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新春恒例「箱根駅伝」を見て

※トップの写真は「読売新聞社」さんの素晴らしい撮影ですm(__)m

今年の青山学院大学は最強でしたね!!

第98回「東京箱根間往復大学駅伝競走」は青山学院大学が大会新記録で6回目の優勝を飾った。Jリーグでも川崎Fが過去5年間で4回優勝したが、青山学院大学も初優勝した2015年から過去8年間で6回の優勝。箱根は"青山の時代"と呼ぶに相応しい驚異的な強さだ。

さて、今回はTV中継を見ていて気になったキーワード「戦国駅伝」「アルファベット一文字」について勝手に感想を書いてみたい。

箱根駅伝の出場最多はご存知の方も多いだろうが中央大学の95回(ほぼ出場している)。総合優勝14回、6大会連続で優勝したこともある名門中の名門で、シード権も52回獲得している。今大会(2022年)では、1区で吉居大和選手が早々に集団から抜け出し、15年ぶりに区間新記録を更新。序盤からレースを引っ張った。最終的には6位でフィニッシュ。しかし、実は中央大学のシード権獲得は10年ぶり。近年は予選会からの出場が続くなど苦戦していて、2013年には5区で途中棄権、2017年には予選会で敗れ、88回の連続出場が途絶えるなど、久しぶりの名門復活と呼べる大会になった。

この中央大学の伝統のユニフォームだが、トップの写真にもあるように白ベースに赤字で「C」と胸に刻まれている。他では早稲田大学「W」(91回、以降、カッコの数字は出場回数)、法政大学「H」(82回)、専修大学「S」(70回)、明治大学「M」(63回)など、箱根駅伝の伝統校は‘’アルファベット一文字‘’のユニフォームばかりだ。一つの大会(レース)のタスキだけではなく、まさに部として繋いできた伝統であり、歴史の深さを証明している。しかし、この伝統校も今大会では目立った結果を残すことができなかった。法政大学が10区で逆転しシード権を獲得したものの、前評判が高った早稲田大学や明治大学も振るわずシード落ち。専修大学も2007年以降、シード権を獲得できていない。過去89回出場の日本大学(N)、また、拓殖大学(T)、近年強化を進めているものの慶応大学(K)や立教大学(R)も出場に届いていない。

そして、今大会も新興大学が安定感をみせた。出場6回目の東京国際大学は総合5位、前回準優勝で出場5回目の創価大学は総合7位で、両チームとも留学生を中心に往路でエース級を起用。復路を手堅くまとめ、シード権を獲得した。国学院大学も1年生の活躍がひかり総合8位、往路で2位に躍進した帝京大学も総合9位でフィニッシュした。上記の4大学は、選手のスカウト・育成の両面で着実に成果をあげており、今後も上位に絡む可能性を持っている。

今後、王者・青山学院大学を脅かそうと、駒沢、順天堂、東洋など実力校が果敢に挑んでいくだろう。そして、アルファベット一文字で箱根の象徴的存在である伝統校、その壁に挑み実力的にも申し分ない新興勢力。まさに「戦国駅伝」!この激しい争いこそ、箱根駅伝の魅力だと痛感した第98回大会だった。

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