息子夫婦のハッピースキル【息子夫婦と暮らす#33】

2ヶ月ぶりに登場の息子夫婦です。

いっしょに暮らすようになり今月でまる2年になりましたが、未だ新たな発見があります。2年暮らしていても一度も諍いはなく、みんながウィンウィン（だと思う）で円滑に暮らしています。

そんなタローとムーちゃんの最近の興奮ぶり、わたしには未知の世界なできごとがあったので記録〜。

わたしは世間の人々が常識レベルで知っているだろうゲームの世界に疎いです。子ども4人を育てたものの、我が家では大人になるまでテレビゲームの類とは無縁の子育てをしました。

一番上の娘が中学1年の夏に家族で南太平洋の島国サモアに移住したため、ちょうど台頭してきた“テレビゲーム”“ビデオゲーム”“コンピューターゲーム”といった類の文明の利器から完全シャットアウトの環境にありました。

米国に越してからも家にゲーム機はなかったので、子どもがゲームばかりして困るなどという悩みもない代わりに、家族でその手のゲームで遊ぶチャンスもないまま子どもたちは大人になりました。

大人になって、家を出ていってからのことは知りません。

さて、ムーちゃんはポケモン世代でゲームと共に大人になったようなゲーム大好き人間です。そしてタローも今ではいろんなゲームを楽しんでいるようです。特に仕事でストレスを感じたあとには、ひとりでしばらくゲーム時間を楽しんで憂さ晴らししています。

あまりに疎いわたしは、ついつい最近までポケモンがポケットモンスターの略だということも知らずにいました。スーパーマリオも知りません。

あるとき、「ポケモンってあの黄色いやつでしょ？」と言ったら「あ〜ピカチュウのこと？」と笑われました。

ピカチュウがポケモンという名前だと思いこんでいました。ポケモンは何百種類もいて、ピカチュウはそのひとつだったなんて！！

そんな我家で、先日朝から二人がとても興奮している様子。

「今日はお祝い用のクッキングするからね」といつもほとんどキッチンは使わないムーちゃんが美しいレシピブックを抱えて何か作ると張り切っています。

どうも、この日は任天堂スイッチのゲームで、『ゼルダの伝説シリーズ』の最新作『ティアーズ・オブ・ザ・キングダム』の発売日とのこと。地元のゲームショップに事前予約がしてあるので、発売日の夜中12時に店に取りに行くというではありませんか。

「何もそんな夜中に行かなくても明日の朝行けばよくない？そもそも、夜中に取ってきても明日仕事あるでしょ？」というと、

「いやいや今夜は寝る時間を削っても少しゲームをする。だって発売のお祝いだもん！！」

お祝いって何の？😆　

あらためて人生の楽しみ方を知っている夫婦だな！！と思いました。

わたしにはまったく理解不能ですが、ムーちゃんが"お祝い"に作ろうとしているものは、『ゼルダの伝説』をイメージして作られたクックブックからのレシピというのだから力入っています。

ハードカバーでゴージャスなクックブックはかなりマニアック

ゲームしないわたしにはわからないけど、ストーリーに関連づいているらしい。

ビーフの串焼き、おにぎり風だけどライスクリスピーをピーナツバターとハニーで固めた超高カロリーのデザート、ラズベリーとチアシードで作ったフィリングの詰まったハート型ショートブレッド、ヴォッカベースの赤いカクテルにも意味があるらしいけど……？？😆😆

準備が整うと、「できたよ〜！！いっしょにお祝いしよう」

と呼びに来てくれました。

乾杯して、これを食べたあと二人は11時過ぎにブツを取りに出かけるといいます。

こんな田舎町でわざわざ夜中に取りに行くなんて人たちが他にいるとも思えないし、大学も夏休みに入ったところなので学生いないから、店が開いていない可能性もあるのでは？と聞くと、いや、店には確認してあるし、他にも楽しみにしているファンはいるはずだときっぱり。

さてさて、お店についたら長蛇の列ができていたというのだから驚きです。

夫が生きていて二人で暮らしていたら、こんな世界があることすら知らないままだったと思います。

このところ、タロー夫婦は代わる代わるで、任天堂スイッチの前に釘付けの日々を過ごしています。

似たものカップル、ハッピーピーポー、いろんな夫婦がいるもんですなというのが率直な感想でございます。