退職② 〜面談〜

①に続いて。

わたしのための備忘録。
わたしと同じような“誰か”に向けてではなく、わたしが忘れないために。
それがもちろん“誰か”の役に立つなら喜ばしいことこの上ない。

記録を見つけたら、思い出したことがあったら随時追記はする。


主な登場人物

⒈スミス。わたしが入社した時からいる上司。元は課をまとめる立場だったが、クックが入り、係をまとめる立場に。
⒉クック。わたしが3年目で入ってきた上司。課をまとめる立場。
⒊先輩。味方であり仲間。(メンタル的に)先輩がいるから働けている。
⒋ボス。ほぼ出てこないけど、名前の通りボス。

登場人物の名前は仮名で、実在の人物や団体とは関係ありません。ほど遠い名前にしたかったので、愉快な仲間達が登場します。


注意(わたしへの)

書き方が統一されていません。その時々に書きやすい書き方で書いています。

ごめんあそばせ



上司達との面談

これは1週間程続いたので、時系列で書こうと思う。

月曜日

終業30分前、クックに退職を申し出る。スミスにはお世話になったが、その段階で伝えるべき相手はクックのため、クックのみに伝える。

クック、退勤前にこっそりスミスに伝える。

わたし、スミスに「残れる?」と聞かれ、残業(面談)

開口一番、スミスに言われたことは「よく決めたね」だった。日頃から、「教えられることは教えた」「大きく羽ばたきなさい」「どこに出しても恥ずかしくない」と冗談を交えながら言われていた。
ちなみに今の職場では、自慢ではないがかなり仕事が出来る。自慢ではないが。
その為スミスは「どこに出しても恥ずかしくないけど、(せめて自分が定年退職するまで)いてくれるよね」と言っている。

次は決まっているのか聞かれ、ちゃんとは決めていないこと、いざとなったらアルバイトでもしながら、ゆっくり探そうと思っていることを伝えた。
スミスは「一番心配なのはそこ(次の仕事)だから…」と。

クックについてわたしと先輩が文句だらけだったことも知っていたため、クックを庇う発言が多い。「クックはよくやってくれている」「自分もクックに言われ、気付けたところが沢山ある」「今までこうやってきたが、新しい目で見てもらうことで、違う見方ができた。これからはこうして行った方がいい」
この辺はもう聞き飽きていたので、「うんうん」「そうですねぇ…」と頷きながら心の中では(残業代…)と思っていた。ごめんスミス。

長くなっちゃってごめんね、と再度「決めてくれてよかった」

1時間半の残業終了。

帰路につくと、クックからLINEが入っていた。
「明日面談させてください」
わかりましたとだけ返信。

火曜日

退職ハイ(そんなものがあるのかは知らない)で、かつてないほど朝からテンションが高い。

クックとの面談。

クックの言い分(長いので箇条書き)
・私は会社を良くする為に入社した
・yamaさんには期待している
・私は会社を良くする為に入社し、それでお給料をもらっている。
・yamaさんには将来的には役職ポストに
・私は会社を良くするたm
・不満なのはお給料?
・私は会社をよk
・スミスさんは良くやってくれてるけど、こういうところが甘い。あれじゃだめだ。だから私がだめな所、甘い所を教えて、会社をy
・自分も転職経験者の為、わかる。(何が?) ただ…引き留め…ない、引き留められない、からね。と苦笑い

開始から1時間強後「何か言って(聞いて)おきたいことある?」

わたし「退職願って紙でも出しておいた方がいいですよね?」

それが見たかった所もあるが、まさに“がっくり”している姿が妙に脳裏に焼き付いて嫌だ。


帰宅後(常識的に考えて友だちにしか連絡しないような時間)にクックからLINEがきた。
『yamaさんの気持ちが覆るような条件にできるか分からないけど、自分なりに一生懸命“上”と交渉するので、少し時間をください』と。

これを友人は『給料2倍チャンスきた』とはしゃいでくれた。皮肉って。

水曜日

クックと先輩が面談。知らないていだが、先輩もこの時退職を申し出たらしい。面談前と面談後、先輩から聞いた。元々は我々二人とも退職を申し出るタイミングを伺っていたので丁度よかった。

わたしは面談なし。
終業後、クックからLINEが入る。「明日も面談させてください。スミスさんの了承は得ています。」
わかりましたとだけ返信。


木曜日

二日越しの引き留め。一昨日引き留めないと言ったのはどの口?と思いながらも想定内。なんてったってわたしは仕事ができる。辞めてもらっちゃ困るだろ?困らせないと意味ないから。

クックからの有難いお言葉たち
・この間の言い方から察するに、次のところ決まってないんでしょ?(前回そのことについて触れていないのでスミスから聞いたか?と勘繰るわたし)
・私(クック)や上(ボス)としてはとても期待しているので辞めてほしくない
・私の経験から、会社とは何たるかを(今後)教えてあげる。社会ってどういうものなのかとかね。
・急にグンとは上げられないけど、お給料を0.3〜0.5上げます。それ以上はまた資格とか取ってくれると出せる。
・今すぐとは言わないが、とりあえず考え直して

意思表明ということで“退職願”は出してもらって構わないが、その先(退職届)は出されないように頑張りますので😅もちろん永久的にうちにというわけではないが、1ヶ月でも2ヶ月でも半年でも何年かでも、少しでも(退職が)先になってくれれば、私も“首の皮一枚繋がった😅💦”って感じではありますが😅それじゃ(首の皮一枚繋がるだけじゃ)だめなんだけど😅

とのこと。

ここから先はわたしの気持ち。クックには言ってない。

社会とは何たるか云々の件、『お前はまだ社会のこと何もわかってないだろ。会社っていうのはこういうもんだ。なんでもかんでも思い通りになると思うなよ』と言われている気持ちになった。非常にネガティブで、ある意味自意識過剰だからなのかもしれないが、わたしにはそう感じた。

そしてわたしはクックの首の皮一枚繋げるために仕事をしているわけではないので。そんなことのために人生捨てたくないと思えたので。ばいびー。

確かに、通常0.3でも昇給になれば有難いことだろう。ただ、入社後3年、昇給なし、ボーナスなしで身を削ってきたこちらとすれば、今までの足しにもならないだろと言いたい。
単純に0.3で動くやつだとも思われたくないし、0.3で今までの分がトントンにはならない。今後、いつまで経っても。

資格取っても相場より低いのは分かっているので、わたし的にはサヨナラ一択。


金曜日

ゆっくり時間が取れなかったらしく、別室で作業中に急に声を掛けられ、ビルの外(完全に外部に聞かれる)へ連れ出される。

クックからの有難いお言葉
「不満なのはお給料でしょ?上げたよ☺️ボスともお話ししました。あと資格取ったらまた0.2〜0.3上げるから。期待してるんだよ。」「まだ決めてないの?まぁ週末時間あるからゆっくり考えてもらって。来週頭にでも教えてね。ね?」

とずっと言われる。

頭おかしくなりそう。わたしが悪いのか?
受け取ったらもうわかってるよね?と言われている気分で苦しい。

クックはクックでスミスの悪口を言って自分は頑張っていることを強調する。
スミスはスミスでクックは良い人だから、まぁまぁとわたしたちを咎める。

わたしたちは、主にあなた“たち”に不満があるのであってな。


翌火曜日

週明けなのでクックに伝えねば。月曜日はタイミングがなかった。

終業近く、クックと二人になるタイミングがあった。
先輩が戻るであろう時間を計算し、絶妙な時間で退職とは関係のない、かつすぐに終わる仕事の話をクックに振る。ちなみに普段は余程のことがない限りわたしから話は振らない。仕事上の話だとしても、相槌が多くて結局ほぼ聞いてないので言っても無駄だから。

話が終わって10秒が経ったかどうか、クックが退職の話題に触れる。

「…で、先週のこと、考えてくれた?」「まぁ…ね…」と、本人も言いづらそう。
「ボスからもね、“どうだったの”って突っつかれてるんだけど、『いや〜、聞いてみたり話してみてはいるんですけどね〜😅』って濁すしかできなくて😅」と。

わたし、知らん振りをして「辞める方で気持ちはいってるんですが、なんだか先輩にも申し訳なくって😢」
ちなみにクックは先輩の退職について一切触れてなかった。偉い。その辺はしっかりしている。

クック「それなんだけどねー、先輩さんも実は…っていう話に…なっててね😅」

「ちなみに上司としてではなく、転職経験者の私として、アドバイス。次が決まってないと言ったけど、次を決めてから退職した方が絶対にいい。(次の)会社の面接の印象も全然違う。辞めるなら決めてからにした方がいいよ。」すんごい真顔。
だが、クックを信頼していないので、仮に本当だとしてな?という前提は片隅にはあるが、(転職回数じゃない?)(歳じゃない?)(あ!これ転職サイトに載ってたやつだ!)という気持ちばかりだった。載ってた載ってた、引き留め方一覧みたいなやつ。次決めてから辞めなよっていうやつ。

ここらで先輩が戻ってくる。「まぁそんな感じで、ね😅」とクックに言われた為、その後他の人にはバレないよう退職願をクックに渡した。

クックは大人なので「預かります」と言って鞄にしまった。大人なので。大人なのでね。



家族

幸いなことに(?)家族は転職(退職)についてとやかくは言わない。
クックが来る前に一度、限界だと母の前で泣きじゃくったことがあったからかもしれない。
元々、“若いうちに苦労しなさい” “自分で決めたことなんでしょ”の家柄なのもあるかもしれない。たぶんいい意味で。

退職引き留め面談等に関してはほぼ家族に筒抜けにしている。家族は『なんか怖いからはっきり言いなさい』と。ごもっとも。

それから、祖父母にはまだ言っていない。次を決めていないのに退職となれば心配をかけるかもしれない思って。

ただ、仲の良い叔母には伝えた。叔母は元気に『良いと思うよ!yamaの人生だもん、楽しく生きなくっちゃ!次はゆっくり探してもいいんだよ』と言ってくれた。涙が出そうになって、声が変になりそうになって、言葉を押し殺したから、きっと結果的に叔母にも伝わってしまっただろう。でも何も言わないでいてくれたことにとても感謝している。だいすき。




現段階ここまで。
次回『退職届提出』でお会いしましょう。

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