9/23 神戸開催 第2回非正規労働者、孤独孤立問題を語る会(後篇)

前編からの続き

後編です

参加者
○おおねださん
Twitter:@ohneda_himeji
○いちゃ門天さん
Twitter:@oda_kokumin
○あおきさん(途中参加)
Twitter:@DPFPsupport
○やま、
Twitter:@yama0117

あおきさん
どうも!あおきです。大阪府連でイベントが終わって来ました(※大阪で行われた街頭演説会、タウンミーティングのこと)。

やま、
ちょうど今福祉の話をしてました。
福祉って大変な仕事でやられていて大変だと思うんですよね。
先日、おおねださんがあげられていた動画のやつとか考えさせられましたね。
https://www.youtube.com/watch?v=UhwhFTwXBFs&feature=youtu.be

おおねださん
強度行動障害のやつですね。そういう方を預かったりすることもあるんですが、一晩中されることもありますね。

やま、
あの方の場合引っ越しされたんですよね。そういう話を聞くときついですよね

おおねださん
国民民主党は、中道保守ど真ん中の政策だとも思うんですけど、もうちょっと福祉的な政策が弱いと思うんです。そういった所、濱口先生(※濱口誠議員。おおねださんはポスティング活動などで濱口さんと関わっている)とやり取りもさせていただいていて、提案なんかもしているんですけど、もっともっと福祉の現場を知った方、地方議員なんかに手を上げて、国政を目指してもらいたいと思うんですよ。今回、日本介護クラフトユニオンというUAゼンセンの労働組合に所属したんですけど、まだ組合ができて短いんですけど。そういった所から国民民主党に手を上げてほしいなと思いますよね。福祉関係に強い方がなかなかね。ヤングケアラーもあるんですけど、そこの一例の社会問題で、トータルにやれる方がいらっしゃらないので。

あおきさん
一応、国民民主党の政策には、難病患者とか障害者とかダイバーシティー多様性で社会進出とかね。障害者差別禁止とかを法律はできているんだけど現実には即していない。そこを運用できていけるようにしようとかは書いているんですけど。まあ、弱い部分ではあるかもしれませんね。

やま、
そういう意味では今回の非正規問題も一緒ですけど。

おおねださん
そういった部分では各政策のプロフェッショナルがいると思うんですけど、もっと幅広くね。「人を守る」であれば非正規も福祉もそうなので。そこもカバーできる人がいてほしいですよね。一党員として思いますね。

あおきさん
そういう意味では正規中心の感じがしないでもないですね。

やま、
先日の語る会でも、アッパーミドル向けって話も出ていましたね。
そういった方向に見えますよね。非正規労働者も福祉もそうですけど、どっちかと言ったらちょっとグレーがかった話。キラキラしていない現場のところの声。
そこってそこそこ票が転がっていると思っているんですよ。
先日の参議院選挙で派遣時代の仲間にも投票のお話をしたんですけど、国民民主党が派遣のために何かやれるのって言えなくてね。最近言い始めてくれたので、切抜き動画を送れば良いのかなって思っているんですけどw次は気持ちよく入れてくれると思うんですけど。

あおきさん
今日の三宮での街頭演説会、タウンミーティングでもそういう質問もありました。

やま、
福祉関係でもこういう語る会みたいなことをやればいいと思うんですよね。

あおきさん
現場を知っている人って貴重で。

やま、
議員さんも現場を知らなくて当然で仕方ない部分があるですよね。視察とかでちょっと見ただけでは分かるわけがないんですよね。長い間働いている人とは見える世界が違うはずで。

あおきさん
現場を知ろうと視察には来るけど、上の部分だけのところしか見れないのでね。

やま、
受け入れる側もきれいな部分しか見せないのでね。よく有ることですけど。
なので、そこの現場の声の部分ですよね。今の国民民主党のやり方って正しいと思っていて、やっぱりいま党員からそこの声を聞こうとしていると思うんですよ。
なので、僕がやっている非正規、孤独孤立の問題だけに留めたくないんですよね。
他の事についても同じようにしていくべきだと思うんですよ。

あおきさん
今日のタウンミーティングでも質問があって、サポーターと党員って値段が違うんですけど、違いがわからないという質問があって。玉木さんが党の政策立案とかできるだけ電子化して意見を言えるようにして、アンケートして本部が動いていこうとか、そういう参加型の政策をやっていきたいという話をしていましたね。

やま、
そういう風になってほしいですね。

あおきさん
国民民主党が他党と違うのは、選挙が終わってからこそ全国を回っていること。今日も20人ぐらい質問に答えていて、もう行かなければならないのに最後まで質問に付き合っていて、やっていたので、皆さんの声を非常に大切にしている。

やま、
そうやって党がやっているのであれば、僕ら党員サポーターの僕ら側も打ち返さなければならないと思うんですよ。これをやっているのはそれであったりもするんですよ。だって人が足りないんですもん。議員さんも20人しかいない。であったらこっち側でこういう会合をやっていけば良いんであって。僕はやってほしい政策があるから勝手に動いているんですけど。逆にボランティアについての会合もありましたけど、そういうのもやればいいと思うんですよ。集まり場を党が作るのではなくて、党員サポーターが作っていくということも必要だと思うんですよ。

あおきさん
そういうって大事だと思います。

やま、
で、+αで議事録とか形があるものを出すっていうのが大事だと思うんですよ。
ちゃんと議員さんに投げる。形にして送るって大事だと思うんですよ。

あおきさん
秋葉原のやつもそうされてましたね。

やま、
僕はそういうところまでやりたいんですよね。
形に残ると議員さんも受け止めやすい。

あおきさん
Twitterでは色々と意見が上がるけど、なかなか面と向かって党員が現実に即して、政策を政策ってわけではなくて意見をまとめた上でやるのはあまりない。党からは寄り添ってくれたら党員サポーターから打ち返すってそういうのは活発にやっていきたいですね。

やま、
そういう前例を作りたいと思ってます。一番手になるのは難しいと思うんですけど、僕はやってほしい政策があったからそういう事は考えずにやってます。国民民主党にしかできないと思っているから。だから党員になっているし、聞いてくれると思っているから動いています。現実に少し動いているので。これって自民党だと動いてくれますかとなったらやってくれないし、立憲さんもやってくれない。一部良い議員さんや候補予定者さんもいますけど。でもやってくれないんですけど。

あおきさん
維新は最初から入って無いw

やま、
でも維新は非正規労働者から人気があったりするんですよ。
何でかって言うと、非正規労働者が正規労働者になりたいと考える時に、正規労働者の既得権益を壊すって発想になることもあるからなんです。そう思ってしまう。
実際そこを壊しても底辺への競争になるだけになると思うので、あまり乗れないんですけど。今、国民民主党は話を聞いてくれているんでね。
もし聞いてくれないとなると維新に行くかってなるかもしれませんけどねw冗談ですけど。
今のやり方をやるのであれば、もっと頑張っていこうと思えるんですけどね

あおきさん
労働のことなので支持母体である連合さんとも話にもなると思うんですけど。
組合に入っているのはほとんど正社員。

おおねださん
UAゼンセンはそうじゃないですよ。
活動しているかとなると分からないですけど。

あおきさん
組合側も非正規も含めて動いていくって大事だと思うんですけど。

やま、
ここの問題って非常に難しくて、国民民主党のために非常に頑張っていただいていて、
いつも感謝していて頭を下げなきゃならないと思っているぐらいです。
言葉選びが難しいんですけど、現場レベルで言うと、正規社員と非正規では明らかに差があって、線が引かれていて、そこの組合にも入れない。
僕もnoteに書いて一部の人が怒っているのも知っているんですけど、正社員の人が春闘でベースアップしましたと通用門の前で配っているんですよ。で、そのビラを非正規労働者は受け取るわけですよ。それって非常に辛いわけですよ。そこで「一緒に働いて改善してトラブル対応もした。生産性も上げるために頑張ってるじゃん。それなのに自分達の給与は一緒に上がらない」って思ってしまうわけですよ。

あおきさん
春闘とかベースアップとか正社員だけになってますもんね。

やま、
その時に一緒にやれないかなって思うんですよね。
お互いに不幸だと思うんですよ。
一緒に働いている正社員の人って非正規労働者に寄り添っている人ってたくさんいるんですよ。正社員にしようと動いてくれている課長さんや係長さんも知ってますよ。
でも組合という形になるとそういう悲しいラインが引かれてしまう。これってなんなんだろうって思ってしまうんですよ。
なので、多少嫌われても現場の声を聞いてくださいって書いてしまうんですよ。
だって現場では非正規に寄り添っている人がいるんですから。
何でそうなっているのかが分からなくて悔しい。
連合さんも非正規のためのアクションプランとか立てていたりもするわけで。
なんか歯車が噛み合ってない感じ。
だから組合は非正規労働者の味方じゃないという声は普通に有るんですけど、僕はそれも安直すぎるなと思っているので。
なんかそこは国民民主党を応援してくれている組合の方々だからこそもうちょっと問題だと思っていただけないかなと。これはもうお願いベースの話にはなるんですけど。
このまま行って経済が悪くなると完全な対立構造になって「正社員の既得権益を外せ!」ってどこかの政党が煽り出したら変なムーブメントになっちゃう可能性があるんですけど。
今のうちにお互い手を取り合って改善していかないとなって思うんですよ。
またこれをnoteにあげると揉めそうな気もしますけどねw

あおきさん
今非正規労働者がこんな風に社会問題化しているのって、小泉内閣の中で進められていたからですよね。元々こうやってどこでも非正規だとやれなかったのに。
で、その法律自体を廃案にするとか、もとに戻すとかの動きはない。
無いんですけど。5年ルールですかね、3年ですかね、一定期間したら正社員にしなけれならないっていうの。非正規が正規になるというそういう流れになれば解決になるのか。いやそういうのではなく正規と非正規の枠を外すのが良いのかが第1なのか。

やま、
いきなり非正規を無くすって言うのは危ないと思っていて、一回出来てしまった制度は段階を踏んでやめていくしか無いと思いますね。だから僕は「改善」と言っているのはそれで、僕が最初にやるべきことは非正規から正規への転換をもうちょっと企業側にインセンティブを与えられないかなってことですね。

あおきさん
確かに確かに。

やま、
企業側も本当は損をしていて、せっかく育った人を3年で手放すって損のはずなんですよ。仕事ができるようになった人を手放して、スキルが有るからと他社で即戦力の正社員採用されるとか。僕もその一例ですけど、それって企業側が投資して育てているのに損じゃないですかって。

あおきさん
回収する前に居なくなってしまう。

やま、
特に大企業さんはそれをやっていて、非正規労働者もそれなりに育てるんですよ。
現場もアイツ正社員としてやれるねってなっている。そういう人を採らないんですよ。

あおきさん
自分も非正規で契約社員で大企業で3社働いていたことがある。新卒は育てるですけど、中途採用や契約社員はある程度OJTで覚えさせる。

やま、
そうですそうです。僕もOJTでした。

あおきさん
結果的に仕事を覚えて、やっていけるようになる。
で、正社員にするかって、一緒に働いている現場の人が決めている部分がある。
一緒に働きたいとなれば正社員にする。好き嫌いも入ってくる部分もある。
そういう部分もあったりする。

やま、
そういった事例もあるんですね。僕が体験した事例とはまた違いますね。
現場は採りたいけど採れない話ばかりなので。
逆になんでこの人なんだみたいな話もある。面接は本社なので、各事業所について知らない人がやっていたりする。そうなると班長補佐とか係長補佐みたいな役割をしている期間工の人が採用されないみたいなことが起こる。面接が上手かったりする人が通ったりする。

あおきさん
会社によって違うんでしょうね。

やま、
最初は明らかに仕事ができるのに非正規になっている明らかな理不尽から解決できないかなと思っていますね。
企業側も損していると思うんですけどね。
僕は製造業にいたのでそう思うんですけど、ラインのクセとか設備のクセとかずっと働かないと分からない部分があって、身体や感覚で覚えることも有るんですよ。文章化、マニュアル化されていない部分もあるんですよ。僕は生産技術をやっていたので、人間関係も大切だったりします。製造現場、品保、設計、改善部隊などと仲良くしなければなければならない。これってずっと会社にいるからこそ作れる部分もあって。
僕はこうやって喋れる人で人間関係もそこそこは作れる人なんで良いんですけど、それは3年で僕を切ると、別の人がそこを作り直さなきゃならんわけですよ。
僕の代わりに来た人困ってますよ。正確に言うとそこの周りの人。その人は正社員の人なんですけど、その辺が上手くなくて、現場から別のところに行った僕に連絡があったりするんですよ。僕は喋れて、各部署に根回ししてやっていて色んなトラブルがでかくなる前に沈静化させていたんですけど。それが正社員なのにやれていないと比べられているんですよ。代わりに来たその人も現場も可哀想なことになっている。
それって誰が幸せになったの?折角上手くいっていたところを3年で切ってしまって良いことあったのって思うんですよ。
期間工の子達もそうですよ。設備のトラブルなんか現場で期間工の人で直していたことが分からないとなっている。
これってなんなのって思うんですよ。
本当にそういう似たような事が起きているはずで改善しようよと思っているんですよ。

あおきさん
多分、会社側も何が正しくて正しくないか、何が幸せで幸せじゃないかの基準が曖昧で分からなくなっているんだと思いますね。難しいですね。

おおねださん
やま、さんはスキルの話をしてますけど、会社側はそこのポジションに誰かを置かなきゃならないといけない。そこにいる人で評価が大きく変わるって悲しい話です。

やま、
僕がいたそこのポジションって人が常に足りていなかったから僕がいたわけで、必要なポジションですよね。そこを非正規が担っていたのも本来の非正規労働者の考え方から考えるとおかしな話なんですよ。派遣は短期的に人が足りないところにしか行かないはずで、補充の意味なんですよ。短期で高スキルで高額の人がやることだったはずなんですよ
でも今は恒常的に人が足りていないところに派遣が代わる代わる送りこまれているんですよ。

あおきさん
そこ会社側が正規を雇おうとしないからですよね。

やま、
そうです。

あおきさん
そこ国民民主党が政策でも少し触れているところでもあったりするんですよね。
非正規から正規にしか会社には社員にかかる社会保険負担を減らしますって有るんですよ。

おおねださん
そういうインセンティブって大事ですよね。

やま、
国民民主党の方向性って正しくて景気が良くなって雇用がタイトになると、かなり改善されるんですよね。でもいま非正規で苦しんでいる人にそういう話をしても伝わらなくて、風が吹いたら桶屋が儲かるじゃないですけど、家庭を定年に説明しないと分からないんですよね。今回の参議院選挙はそこが言葉不足だったわけで、玉木さんも反省されているんですけど。

いちゃ門天さんが画像を出す



あおきさん
中小中堅企業で・・・・

やま、
大企業が入っていないんだ。
何で大企業を入れないんだろ。派遣や非正規をたくさん使っているのは大企業なのに。

あおきさん
たしかに大企業は入っていないですね。

やま、
それって知ってる筈なんですよ。
何で中小中堅企業に絞ったのかお聞きしたいですね。

おおねださん
そこは大変良い課題になりましたね。
中堅ってどこまでなのか。

あおきさん
中小よりも大きいですからね。

やま、
大企業こそインセンティブを与えたら正社員として雇い出すんじゃないんですかね。

あおきさん
ここは確かに疑問ですね。

やま、
大企業は儲けているから自主的にやってほしいということなんですかね。
でもインセンティブを与えないと動かないし動けないと思うんでね・・・・

あおきさん
そもそも国民民主党の考えって大企業を外すとかって嫌いなはずなんですけどね。
今回のインフレ手当10万一律給付とか所得制限を撤廃するとか、そういう制限とかってやめようとしている政党なのに。中小、中堅企業に限定していて、不思議ですね。

やま、
企業の規模関係なしにやれば良い話ですよね。

あおきさん
そうやればより効果があるんじゃないんですかね。

やま、
そうなってほしいですね。
福祉はどうなんですかね。

おおねださん
福祉って人手足りないですよね。正社員を募集しています。
現場に定着しない雰囲気が有ると思っていて、3Kもありますし、人間関係もあって、クセの有る方もいらっしゃって、新人が中々育たない。
僕らよりも高単価で入ってくる派遣もいらっしゃることがあります。
派遣で働くメリットというのは、人間関係が悪かったら辞められる。需要と供給が唯一と言っていいぐらい逆転しているので。担い手のほうが強かったりする。

やま、
じゃあ何で給与が上がらないんですか?

おおねださん
それは介護保険のシステム上そうなってしまっている。
上げにくいシステム。現在1割負担になっていて、国が9割負担になっている。
利用者を増やさないと収入が増えない仕組みになっている。
事業所を増やすしか収入が増えない。

やま、
一人あたりの面倒をみる利用者を増やすしか無いということですか?

おおねださん
こんだけの定員なので、これだけの建物なんですという基準があるので、それを守らないと法令違反になる。人員基準も有るので、無闇矢鱈に人を増やすことが出来ない。
安全的な事も考えて職員と利用者の基準があるので。

あおきさん
介護の状況って分かっていないんですけど、職員と介護される人ってどのくらいの割合なんですか?

おおねださん
それは事業所によって違いますね。
また日中と夜間でも違いますね。

あおきさん
病院もそういうのもありますよね。

やま、
施設によっては儲かっているところもあるんですか?

おおねださん
ありますよ。

あおきさん
違いってなんですか?

おおねださん
高齢者が入るマンションのような所がやっているのですが、旅行などの企画を作たりとしているような所で、淡路島に行った、有馬温泉に行ったりする。
その代わりお金が高いんですけど、介護保険外の所で利益を取れるところは強いですよ。
そういう所に納得して入所されていて、金銭的にも余裕がある方たちなので。
そういったところは所謂「勝ち組」ですね。

やま、
完全に民間に任せるとそういうお年寄りばかりが救われて、お金がないお年寄りが救われなくなるんですよね。

おおねださん
実際マンションのディベロッパーがやっていたりしますね。
僕が行きたくなるような場所に旅行に行っていたりもしますよ。
選べる自由を提供できているところは強いですよ。

あおきさん
介護を受ける人でも格差が出てくるんですね。

おおねださん
毎日、A、B、Cぐらいで食事を選べたりする。魚料理、肉料理、和食とか。

あおきさん、
お金がある利用者さんが利用する施設は事業所も潤い、そうじゃないところは潤わない。
そういうことですよね。職員さんに還元される給与も変わってきちゃいますよね。

おおねださん
そういう所じゃない自分が働いたことが有るところは公民館を改修していて、今は料理しないんですけど工夫して料理を作っていて、1食〇〇○円で、なるべく季節のものを食べようと工夫してましたね。失敗しながらそこに来るおじいちゃん、おばあちゃんが先生なので教えてもらいながら作ってました。
そういうお金がない中で勝負してやろうっていう介護ベンチャーで働いていたので結構鍛えられましたね。
そういったところも限界がありますよね。
介護保険しか入ってこないので。

やま、
そういう所ってどうすれば良いんですかね。3Kの仕事って福祉に限らないんですけど、ある程度はお金でインセンティブを与えなきゃいけないと思うんですよね。
3Kの仕事を無くすのは難しいところがあって。

あおきさん
システムの問題だと思いますね。ある程度国が動いてやらないと。
システムを変えない限り、働いている職員の待遇は変わらないんじゃないかと。
少子高齢化において絶対に必要な分野ですからね。
だけど待遇が良くないと集まらないし、3Kの部分もありますから。

やま、
ロボットとかで負担を軽くすることが出来たりするかもしれないけど、最終的には人が介在しなければならない仕事じゃないですか。

あおきさん
介護ってAIやロボットだけでやれないですよね。

おおねださん
僕の場合は高齢者且つ知的障害なのでその方と毎日関わって信用されないとならないので。
おおねだだから動いてやるかみたいな所もあるんですよ。自閉症の方ってトイレから動けなくて2時間とか3時間とか経つんですよ。でも僕が信頼されていたら動いてくれるんですよ。どうしても障害があっても好き嫌いはあるんで。僕たちも手を繋ぐとか飲みに行くとか、え!ってなるじゃないですか。そういう人間的なものに左右される仕事なんですよね。
AIとかでどうにかなる仕事ではなくて、職人的な感性を使う仕事なんでね。

あおきさん
例えば、農業とかも3K的な仕事だったけど、今はだいぶ変わってきている。
そんなイメージに介護のやれないんですかね。

おおねださん
そういうことをされている所もあって、ファッションショーとかに出るとことかね。

やま、
イメージの部分が先行しすぎると危ないところがあって、イメージが良い動きをしているのって先程出た金持ち向けの所が強いはずで。

おおねださん
僕らみたいな泥臭くする仕事って中々受け入れてくれないし、定着してくれない。
人間臭くて面白いなって思ってもらえる集団を作らないとならないと思うんですよね。
事業所努力だけでは難しいんですよね。
高齢者で儲けられないから障害者福祉に来ている新規参入の企業とか社団法人が結構多いんですけど。高齢者は過渡期に来ていて、今から参入しても飽和気味にあって、障害者福祉に来ていて、そこのサービスの質に問題があったりするんですよ。サービスがちゃんと出来ている所で来ていない所があんですよ。

やま、
そこって良い意味での競争原理って働くんですか?民生品とかなら売れなくなるじゃないですか。

おおねださん
事業所閉鎖とかありますよ。でもそこは商品だったら代替の物を買えば良いですけど。そこにいる利用者はそこのサービス、慣れ親しんだものが受けられなくなるんですよね。
そこは問題なんですよね。非正規の問題に近いものが有ると思うんですよ。
本当に社会のグレー的な部分、発信をしていかなきゃならないし、政治側も受け止めなければならないと思うんですよね。それが中々政策に結びつかない。
立憲の山井さんって、僕は人間的に応援できない部分もあるんですけど、政策的に大学生の頃から彼の使った本で勉強していたことが有るんですよ。
松下政経塾の頃、自分でおむつを穿いて、老人病院で、当時は拘束具もあってそれも付けている体験をしていたみたいんですよ。そういう体験も視察だけじゃなくてしてほしいと思うんですよ。

やま、
現場から議員さんを出すしか無いんでしょうね。

あおきさん
当事者の意識を持った人間が必要ですよね。

やま、
そういう意味では「れいわ」って凄いと思うんですよね。
批判も有るんですけど、当事者を出すやり方は否定できなくて。

おおねださん
国民民主党も車椅子の方が出られましたよね。
※加藤けんいちさん

やま、
飛ぶ社長と言われている方ですよね。
確か山形だったと思うんですけど、そういう方に立候補していただきたいですよね。

おおねださん
鈴木先生(鈴木あつしさん)も非正規労働者の当事者ですよね。

やま、
鈴木議員とはメールでどういう経験をされていたのかを教えていただいたことも有るんですけど、気持ちが分かってくれているんだなって分かるようなものでしたよ。
今回の議事録もnoteにも上げますけど、鈴木議員にも連絡をしようと思っているんですよね。
僕が一番良いと思ったのは、鈴木議員本人がメールの返信をしてくれたことがあったんですよ。秘書じゃなく、私もこういう経験があったんですよ。
今回献金を少しですけど鈴木議員にしたのはそれなんですよね。
で、献金のお礼も手紙も頂いて、そこには非正規労働者にも触れていてくれたんですよね。
僕はそういうことをしてくれる議員は信用したいし、応援したいと思いますね。

あおきさん
やっぱり当事者意識ですよね。
で、当事者自身が政界に入っていくのって大事だと思うんですよね。
当事者に勝る熱量に勝るものって無いと思うんですよね。
綺麗事の多様性って謳われているけど、このままでは変わるわけ無いって動いているところはありますよ。

やま、
多様性って言葉は怖い部分があって、そこで語られる多様性ってキラキラしすぎているんですよ。でも現実って汚いし悲しいものが広がっているんですよ。

あおきさん
そう。もっと苦しくてドロドロしていて。

やま、
最初非正規って、自由な働き方と持て囃されていたんですよ。
でも現実って違うじゃないですか。
福祉の綺麗な部分だけを語る方もいらっしゃいますけど、それだけじゃないと思うんですよ。そういう部分も飲み込んで働いているからこそ、美しいし綺麗だと思うんですよ。
僕は蓮の花の例えをするんですけど、泥が有るからこそ綺麗に咲くんですよ。
綺麗な花だけに価値があるんじゃないよと思うんですよね。
どうしても人間ってそういう部分だけを見てしまうんですよね。

あおきさん
見ちゃうし見ようとしないんですよね。見たくないし、目を逸らしちゃう。

やま、
そういう所も変えたい。

あおきさん
跡から来たのでちょっとお聞きしたんですけど、非正規の問題と孤独孤立問題ってどうリンクするんですか?

やま、
人間関係って、地縁、血縁、職場で基本的に作られていて、非正規労働者の場合は数年で職場を変わるので職場で作れないわけです。で、働くために、地縁からは切れていて、血縁とも離れていると、繋がりが無くなるわけですよ。趣味とかで繋がりを持っていれば良いわけですけど、それがないと何もないんですよね。

あおきさん
なるほど。趣味とかで自分でそこに行くとかしないとできないですよね。

やま、
僕はオタクだったので、色んな所に出ていくし、今回も愛知から来たんですけど、そういう事ができる人なんですよ。全然怖くないので。
でもそういう人間性を持った人はできますけど、そんなにアクティブな人ばかりじゃないので。

あおきさん
確かにね。だからそういう人が孤立するわけですね。

やま、
だからと言って放置して良いと思わないんですよ。
そういう人は声も出さないし、こういう集まりにも来ない。
今回皆さんに来ていただきましたけど、一定のアクティブさがないと出来なんですよ。
ここに来るって面倒くさいですから。
なので、僕はそういうことは葛藤しながらこういうイベントを考えていますよ。
僕は非正規の頃、こういう声をあげられなかったんですよ。
何でかって言うと、そういう声を上げた時点で負けだと認めちゃうことになるから。
非正規労働者は所謂負け組と言われているので、そこで「非正規労働者です!改善してください」と言うと負け犬の遠吠えに見えちゃう。正社員になったから言えるんですよ。
非正規だと隠しちゃってた。
自分自身がそう思っちゃう。本当はそうじゃないのかもしれないけど。
僕の場合さらに複雑なのは派遣会社の正社員であったからなんですよ。
間の子なんですよ。なので、声を上げにくかったんですよ。

あおきさん
分かります。派遣先では派遣社員ですからね。

やま、
というわけで、時間も来たので締めますか。今回は僕も知らない話が色々と聞けました。
本当にありがとうございました。
またこれも纏めて記事にしますのでご協力をお願いします。

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