見出し画像

「小説家になろう」の弱小書き手ユーザーがnoteを開始することの意味

 初めまして。note初心者の八雲 辰毘古と申します。「やくも たつひこ」と読みます。

 この名前でWeb活動を始めたのはいまからだいたい7年近く前(2013年ごろ)のことなんですが、ずっと「小説家になろう」という小説投稿サイトに活動の拠点を置いて、好き放題に小説を書き殴っていた経歴があります。

 活動開始当初は、大学入試もまだ受けていない、頭の硬い高校生でした。
 しかし小説を書きはじめたのはもっと前──中学生のころからです。自作ゲームのシナリオを書きたいと思い立ったところがきっかけで、某ロボットアニメの二次創作などを友人とケータイメールでやりとりするところから盛り上がり、オリジナル創作へと火が付きました。
 それからかれこれ十数年が経とうとしていますが、書籍化などはないまま、凡庸な物書きユーザーとしてのうのうと生きております。

 作品の最大総合評価ポイントは、1310pt、しかも短編作品
 完結している連載作品の総合評価点はだいたい200pt程度
 なろう内でのフォロワー(逆お気に入りユーザ、と言います)は239人という、そんな比較的弱小ユーザーです。

 現在、実生活では会社勤めの社会人です。毎日IT・テクノロジー関係のお仕事をしながら、積み本を囲み、ちょこまかと本を読み、そしてせっせと小説を書く生活を送っています。
 今日日こんなご時世なので、果たしてこのライフスタイルで今後も安定しているかというと微妙なところなのですが、とりあえずなんとかやってますね。

 そんな奴がいきなりどうしてこんなところにやってきたかといえば、そろそろ活動の幅を広げたいなー、と思ったんですよね。
 もっとダイレクトに言ってしまえば、もっと自分の文章が読まれてほしいな、と素直に思うようになりました。

 以前まで(2019年まで)の僕は、「『小説家になろう』で出した作品は、そのなかで戦ってこそだろう!」という風に思ってました。
 そのため、宣伝などもTwitterで「更新しました!」とツィートする以外はろくにやらず、「良いものを作ればいつか誰かに届くはずだ」という想いをくすぶらせながら、あーでもないこーでもない、と自分の納得ゆく作品をこねくり回していたのです。

 ただ、ふと顔を上げたとき、ちょっと寂しい現実を見つけてしまいました。
 すでに書籍化作家を無数に輩出している「小説家になろう」、そこを経由して多くの友人・知人が作家になり、それぞれ遠いプロのフィールドで戦っていることに。
 そして作家になってない物書きユーザーの友達が、みな小説を書くのをやめるか、発表しなくなっていくことに。

 要するに私自身も「書き続ける」か「発表を諦める」かのどちらかを、迫られているような気がしてきたのです。

 周囲の人間を見ていてわかるのは、物書きを志す人間が、物書きを諦める瞬間、そこには大きく分けて2つの理由があります。
 1つがモチベーションの問題。ここにはやりがいだとか、お金とか、要するに「見返り」があると思えるかどうか。
 そしてもう1つが、知名度の問題です。これは自分の作品が話題になること、感想があること、その「手応え」があるかどうか、という尺度です。

 要は「書いても見返りがない」か、「誰も自分のことを知ってくれてない」と思ってしまったとき、書き手は筆を折る道を選んでしまうと、そう思っています。

 もう少し細かく言えば、作るときに掛けた時間とか熱意とか、そういう要素も絡んで来ます。
 面白いものを作るってめちゃくちゃコストが掛かるんです。
 特に小説の場合、頭のなかで妄想をこねくりまわすだけでなく、それが伝わるためにいろんなメディアや書籍を通じて情報収集し、知恵を得ながら作品に昇華していくのですが、その工程じたいがあまり外側には見えません。だから苦労していたとしても、それがはたから見えてないことがあるんです。

 そう思うと、小説を書き続けることは、今も昔も孤独な作業なのかもしれません。

 そんななか、私は七転八倒しながら、「小説家になろう」の外側で文章を書くことを思い立ちました。なぜなら、私自身「小説家になろう」内での活動に、限界を感じ始めていたからです。
 ここまで書いておきながら、ハッキリ言うと、私は「小説家になろう」に適した書き手ではありません。異世界転生ものは書かないし、ライトノベルも多くは読まない。二次元のアニメ系のヒロインのことを全然知らないし、もっと言えば〝萌え〟がわからない。いわゆる「なろう系」とは無縁の書き手です。
 さいわいそれでも読者には恵まれています。しかし、私はもう少し広く、深く読まれるようになりたい。
 できることなら、いずれは世界的に読まれるような力のある作家になってやりたい。具体的に何をどうすればそうなるのかは、これから考えるけど。

 そう思ったとき、「小説家になろう」は狭すぎると感じました。
 国内最大の小説投稿サイト。現在(2020年10月5日時点で)1,917,667ユーザもほこる超大手のプラットフォームが、あまりにも作品を売り込むには茫漠たる砂漠かを思い知らされました。

 いや、こうなる前にもっと頑張れよ、と言われればそれまでですがね。
 何のために7年間もそこにいたんだ、と言われるとぐうの音も出ません。ボーッと生きておりました。

 とはいえ、私は私の作品を作りたい。読まれたい。そのためのプラットフォームとして、「小説家になろう」は結構使いやすいのです。
 だから、私はここでは小説は出しません。
 じゃあ何を出すんだ、ていうと、エッセイです。

 途中で書いたように、アマチュアとはいえ、私は作品を作る過程でかなりのことをインプットしているつもりです。
 そのなかで気づいたこととか、思いついたこととか、創作の裏舞台を描いていくつもりです。読んだ本の紹介や、いま一番熱いエンタメ・動画・書籍の考察なんかもするかもしれません。SFやテクノロジーの話題も比較的好きなので、そういう発信もしていければと思っています。
 そういう意味では、YouTuberの2ndチャンネルがニュアンス的に近いかもしれませんね。

 もちろん、第1に「小説家になろう」での作品制作と、そのWeb発表があります。
 そのため、今後はこちらのnoteをサブチャンネル的な立ち位置で、1個2,000〜3,000字程度のエッセイを週3回(月・水・金)の頻度で投稿していきたいなと考えております。
 図らずも、エッセイを書くこと自体は好きなんですよ。過去に「小説家になろう」のエッセイジャンルで日間ランキングを得たこともあったり、なかったり。

 まあ、そんな感じで活動を続けていきます。
 みなさんが読んで面白い・興味深いと思う文章を書いていきたいと思ってます。今後とも宜しくお願い致します。

▼以下プロモーション▼

「小説家になろう」サイト上で
王道の冒険ファンタジーを書いてます。
少年漫画とか、児童文学とかを読む気持ちで楽しんでもらえるとありがたいです。

『聖剣と魔女のミュトロジア』
はここから読めます。

※ロゴは蒼原悠さま(@AzureFlag373813)に作成いただきました。

ちなみに……
私の「小説家になろう」マイページはこちら

リンク先では作風の解説や、他の代表作の紹介もしております。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?