![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/54842826/rectangle_large_type_2_e40b872fd648b268203cbf5a1453c551.jpg?width=800)
オオハンゴンソウVSガーデナー@森の中の畑
5月の連休をすぎた辺りから寒冷地の生活はにわかに慌しくなる。スノウクィーンの支配下に置かれる冬期にはやりたくても出来なかった事、庭仕事や畑仕事などが始まるからだ。
一応、庭という言葉を使いはするが、都会のそれとはかなり概念が異なる感は否めない。バトルフィールドっていうか?つまり、森の中にある庭の場合、春を待っているのは人間だけではないのよね。
え?
誰が待っていると?
すなわち雑草&樹木連合軍の面々が。
連合軍一同、生える気満々で虎視淡々と陣地を狙っておられる。その辺はもはやパワーゲームというより他なく、ガーデナーがどのくらい時間を費やすかによって庭なのか森になるのかが決まってくるのだ。
ここ数年は、雑草&樹木連合組合が勢いづいていて、植えたはずの植物は、雑草に埋もれ何処へやら?状態が続いていた。さすがにこれではいかんと手にカマを持ち庭へ出たガーデナー。気分はほとんど竈門炭治郎 なんだけど、これって気のせいかしら?
武器をカマからツルハシに持ち替え、鬼舞辻無惨 ことオオハンゴンソウという史上最強の敵に立ち向かう。漢字で書くと大反魂草、死んだ人の魂を呼び戻す起死回生の草という意味だが、実はガセネタで中国産の異なる種と間違って名付けられただけらしかった。そもそも名前の由来からしてたいへん残念な輩ではないか。
そのトラウマのせいか、こやつはマジで鬼のように根が深くカマで刈り取ったくらいではビクともしないこじらせ系、雑草の中の雑草、環境省指定特定外来生物なのだ。が、恐るべきこの生命力、何かに使えないものか?とも思う。
思いはするが、とりあえずツルハシで掘り起こし、ホースで水をかけて土を洗い落としてからゴミ袋へグッドバイ。
テーマソングはこれっしょ!
この作業を3日続けてようやく畑のスペースを確保した竈門炭治郎もとい ガーデナー。植えたのはズッキーニ、きゅうり、唐辛子、オクラなど。
ズッキーニ・・・黄色い子の方が好きなんだけど緑ちゃんの苗しか買えず・・・。
きゅうり・・・これも地這いきゅうりの苗が買えず縦に絡みつくタイプ。
愛しの青唐辛子
青唐辛子は、無農薬栽培の葉っぱが欲しいがために植えたようなものである。我が愛する葉唐辛子の佃煮を味わいたい一心で。
と、私の場合、畑仕事のモチベーションは食欲オンリー♪
ワイルドストロベリーも庭のあちこちで赤い実を実らせている。それを毎日少しづつ集めて冷凍保存しておき、ある程度集まったところでジャムにする。
ワイルドストロベリーを少しづつ集めていると、品種改良したくなる気持ちはものすご〜〜〜く理解出来る。
胡桃の枝を切って鍋に入れグツグツと煮込んで糸を染める。この茶色、化学染料で出そうと思うと案外難しい独特の色味なんだよね。
右側がピサの斜塔風燻製炉、ブロック積んだだけ工法なのは、セメントで固めても 冬期に凍ってボロボロになるからだが、これでも燻製はちゃんと出来る。
左側は鍋で糸を染めているところ。
煮出した枝葉は、燻製炉にくべて最後の最後まで有効利用させていただく。燻製の記事はこちら。
こんな風に朝日が登り夕日が沈むまでの間に庭で全てが完結する。
心地よい疲労感をまとった体を湯船で伸ばす。浴槽にバラの花びらを浮かべるのが1日の終わりを飾るささやかな贅沢と言えば贅沢。
ともあれ本日の戦いは終わった。
よっしゃ〜!
また明日も戦うぞ!
待っておれ!
鬼舞辻無惨!
あ、オオハンゴンソウか
全記事へ飛べるサイトマップはこちらです。
サポートありがとうございます(T T)noteのみなさんや自分のために使わせていただきます。