織がデータを収集、統合、分析し、ビジネス上の意思決定をサポートするためのソフトウェアです。
これらのツールは、大量のデータを迅速かつ効率的に処理し、ユーザーがデータの傾向やパターンを視覚的に理解しやすくするためのダッシュボードやレポートを提供します。
BIツールの主な機能には、以下のようなものがあります。

  1. データ収集と統合:異なるデータソースからデータを集め、統合する機能。

  2. データ分析:データを集計、フィルタリング、クロス集計などの分析を行う機能。

  3. データ可視化:グラフ、チャート、ダッシュボードなどの視覚的なツールを使用してデータを表示する機能。

  4. レポート作成:定期的なレポートやアドホックレポートを生成する機能。

  5. 予測分析:過去のデータを基に将来の傾向やパターンを予測する機能。

私は、主にルッカースタジオとTableauを利用しています。

では、次に、なぜ興味を持てない社員が一定数いるのかを考えてみたいと思います。

具体的な活用イメージが湧かない

これが一番だと思いますが、BIツールの使い方が具体的にイメージできないと、その価値を理解しづらく、面白さを感じません。
具体的な使用例や成功事例が身近にないと、実際にどう役立つのかが分かりません。

例えば、若手社員が新しいツールを使いたいと思っても、具体的にどう業務に活用できるのかが分からず、興味を持てないことが多くあります。

その場合は、まずはどんなことが出来るのかを実際に見てもらい、興味を持ってもらえばよいと思います。

例えば、私たちの会社ではTableauを活用して人口ピラミッドを作成し、今後5年間の人員構成を予測しました。
これは将来の人員計画に直結する重要な分析であり、イメージしてもらうことが出来ます。

デジタルリテラシーの差

デジタルリテラシーが高い人と低い人では、新しいツールの使いやすさや面白さに対する感じ方が異なります。
デジタルリテラシーが低い人は、ツールの操作方法が理解しづらく、楽しさを感じにくい傾向があると思います。

ただ、デジタルリテラシーが高い人は、そのような社内研修を受講したことがあるかといえばNOです。
自分で勉強している人が大半です。
学ぼうと思えばいくらでも学べる時代なので、差は開く一方だと思います。

ちなみに、デジタルリテラシーがもとから高い社員は、BIツールを面白く感じてくれて実際の業務にも活用してくれています。

また、習得が早いです!
説明する際に、時間を割かないでよく、さらにどんどん自分で学んでくれます。
土台って大切ですね。

業務の関連性が薄い


自分の業務に直接関係があると感じられないと、ツールを使うモチベーションが低くなります。
業務で実際に使うシーンが少ないと、面白さを感じる機会も少なくなります。

日常業務でデータ分析が必要ない部門の社員が、BIツールの活用に対して興味を持ちにくいことは容易に想像できますね。

ただし、本当にデータ分析が必要のない部署は、現在社会においてあるのか?が気になります。

事務職のノンコア業務であれば、正社員に任せることなく派遣社員に対応してもらったり、AIで自動化させることができます。
AIによってデータ分析させた結果を人間が判断していく世の中になりつつあると感じますので、データの利活用はどんな事務業務でも必要になってきていると思います。

サポートやコミュニティの不足

周囲からのサポートや同僚との情報共有が不足していると、ツールの使い方を学ぶ機会が減り、面白さを感じることが難しくなります。

興味がわく、「きっかけ」の部分ですね。

私自身も、BIツールに興味があったのは、社内でデータ分析を行っている部署の方が、データ分析でこんなことが出来るんです!という説明を一度受けたことがきっかけでした。

働く環境って大切だと思います。
データ分析なんていらない、とか、そんなことやったことが無い上司だとやはりデータを使ったりすることが少なくなると思います。

まとめ

BIツールを面白いと感じない理由は様々ですが、これらの課題に対する適切な対策を講じることで、社員の興味を引き出し、ツールの活用を促進することができます。

特に私がいる人事業務では、あまりデータ分析を行う社員は少ないので、どんどん出来る社員を増やしていきたいと思っています。
私もどんどん使えるようになりたいです。

具体的な成功事例を共有し、サポート体制を強化することで、社員がツールの価値を実感し、面白さを感じるようにしていきたいと思っています。

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