もう❝こども❞やめてしまえ~リーダーを育てる塾で授業してきた~

 静岡県菊川市にあるリーダーを育てる塾❝希動塾❞にて「コミュニケーション能力」の話をしてきた。といっても、「コミュ力(りょく)」とか「コミュ障」とかという言葉に、子供たちは馴染み無いようだったけれど。小学生はまだ知らない?それとも、この言葉ももう古いのかな・・・?

コミュニケーションとは何か

 演劇は「コミュニケーション芸術」と呼ばれいてるけれど、演劇人は(特に役者たちは)この「コミュニケーション」をどうとらえているのだろう。簡単に言えば「会話のやり取り」や「思ったことを言ったり、相手の話を聞いたり」そんな感じだろうか。
 役者は舞台の上で意識的に、または無意識にこのコミュニケーションのロジックを理解し、台本から読み取って自分で組み立て、体現しているわけだけれど、不思議なことに舞台を降りたとたんにコミュ力が低くくなる役者は沢山いる。いやむしろ、現実のコミュニケーションが苦手な人ほど、このコミュニケーション芸術に惹かれるといったところもあるだろう。その話は、またいつかしよう。

コミュニケーション能力が欲しいか

 未就学児から大学生までいる塾なのだけれど、多くを占めるのは小学生。だから小学校低学年の子供たちには少し難しかったかもしれない。でも「なんか知らんけど面白い」って見せられるじゃん、だってパフォーマーだもの私。子供たちは最後まで授業を聞いてくれていた。けれど、この授業パフォーマンス、一番刺さってたのは一緒に見てくれていた大人たちだった様です。
 そうなの。一番鍛えてほしいのは大人になってしまった人たちなの。コミュ力の重要さをひしひしと痛感しているのは間違いなく大人たち。遅くない、今からでも鍛えられる。演劇には、そのヒントがたくさんある。
 求めよ、さらば与えられん。でも動けない、大人たちは。

やめてしまえ

 私が初めて起動塾に来た時「パフォーマーを育てられる」「ステージのディレクションが出来る」と話をポロっとしただけで、何人かの子供たちが直接私に言いにきた。
 「教えてください。」
 「私たちには夢があります。」
 私はいじわるだったので「高いよ?」と答えた。子供たちは一瞬考えた様子だったが、引き下がることはしなかった。私はそれに応えなければいけないと思った。

 与えられるものを待つだけの❝こども❞になんてなるな。
 目の前にあるチャンスに食らいつけ、その手を伸ばし、つかみ取るのだ。

 そして、熱意の「表現」を忘れてしまった大人たちよ。
 もう❝おとな❞なんてやめて、希動塾に通ったらよい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?