1円訴訟

変な、嫌がらせのような話を聞いた。中年の女性で、個人営業でガールズバーを経営している人がボヤいていた話である。
突然、地方裁判所から訴状が届いて、内容はガールズバーのスタッフの態度が悪かったので被害に遭った損害賠償だとのこと。笑えるのが、訴額が「１円」で、訴訟費用を求めるという内容だったとか。

かつ、この訴訟を起こした相手は、近所の色々な店に難癖をつけており、同じような１円訴訟を起こしていると言う。明らかに嫌がらせ行為としか思えない行動であるので、それこそ同じような嫌がらせをされている人々が団結して跳ね返せば良いのではないかと思ってしまう。それにしても、面倒な言いがかりをされているものだ。自営業は大変だを思う。

そうかと思えば、ファンアートをやっている２９歳の自称アーティストの女性からこんな話を聞いた。同じファンの女性からXでの誹謗中傷や、なりすまし投稿で迷惑をこうむっているとか。女性同士特有の嫉妬によるもののようで、推し活もここまでくると犯罪の臭いが漂って来て嫌な感じがする。

私が若い人に尊敬することとして、イラストが上手い、ダンスが出来る、器用でマルチ・・・などがある。逆立ちしても私にはできないので、無条件で尊敬しているが、仕事でもないのに良くそんなに打ち込めるものだと感心してしまう。時間の使い方が上手いのか、オンオフの切り替えが上手いのか、集中力が凄いのか、色々あると思うが、ボーッと生きてきて年を取ってしまった私は若い人の能力を素晴らしいと思ってしまう。

ただ、逆に自己主張が強すぎるためか、自分しか見えなくなってしまう視野狭窄の傾向があるからか、不要なトラブルを抱えたり、知らない間に犯したりしてしまうことがあるのが残念に思える時がある。トラブルを起こす知恵やエネルギーがあるなら、その力をもっと「平和利用すれば良いのに」と思えてしまうが、当事者には周りが見えなくなってしまうのだろうか？

それと同時にモラルとか道徳とかの希薄さや、自分勝手な解釈に走りすぎてしまうきらいもあるのだろう。ヒマなのは分かるが、もっと有効な時間の使い方やパワーの出し方を考えて欲しいものだと思う。調整力が乏しいのかもしれない。

TV番組でやっていた話だが、最近は学校内での盗撮事件が鰻登りに急増化しているとのこと。素人の動画売買サイトというのもあるらしい。加害者も被害者も未成年で、ゲーム感覚でのお小遣い稼ぎ犯罪として罪の意識も無く、日常生活の中で被害者になり、かつ加害者にもなっている構造は非情に危険極まりない。

都知事選挙もそうだが、余りにも物を考えない人が増え続けている現代社会に危惧するばかりである。
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【記】やく・たたず（屋久 佇（竚））