限界費用ゼロ社会
1. 市場資本主義から協働型コモンズへの一大パラダイムシフト
資本主義の凋落
経済学者の予見
経済のパラダイムを変える
IoT(モノのインターネット)
三つのインターネット
協働型コモンズの台頭
経済的成功の見直し
本書の目的
第1部 資本主義の語られざる歴史
2. ヨーロッパにおける囲い込みと市場経済の誕生
封建時代のコモンズ
市場経済の台頭
3. 資本主義と垂直統合の蜜月
資本主義の誕生
石炭を燃料とする上記のインフラ
第二次産業革命
経済力の集中
4. 資本主義のレンズを通して眺めた人間の本性
救済という概念の見直し
人間の本性についての啓蒙主義の見解
功利主義の理論
第2部 限界費用がほぼゼロの社会
5. 極限生産性とモノのインターネットと無料のエネルギー
極限生産性
モノのインターネット
プライバシーの問題
指数曲線
無料のエネルギー
ほぼゼロにますます近づく
割高な化石燃料
6. 3D プリンティング
マイクロ・インフォファクチャリング
レプリケーターを大衆化する
建設から車まで
メイカーのインフラ
新ガンディー主義の世界
7. MOOC と限界費用ゼロ教育
教室が1部屋だけの校舎に20億人の学生
教育のイノベーション
従来型の教室の衰退
8. 最後の労働者
失業の真因
労働の終焉
知識労働者でさえ不要に
ディープ・プレイの時代へ
9. 生産消費者の台頭とスマート経済の構築
限界費用論争
人びとに力を
クリーンウェブ
すべての人に無料の Wi-Fi を
政府と市場を超えて
第3部 協働型コモンズの台頭
10. コモンズの喜劇
コモンズを再発見する
コミュニティの成員による自主管理
第三の統治モデルの浮上
どのようにして私はコモンズを発見したか
環境保護主義者とソフトウェア・ハッカー、意気投合
11. 協働主義者は戦いに備える
フリーソフトウェアの下に結集する
媒体がドメインである
新しいコモンズのナラティブ
グローバル化 vs グローバル・コモンズの再開放
12. インテリジェント・インフラの規定と支配をめぐる争い
コミュニケーション・コモンズ
バーチャル・スペースの独占企業
エネルギー・コモンズ
ニューディール政策の最大の成果
協同組合の復興
ロジスティクス・コモンズ
3つのインターネット・コモンズ上で時間的管理を行なう
第4部 社会関係資本と共有型経済
13. 所有からアクセスへの転換
メタファーとしての自動車
所有権を手放す
あらゆるものをシェアする
患者主導の保健医療
誰もが医師に
広告の終焉
10パーセント効果
14. 社会関係資本のクラウドファンディング、民主化する通貨、人間味ある起業家精神、労働の再考
ピアトゥピアのソーシャルレンディング
評価格付けとコモンズの通貨
社会的起業家精神
新種の雇用
第5部 潤沢さの経済
15. 持続可能な「豊穣の角」
潤沢を定義する
何が幸せをもたらすのか?
物質主義の薄まるミレニアル世代
持続可能性のカギは電力
破局を招きうる二つの不確定要素
温暖化する地球
サイバーテロリストはすぐそこに
アメリカの送電網はどれほど脆弱なのか?
16. 生物圏のライフスタイル
共感する人(ホモ・エンバチクス)
生物圏意識
特別章 岐路に立つ日本
ドイツと日本の比較
日本の進むべき道
著書
ジェレミー・リフキン Jeremy Rifkin
文明評論家。経済動向財団代表。欧州委員会、メルケル独首相をはじめ、世界各国の首脳・政府高官のアドバイザーを務めるほか、TIR コンサルティング・グループ代表として協働型コモンズのための IoT インフラ造りに寄与する。ペンシルヴァニア大学ウォートンスクールの経営幹部教育プログラムの上級講師。
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