大学進学できない生活保護家庭の子供
生活が苦しいとの相談に来た女性がいて、社会のセーフティネットである生活保護を勧めたら、生活保護だけは受けたくないと言う。その理由は、高校生の子供がいて、生活保護だとその子が大学に進学できないからとのこと。
確かに生活保護家庭の子供が大学に進学する場合は保護費が出ないので、子供だけ世帯分離をする必要があるのだろう。しかし今、目の前の生活が出来ないなら、一時的にも生活保護を受けて安定させた方が良いのではないだろうか。そして子どもが高校を卒業するまでに、一緒に生活保護を卒業すれば良いだけではないか。
ところで教育費(学校だけでなく塾や予備校日なども含めて)は大変である。私たちのように子供に対して無償化などなく、全ての教育費を支払って来た世代から見ると、現在は高校まで無償化されているので、何だかなぁ~(親の苦労と有難さが伝わらない💦)とも思う話は別にあるとしても、子供の教育の問題は考える必要はある。
貧困の連鎖を断ち切るためにも教育機会は大切だと思うので、それを打開するには高校の上の高等教育の無償化とか、返済不要の奨学金といった対策になるのかもしれないが、親には真面目にチャント仕事をして生活保護を受けずに、子供の学費くらいは作って欲しいものだと思う。
そして今の世の中は人手不足で仕事がないことなど無いのだから、仕事は山ほどあり、それでも人が足りない状態なのだから頑張ってほしいものである。人が居なくて営業できない店や、事業の一部を潰すくらい人手不足の現代である。
話は変わるが、ひとつ思うのは、アメリカのように高校までで社会に出て、数年間の社会人を経てから大学に行くという流れの方が個人的にはスッキリする。その方が、何をやっていても自主独立ではないだろうか?
大学に行く前に社会に出ることは意味のある事のように思う。社会勉強もできるし、仕事とは何なのか、その仕組みの一部も身をもって分かるだろう。そして何でも親がやってくれる、という考えを子供に持たせずにもなるだろうし、独立心や自立心を付けることもできるだろう。
例えば学校の教員のように、社会の事も知らずにストレートに大学を出て教員免許を取得すると明日から「先生」というのも前から不満に感じている。私はサラリーマン生活を経てから教員になり、再び一般企業の技術職に戻った。
人生100年時代なのだから、そんなに急ぐ必要もない。皆が行くから進学するという風潮も同調圧力的で芳しくない。どうせ企業も学部生のスキルなどに期待していないのだから、高卒で(別に中卒でも良い)で採用して、社会経験を数年したあとに本人が勉強したくなったら仕事を一時中断して大学に行けば、本気になって勉強にも身が入るのではないだろうか。
新卒入社至上主義の日本の流れは、労働力の面でも、教育機会の面でも、リスキリングの面でも、どこかで変わって行けば良いと思う。大学は勉強したくなった時に行けば良い場所である。そして、何度行っても良い場所である。
#note #エッセイ #高齢者 #フリーター #役立たず
【記】やく・たたず(屋久 佇(竚))
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