旅に変わるものは一体なんなのか、考えてみた。
第二次緊急時代宣言の中お家にいることが多くなりましたが、全くもってお家ですべてが完結してしまうこと、それも低価格で楽しく過ごせてしまうことがわかりました。
そのことについてはこちらのnoteでも述べていますので、見てみて下さい。
さて、早速今回の結論を述べていきたいと思います。
それは、
「旅とは、仕事によって組織に適合し均質化した自己に抵抗し、見知らぬモノ・ヒトとの出会いを通じて自己の世界を広げアップデートする作業だった」ということです。
実は気づかぬうちに均質化し自己を薄められている
仕事に前向きな人もちょっと後ろ向きになっている人も、日々仕事をしていれば職場と自宅を往復するというルーティーンに束縛されるはず。
会社で働く組織人である以上程度の差はあれど、会社に適合する・部署に適合する・チームに適合するという協調性が求められます。そうした時間を過ごすと、過度に協調しすぎた後遺症として自己が薄まっていきます。
大学生の頃は様々な社会問題に関心をもって活動をしていたり、発展途上国や田舎に出かけてフィールドワークや旅をしていた人でも社会人になるとそうしたことから離れている人も多いですよね。
自分なりの問題発見や問題の観察を止めていることからわかるように、私達は気づかぬうちに社会化・均質化している傾向性を抱えながら社会人生活を送っていると考えています。
ただ旅は現在の社会環境ではほぼ奪われている状態。旧来、自己を取り戻す方法であった旅ができない(極小化されている)状態である今、どうすればよいのでしょうか。
旅ができないならば、本を読むか、人と話す。
冒頭に、私は以下のように述べていました。ちょっと巻き戻ってみましょう。
「旅とは、仕事によって組織に適合し均質化した自己に抵抗し、見知らぬモノ・ヒトとの出会いを通じて自己の世界を広げアップデートする作業だった」
この中でも書いているのですが、大事なことは「見知らぬモノ・ヒト」に出会うということ。
そんな中、旅の代替になるのは、「本を読むこと」「人と話すこと」。
本を読んで新しい発見をすることだったり、人と話すこと(できれば対話的な双方で新しい発見をする話)だと思います。
StayHomeというある種の軟禁状態・自由刑の状態は知らず知らずのうちに自己を薄めていくかもしれません。
もしそんな自己認識のある方は意図的に本を読んだり・人と話したりしてみてくださいね。
あとは感染状況の許す限りではありますが、近場を散策してみたりして新たな発見をしてみるのもありだと思います。
あ、そうそう、旅をテーマにした面白い本だと沢木耕太郎さんの深夜特急がおすすめですよ。仕事を辞め、100万円を片手にバスだけでロンドンにたどり着こうとする実話です。
東京からの近場のワーケーションは先日伺った越後湯沢がお手頃でおすすめ
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最後にフランスの作家、マルセル・プルーストの言葉で締めたいと思います。
発見の旅とは、新しい景色を探すことではない。
新しい目を持つことなのだ。
マルセル・プルースト
それでは、良い旅を!
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