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ONE PIECE×キングコング西野亮廣③〜物を売るときに大切な考え方〜

今日も西野さんの記事を書きます。

今回のテーマは、ズバリ、『物を売る方法』

西野さんのオンラインサロンの会員数が日本一であることは以前書きました。


ただ、西野さんといえば、絵本『えんとつ町のプペル』が40万部も売れている、ベストセラー作家という、もうひとつの顔も持っています。

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絵本業界は、5000部売れれば大成功と言われる世界。

40万部というのが、いかにとんでもない数字か簡単に理解できるはずです。

ただ、「西野さんの絵本は初めから売れまくっていたのか?」

といえば、実はそんなことはないんです。

『えんとつ町のプペル』は西野さんの本の中では、5作目。

絵本作家としての第1作目は、『Dr.インクの星空キネマ』という絵本でした。

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西野さん、実はこの本を書くために5年間も費やしているんです。

本人も会心の出来で、『大ヒット間違いなし!』と意気込んで出版したこの作品。

蓋を開けてみたら、想像してたよりも全く売れなかったそうなんです。

40万部なんて、夢のまた夢。

ただ、西野さん曰く、作品のクオリティだけみたら、『えんとつのプペル』と『Dr.インクの星空キネマ』の間にはそこまで大きい差はないとのことでした。

むしろ、『Dr.インクの星空キネマ』の方が好き。という人も結構いる。

では、なぜデビュー作は売れなかったのか?

それは、『えんとつ町のプペル』は『Dr.インクの星空キネマ』とは売り方が全く違うからなんです。

西野さんは、失敗した理由を徹底的に考えました。

今の時代に、『ものを売るために大切なこと』は一体なにか??

それを徹底的に考えた結果、ある結論に至ります。

キーワードは

『意味をズラす』
解説すると、絵本を絵本として売るという発想を捨てるということです。

西野さんは、デビュー作が売れなかった時、果たして自分は何にお金を使っているかを振り返りました。

『よくよく考えると、自分はあまり物を買っていない。作家なのに、本も買わないし、CDも買わない。買っている物といえば生活必需品くらい。必要最低限しかお金を使っていない』と。

ただ、ふと気づくと、自分は必要の無いものにもお金を使っていることに思い至ります。

それは、シンガポールに行ったときに買ったマーライオンのキーホルダー。

『そうか!人は思い出のためには、必要のないものであったとしてもお金を使うんだ!!』

そう閃いた西野さんは、自身の絵本の原画を無料で貸し、原画展を開いても良いというサービスを始めました。

その条件はただ一つ。出口で絵本を販売すること。

つまり、西野さんは、絵本を絵本としてではなく、『お土産』として売ることにしたんですね。

↑で説明したように意味をズラしたんです。

その結果、日本全国で西野亮廣絵本原画展が始まりました。

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結果、絵本は売れに売れまくり、40万部の大ヒットが生まれたんです。

今回は、絵本で例を出しましたが、他にも意味をズラして大ヒットしている例としたら、AKB48も有名ですよね。

CD不況と言われている中、彼女達のCDがミリオンを連発しているのは、握手券が付いているから。

ファン達は、CDではなく、『握手券』を購入している感覚なんです。

さて、そろそろONE PIECEに話を移します。

実は、ルフィもこの意味をズラすという事をやっているんです。

みんなもご存じの様に、ルフィはゴムゴムの実の能力者。

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体がゴムのように伸びる能力が備わっています。

これだけでも、十分強いのですが、ONE PIECEの世界には怪物みたいな能力をもつ敵が山ほどいます。

そこで、ルフィは自分の能力の使い方を広げていきます。

体を風船のように膨らませて、大砲を防いだり。

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ゴムの強度を生かして、血液の流れを加速させ、パワーアップしたり

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骨や筋肉に空気を入れて、巨大化したり。

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漫画なので、ツッコミどころ満載なのは分かりますが(笑)

伝えたいのは、ルフィも意味を変えているということ。

もし、自分の能力を『伸びる』という一点にしかフォーカスしていなかったら、間違いなく、ルフィは命を落としてしまっていたはずです。

この考え方は、あらゆることに言えます。

特に、自分が何か物やサービスを販売している場合、

それらをただそのまま売るのではなく、あらゆる角度から意味をズラして売ることが出来ないか?

ということを、常に考えてみてください。

西野さんが、絵本をお土産として販売したように。

秋元康さんが、CDを握手券として販売したように。

そして、ルフィがゴムの能力を伸びる以外にも可能性を見出したように。

です。

今日も読んでくださり、本当にありがとうございました。

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