ONE PIECE×アドラー心理学③〜信用と信頼の決定的な違い〜
前回までに、アドラー心理学について
『縦と横の関係』
『原因論と目的論』
のお話をしてきましたが、今日は
『信用と信頼の違い』
について書きます。
まず、「信用」とは・・・
相手のことを条件付きで信じること。
ONE PIECEで例えると
「ルフィはゴム人間だから冒険に連れて行こう。」
「ゾロは強い剣士だから仲間に入れよう。」
こういうのは相手を信じるのではなく、
ゴム人間(強い)、剣士(強い)という相手の条件を信じていますよね。
ルフィは、ゾロのことを初めは強い剣士だから興味を持ちましたが
仲間にすることを決めたのは、ゾロが自分より強い相手とは戦い、弱い相手には優しいという価値観に共感したからです。
ルフィ流にいうと『いいやつ』かどうか。
これがルフィが仲間を選ぶ基準です。
一旦、現実でも考えると、お金を借りる時なんかが分かりやすいと思います。
例えば、金融機関などに行った場合、資産や収入などについて徹底的に調べられ、この人なら大丈夫!と判断されたら融資をしてもらえます。
これなどは「信用」の典型例ですね。
それに対して、『信頼』とは、一切の条件をつけず
無条件でその人自身を信じること。
物理的な価値ではなく、「相手の人間的な価値」で判断していること。
ルフィが山賊に襲われたとき、シャンクスは
『どんな理由があろうと、おれは友達を傷つける奴は許さない!!』
と激怒しました。
これはまさに、シャンクスがルフィのことを信頼していた証です。
ちなみにアドラーは信頼関係で結ばれた人間関係のことを
交友の関係と呼びました。
『交友の関係』とは、『この人とは交友しなければならない理由がひとつもない』にもかかわらず関係性を築いていく関係です。
ちなみに、ルフィとシャンクスは仕事の関係であれば、シャンクスにとって一切メリットありませんよね。
それだけでなく、シャンクスはルフィを助けるために大切な左腕まで失ってしまいました。
仕事上の関係でこんなに迷惑をかけられたら、一生涯関係は切れてしまうことでしょう。
ちなみにシャンクスは、のちのち失った左腕のことを聞かれたとき
『新しい時代に懸けてきた』
と語っています。
これはルフィの人間性、将来性を心から信頼しているからこそ出た言葉ですよね♪
あなたには心から信頼できる人はいますか??
もしいるなら何に換えても大切にしてください。
それ以上の宝物は人生にないはずです(^ ^)
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