9/23 神戸開催 第2回非正規労働者、孤独孤立問題を語る会(前篇)
第二回非正規労働者、孤独孤立問題を語る会
今回は4名での開催になりました。
前回とはまた違った切り口で、有意義な会になりました。
結論が纏まったりしたわけではありませんが、議事録的なものを書いてみたので、公開します。
これによって、非正規労働や孤独孤立の問題が少しでも良くなることを期待したいです。
また、個人が主催で動き、党員サポータの方の支援で開催できたので、こういう試みが続くことも期待したいと考えております。
また第3回を開催をしたいと思っています。
場所:神戸市内
日時:9/23 17:00〜19:15まで
参加者
○おおねださん
Twitter:@ohneda_himeji
○いちゃ門天さん
Twitter:@oda_kokumin
○あおきさん(途中参加)
Twitter:@DPFPsupport
○やま、
Twitter:@yama0117
やま、
皆様、ご参加ありがとうございます。
本日主催をさせていただいています。
やま、と申すものです。
こういうのは不慣れなので、皆様に御迷惑をおかけするかもしれませんが宜しくおねがいします。
挨拶がてら私の体験もお話させていただきたいと思います。
前回は秋葉原で第1回を行いました。
色々な方の参加があり、非常に良い会になりました。
私が最初にnoteで上げた声が語る会を開催に移行して第1回をし始め、足が少しずつ大きくなっているのをヒシヒシと感じております。最近の玉木代表の演説でも非正規の話を振れてくれているのもその一例でしょう。また、鈴木あつし議員もメールや寄付をした際の手紙でもご本人が非正規労働者経験者であったこともあって心に響くような言葉を頂いていたりします。
さて、私今正社員として小さなメーカーで働いているんですが、他社で働いていた派遣の頃と比べて働いているかと言われるとそうでもないんですよ。
生産性がある仕事をしているかも大変疑問を持っていたりもして、こういうことをしていることもあって、正社員とそれ以外の差って何なんだろうと思うわけです。
先日、派遣先で一緒だった期間工で現場で働いていた人達6人と酒を飲んだんですよ。今も期間で働いていたり、他社で正社員で働いていたりする人等、色んな人が居たんですが、皆仕事に対して誇りというか、自信を持って望んでいたんだなと思いました。で、ある意味では、私が生産技術、期間工の人達が製造の現場という形で生産ラインを非正規労働者で回してたわけ、正社員より設備を理解し、改善を行い、トラブルに対応し、生産のために身を粉にして尽くしてきたわけです。そういう仲間が誰一人として、あの中で正社員になれていないのが本当に悔しくてたまらないと改めて感じました。帰りに電車が一緒だった子持ちの期間工の人が「俺って正社員になれるかな・・・」って言っていた言葉が今でも耳から離れません。マイルドヤンキー系で私をイジってくるけど仕事にはストイックで仕事ができる奴なんですけどね・・・
そういうのを技術派遣でも期間工でも散々に見てきているし、今でも交流がある以上、どうしても思い入れが強くなってしまいます。自分が正社員になれたからと言ってそういう方々をどうでも良いと思えません。
こういう理不尽はおかしいとしか言いようがありません。
私が正社員になれたのは運です。運だけです。
私より仕事ができて真面目な人が正社員になれない。そんな事はザラです。
逆に全然仕事ができない人が大企業で正社員として高禄を食らっているってことも普通にあります。派遣や期間工のほうが仕事を熟せて、正社員に仕事を教えたりとか、トラブル対応を派遣や期間工の方が主体的に行っていたりとかもあります。
私は派遣だったことも有り、期間工から正社員の採用試験で落ちた人の愚痴を聞く機会もあったのですが、「自分じゃなく〇〇が通ったのはなぜ?自分って仕事できてませんか?」という話を何回も聞きました。私から見ても同じ印象で仕事ができる、熟せる子が採用されているわけでありません。
派遣や期間工などの非正規労働者はそういうのに怒りや憤り、悲しみなど、人によって差はありますが、負の感情を持ってそれを見ています。
正規と非正規の対立関係、しかも言い方が難しいですが、正規の下位層と非正規の上位層がそういう関係になっており、正社員下位層は自分の権益を守るため、非正規層の上位層は正社員になりたい、入れ替わりたいと正社員を叩く。そういうのが地味に起こっています。しかも正社員の一部には仕事ができる非正規労働者を救うために、今の正社員の一部と入れ替えたいと語る人もいます。
派遣や期間工などの非正規労働者はそういうのに怒りや憤り、悲しみなど、人によって差はあリますが、負の感情を持ってそれを見ています。
こういうことを言語化することすら嫌がる方もいるのも事実です。現場にいた経験からすると悲しいですが、言語化しないだけで、そういう鬱屈したものがあります。
私はこういう対立構造には反対です。
正社員と非正規労働者を対立関係に持ち込む必要性をあまり感じておらず、お互い協力しながら「改善」をしていければと考えています。
「正規」と「非正規」で分けて対立をせざるえない構造。本当に悲しいです。
今、玉木さんも非正規労働者問題に触れてくれていますが、現場からこういうことをすれば良いのではないかと提案したり、党側が出してきた案に対して、問題点を指摘したりしていけるようにもなればと思います。AV新法の時もそうでしたが、色んな意見を聞かないと政策には抜けや問題点が発生するので。国民民主党の党員やサポーターには正社員の方だけではなく、派遣社員の方等色んな方がいると思います。そういう色んな意見を聞いて進めていけばと思います。
私はこの回を繰り返すことで、改善が進むことを期待しています。今回の会もそれに繋がることを期待して、皆さんのお話を伺いたいと考えています。
いちゃ門天さん
いちゃ門天と申します。冒頭からこのような貴重な機会を与えて頂きありがとうございます。
僕は「孤独孤立の関わる話、中学時代の引きこもりの話」をさせていただきたいと思います。その前に非正規として働いていた経験もありました。その概要だけ少しお話します。
今年の3月末まで3年近く兵庫県企画県民部文書課、今の法務文書課で非常勤嘱託員今は会計年度任用職員で文書事務員を勤めていました。朝9:00~16:00まで働いていました。
当時は高校生でしたので、その後、夜間高校に通う形で通っていました。その話も後ほどお話できたらと思います。
さて本題は孤独孤立に関しての話をさせていただきます。「中学校時代の引きこもりのお話」です。
私の過程は小学6年生に団地の家賃を払える余裕がなくなって祖父のもとに引っ越すことになりました。それが校区外でしたので、それまで慣れ親しんだ子とはお別れすることになりました。それで別の中学校になったのですが、そこでは見知らぬ子達となかなか馴染む事ができず、やっと仲良くし始めたら一部の子から「死ね」だの「喋りかけてくるな」だの暴言を吐かれたことも有り、学校にも部活にも行かなくなりました。
今思えば自分が打たれ弱かった面もあったのかなと思うんですよ。そういう時期ですからそういうのもあったのかなと思います。でもあの時は完全に行けなくなりました。勉強とかもする気がなく。中学1年生の秋から冬頃から引きこもりになりまして、で不登校になってから担任の先生が毎日来てくれるのですがそれ自体も多分苦痛でした。プリントとかも貰ったのですが、手付かず仕舞いで、ここに関しては勉強しなかったことも有り反省すべき点もあるのですが、その時はやる気なども起こることもなく、病んでいたというか、そういうこともありました。で、しばらくしてカウンセリングを受けることになりまして、
学校に行ってカウンセリングを受けて引き篭もるということを続けていたのですが、正直このカウンセリングも学校でやっていたので学校に行きたくない自分としては全く行きたくありませんでした。で、今ではなぜ学校外でやらなかったと思うぐらいです。そういう選択肢があったのかもわかりません。で、その後2年生になってしばらくしてからフリースクールに通うことになったのですが、そこで同じ境遇の仲間と出会ったりして勉学にも少しづつ取り組み活力を取り戻していきました。経験談はここまでにしますが、イジメなどを起因とする私のように勉強に手がつかずに学力が低下する子がいるのではないかと思うので、学びたいけど学べない子、学ぶ場所に行けない子のために何かできることがあるのではないかと思っています。拙いですがここまでとさせて頂きます。本日は皆さんからご意見をお聞きして知見を深めたいと思っています。
やま、
偉いなー。自分で大学資金も稼いだってこと?
いちゃ門天さん
そうですね。お金は一応この法務文書課で非常勤嘱託員で働いた分で今は出しているんですが、給付金の支援が打ち切られそうになっていて、どうしようかと考えています。バイトをしなければならないなと考えています。
おおねださん
こんなに苦労して大学に行ってなかった。
やま、
親におんぶに抱っこしてもらって通ってた
やま、
それって兵庫県が苦学生を稼がせるためにそういう部署みたいなのを用意しているってことなんですかね?
いちゃ門天さん
そう考えてもらって構いません。
おおねださん
両立しやすいような職場を作るみたいなことですかね。
いちゃ門天さん
勤務時間とかも学業に合わせてくれるので、夜間部なんですけど、学校が17:30から始まるんですけど、そういう子たちを支援するために兵庫県が兵庫県庁でやっているんですけど。
やま、
だから9:00から16:00までなんですね。その後学校に行けるように。
新聞奨学生みたいですね。
いちゃ門天さん
そうですね。そんな感じです。
やま、
これってとても良い制度かもしれないですね。
おおねださん
僕も初めて知りました。
いちゃ門天さん
でもこれが縮小しているらしいんですよ。
やま
えーーー
いちゃ門天さん
他だと静岡県だけと聞いたことがあります。
※これは正確じゃない情報の可能性があります(やま、注)
やま、
これむちゃくちゃいい制度だと思いますよ。
いちゃ門天さん
むしろ縮小しているという話を聞いたことがあるので。
やま、
この制度って国民民主党の議員さんとか知っていますかね。
いちゃ門天さん
ちなみに大阪市もコロナ給付金とかで学生にそういう作業を行ってもらったと聞いたことがあります。
やま、
働いてもらって給与という形で渡せばお互い気持ち良いかもしれませんね。
これ広げてほしいですね。
おおねださん
すごく良い制度だと思います。
向山先生に言ったほうが良いと思いますよ。
※いちゃ門天さんは国民民主党所属の向山好一兵庫県議(北区選出)のボランティアで色々と手伝いを行っているので。
やま、
生活苦で大学に行けない高校生もいるので拡大したいですね。
いちゃ門天さん
これは高校生の夜間部を対象にしているので。
やま、
これ今からでも玉木さんにリプを飛ばして知らせたいぐらいw
いちゃ門天さん
仕事としては届いた文書を兵庫県庁の部署に配布したり、郵便局に届けたりとかですね。
役割としては大事な役回りをしてたと思います。
やま、
ある意味では大人が働いている現場を見れますからね。良い経験だと思います。
いちゃ門天さん
そうですね。まさにコロナ禍で働いていたので直接そういう現場も見てきました。
おおねださん
こういう制度もっと世に広まって欲しいですね。
やま、
次おおねださんお願いします。
おおねださん
はい。おおねだです。いつもお世話になっております。
私は社会福祉法人で知的障害者の入所施設で支援員をしています。
ただ支援員する前というのは私も非正規の経験が有りまして、今日は社会的孤立の話をしていきたいと思います。
私は出身が関東なんですけど、結婚するために兵庫県に移住しました。その時にあんまり考えずに長い目で福祉の仕事を探そうと思っていたので、製造業に派遣で働きながら、福祉の仕事を探していました。なれない作業の中人間関係も作っていたのですが、不祥事があって、その部署がなくなるという話が出てきました。
せっかく移住して派遣ですけど雇用の不安を感じました。ただ私は元々福祉の勉強をしていて福祉関係の基礎資格とかも持っていたので、そこで一念発起して福祉関係の仕事に素早く転職しました。転職理由もあってすんなりと転職できました。人を探している福祉業界だからこそすんなり正社員になれたのだと思います。
そこは自分も運が良かったと思います。
それで今回お話したいのは、8050問題って新聞やメディアでも取り上げられている問題です(※8050問題:長年引きこもる子供とそれを支える親などの論点から2010年代以降の日本に発生している高年齢者の引きこもりに関する社会問題。)
私の妻の両親が70代、お兄さんも一緒に住んでいて40代で大きな会社に勤めていて、結婚しないしする気も無いようです。両親の面倒を見ているのが、嫁いだ妻。その妻がキーパーソンになっているんですけど。
妻の両親とお兄さんの3人で暮らしているんですけど、コロナになりました。周りからの支援もなく、近所の人もコロナだから頼めなくて、買い出ししてほしいとかあるんですが、全員家から出られない。8050問題の予備軍みたいな家族がコロナで社会的に孤立しました。もちろん、私や私の妻がそれの支援をしました。
姫路市は私はtwitterでも問題提起をさせてもらいました。妻の両親もお兄さんもまだ社会的に元気なのでまだ縁とか地縁も血縁も有るのでまだ可視化されて良いものの、8050問題やいま問題になって来ている9060問題のようになった地縁も血縁も無い家庭の場合、そういったところは放っておいたら死んでしまいますよね。各自治体そういったところの支援がまだまだ行き届いてない、今回妻の両親とお兄さんにも聞いたのですが、思った以上に人の縁って薄いなって思います。近所の親戚に買い物をお願いしても、「コロナだからちょっとな」と言われてしまったりしています。何かあった時に支援してくれる存在「家族」が高齢化していくと社会的に繋がりがドンドンとなくなってしまう。これがあと10年とか経っていたら、妻のお兄さんは定年します、両親も90歳とかになる、本当に社会との縁がなくなると感じたんです。
私も妻も福祉関係で働いているので、これってなんとかしないといけないよねって。
ここに来る車の中で孤独孤立ってこういうことだよね。社会って案外冷たいんだなって。
姫路市もコロナへの支援、色々とありますけど、食料支援については、HPに「食糧支援はしません」とあるだけ。それすら確認できない高齢の両親と引きこもりの方とかどうするのだろうと。そういうところには福祉の支援が必要ではないかと。僕らみたいに福祉に携わる人じゃない人にもそういう現状を知ってほしいなと思いますね。
やっぱり社会から孤立していくことで、言ってみれば殺人事件も起きてますし。孤独死も十分にあります。そういった意味でも孤独孤立を考えなければなと。コロナ禍でそう感じましたね。メモを見ながらでしたが以上です。
片道20キロぐらいかけて妻の両親のところに通って、その後自分たちのことをしていましたね。
やま、
そうなると体力が持たないですよね。
おおねださん
親だからやれました。関東にいる自分の親ならどうするんだろうと考えましたね。
社会的孤立はそういう意味でも考えましたね。
やま、
僕も実家福岡なんですけど、親父とお袋の2人暮らし。妹とは結婚して近くには住んでいるけど、親がそうなると考えると怖いですね。
親父に限らないと思うんですは職場は社会人の大きなコミュニティーだったわけですが、定年退職してからはそこから切れてしまって、人間関係が無くなってして、これも孤独孤立ですよね。
先に何かがあってお袋が亡くなると親父は完全に孤独ですよ。真面目な親父なんで尊敬はしているんですけど。
おおねださん
すいません。非正規の話と繋げれなくて
やま、
いえいえ。この話は繋げれて、非正規と労働者の場合は定年退職する前に会社のコミュニティーを作れないんですよ。無期にならない限り3年で職場を変わらなければならないんですけど、そのたびに会社でつながった縁が切れてしまうんですよ。自分でその縁をつなごうとしない限り。その人って孤独孤立の予備軍ですよ。まだバリバリ働いているのに。
人間関係も地域共同体とも切れています、会社共同体とも切れています、下手したら血縁共同体とも切れています。30~50代特に氷河期世代はいるはずで、ご両親に支えられている人も多くいるんだと思います。
おおねださん
子供部屋おじさん。笑える話にもなっていますが、笑えない話。
やま、
僕が非正規で働いていた時もそういう人も居て、親と一緒に暮らしているから生活できるというようなこともあるんですよね。でも両親が先になくなるとどうなるのみたいなことがあったりします。
基本的に日本における人間関係って地縁と血縁と会社でなっていて、一部趣味のつながり、今回のこれもそれに含められると思うんですが、これはまだまだ強くない。
で、血縁なんかも弱くなっているし、地縁も弱くなっている、会社もそういうことには関心を持たなくなってしまった。でも人間って、自立も必要ですけど、依存も必要で、コミュニティーに属しているからこそ人間は人間たらしめていると思うんですよね。そこが軽視されている。非正規労働者問題なんか、国家や会社側がそういう縁を潰してしまっている部分があって本当にそういう社会で良いのかって思うんですよ。中国やアメリカって、自己責任社会ですけど、中国の場合、血縁社会がセーフティーネットを引いているんですよね。中東とかもそうみたいですけど。で、アメリカは、教会、宗教がその役割を担っていると聞くんですよ。対して日本にはそういうものがない。公が担わないとない。会社が日本型経営を止めてしまって、これから日本はどうなるんですかと。
正社員とか会社と縁がある人はまだ良いですよ。非正規労働者は本当に孤独です。
そんな社会で本当に良いんですかと。
これって、更に言葉を紡ぐと年齢って関係ないです。歳を取ると今の日本だとおっさんが街を歩くだけで不審者扱い通報される社会になったわけで、外にも出れなくなったらどうやって縁を作れば良いんですか。
孤独孤立問題は若者向けだけになるのは絶対におかしくて、全年齢対象にすべき。
そこへの訴えかけっもやりたいし、繰り返し全年齢を対象にすべきだと言っていきたいです。
ここ最近の風潮とか良くなくて自己責任という言葉も良くないですよ。
長々喋ってすいませんね。
いちゃ門天さんどうっすか?
いちゃ門天さん
血縁とか血縁も会社も薄れていて、日本自体も衰退に向かっていくんじゃないかと。
全世帯向けにやるべきという話はそのとおりだと思っていて、孤独孤立大臣って何をやっているかわからない。孤独孤立問題でどこかうまくコミュニティーができたらなと思いますね。
やま、
実際どうやってコミュニティーを作るのかが難しいですね。
福祉とかってそういう現場があると思うんですけどどうですか?
おおねださん
非常に困難な事例があったりします。息子さんや娘さんが知的障害があったりする時は難しいですね。障害を持っている方は福祉と繋がれたりするので、縁はできるんですよ。
僕らみたいな事業者との縁ができて、様子を見に来たりとか、例として毎食ウチの事業所に歩いてくる方もいるんですよ。来ないと何かがあったということになるので。
逆に障害を持っていない社会と関われない人ってどこに相談して良いのか、縁を結び付けな良いのか。市町村に連絡すればある程度は繋いでくれるとは思うんですけど。
今私が働いている事業所はそこをカバーしていて、手帳は持っていないけどグレーゾンの方がいらっしゃって、事業所の方針として支援をしているんですよ。お金にはなりません。人の命なので。夜に「明日施設長いる?」ってかかってきて、「いますよ」と返すと安心して電話が終わる。これが縁なんですよ。施設には24時間誰かがいるので、居て話を聞いてくれる、明日信頼している人がいる、もしかしたら言ったら会えるかもしれないと。
それってもっとちゃんとして整えなきゃならないとって思うんですよ。
やま、
お金とか。
おおねださん
そういうわけじゃなくて、何でなんにもしないんだろうと。
やま、
僕が気になっていたのはまさにボーダーの人で、社会的に生きていくのが苦しい人って沢山いて、働く中でもそういう能力が足りていないと辛いわけで。
おおねださん
働いていてもすぐに辞めてしまってね・・・
こう色んな非正規で働いていて。
やま、
そういう人も居ます。派遣の裏側のことなんですけど、派遣としてどこかに行くとして大体一年以上は働けるんですよ、そこの職場で。でも毎回と言っていいけど、3ヶ月の任期満了で帰ってきてしまう方がいるんですよね。多分そういう人が本当にボーダーの方かはわからないですけど、そういう方が一定数いるんですよね。本人も辛いと思うんですよ。
今の仕事って、非正規労働者でも同時に何個もタスクを動かしながらやる仕事ばかりで、そういう方には難しいみたいで。昔の働き方とは違った部分があって、もっと業務が分割されていたと聞いてます。昔より働きづらくなっている。普通とされている人も辛くなっている。日本の働き方は派遣でも人に依存しているのでちゃんと考えて救いの手を差し伸べないとならないと思うんですよね。
おおねださんの事業所の例は、施設長の志に支えられているだけで、変わると継続するか分からないわけで。そういう方がいるのは素晴らしいことですが、そこに何かしらの仕組み、税制優遇とかそういうのを噛ませるようにしないと、志だけに依存せずにちょっとでも良いから国や自治体があなた方がやっていることは尊いことですよとお墨付きを与えるべきだと思うんですよね。表彰するとかでもちょっとはマシかなとも思いますね。
その辺りはどうなんですか?
おおねださん
そういうのはないですね。
地元の役場とは太いパイプとは太いですね。あそこに頼ればなんとかしてくれるんじゃないかと。そういうしわ寄せは現場の支援員に行っている。
やま、
自分の妹、旦那さんも福祉支援の事業所で働いているんですけど、大変な仕事なのにそんなに給与が良いわけではない。
話を聞いていたら大変そうな仕事だなっと思っていて、常に人手不足なのはそういう部分もあるんじゃないかと。3kに近い部分もあるじゃないですか。メンタルも削られるとも聞いているので。岸田政権が給与上げてくれたじゃないですか。その辺りどうですか?
おおねださん
上げてくれているんですけど、まだ上がっていないです。
多分基本給に乗せてくれていないです。
その辺りちゃんとした法人で働いているんですけど、ベアが上がった話は聞いてないです。
妻は高齢者福祉で働いてますけど、聞いてないですね。政策でこうしますと言っているだけで。岸田政権になった時に多少は期待してましたけど、まあ福祉政策について期待することは私の場合はないので。
やま、
妹が社会福祉の業界内で転職したんですけど、前の事業所の時は大変そうですけど、変わってからはだいぶ良さそうなんですよね。聞きにくい話なので聞いてないんですけど。
おおねださん
非正規の方が福祉の業界に転職されることってあって結構多い。安定した正社員の待遇を求めて。でもそこが結びつかない。3Kの仕事なので定着し辛い。
やま、
逆に福祉業界から派遣業界に来る方も居て、「福祉業界のほうが辛い」って話を聞いたりもしますね。逆に給与も増えたという話すら聞きますね。特に技術系の派遣でバリバリ残業もやるとそうなるみたいですね。
このタイミングで、あおきさんが到着されて後編へ。
後編へ
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