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今日は帰れない

程なく、呼ばれて診察室へ。
症状を聞かれるのですが、紹介状に書かれている事をもう一度話していきます。パソコンの画面に書き写され、検査内容が決まっていきます。

一旦、診察室の外に出ると車椅子が用意されているではないですか。えっ。そんなつもりはなかったのですが。

血液検査で何本も血を抜かれて、更に、足の付け根からも採血するという。これが恥ずかしい。

レントゲン、エコー、心電図。
こういう検査の時って、意外と楽しい。タイミングをみて、検査してくれている先生と話をするんです。
「元気に動いてますね」
「いえ」
「えっ、そうなんですか?」
「元気ないですよ、この心臓は。元気な数字は60。これは30」
めっちゃ具体的やん。

そして、先生のお話では今から入院という。「今から?」何も準備してきてませんよ。昨日、沢山作ったカレーは外に出したままですがな。えええー

こうなったら、何を言っても仕方がない。とにかく苦しいし、眠い。

診療所の先生の話では針を刺して肺に溜まった水を抜くと筈でしたが、そうはしないらしい。薬で水をしっことして出すという。点滴が始まりました。「どれくらいで終わるんですか?」と看護師の方に尋ねると、「終わらない」という。終わらない?
刺したままなんだって。本格的に病人になった気分です。

点滴をしながらベッドごと入院病棟に移動です。

そういえば、最近病院ものの映画をAmazonビデオでみたなぁ。

なんて心で呟きながら、薬の効果は敵面。お小水が気持ちいいくらいに出るんです。これが肺に溜まっていた水なのかと思うと不思議でなりません。いつの間にか息苦しさも和らぎ、入院生活が始まりました。