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簿記や会計

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【ぶっちゃけ会計のことがまったくわかりません】5.6 リスクヘッジするなら「相関」を見よ!

ポイント「相関」とは関係性、連動性のこと

分散効果を高めるには、相関係数の低い資産に投資する

相関係数はネット検索できる

相関係数は「-1~1」までの範囲

ココで究極的に伝えたいのは、「世の中がどう転んでも、儲けられるようにしておけ」というメッセージ。

片方が下がったら片方が上がるような、シーソーみたいな関係が理想的。

【ぶっちゃけ会計のことがまったくわかりません】5.5 「加重平均」でトータルの利回りを計算する

ポイントMPTは、「分散効果」と「相関」でできている

分散したポートフォリオの利回りは「加重平均」で計算できる

「分散効果」に関わることで1つ覚えておいたほうがいいのは、「期待収益率」の計算で使う「加重平均」という計算方法。

たとえば、100万円を元手に、A社の株を20万円分、B社の株を80万円分買ったとする。
「このポートフォリオ全体が生み出すであろう利回り」は、「A社株の期待収益率」と、

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【ぶっちゃけ会計のことがまったくわかりません】5.4 投資の鉄則「現代ポートフォリオ理論」

ポイント「卵を1つのカゴに盛るな」の「分散効果」

リターンはリスクの対価であり、バランスが難しい

リターンを変えずにリスクを下げるのが、この理論

実は借金のにしても、株主が受け取る配当の割合にしても、すべては「リスクとの兼ね合いでそのリターンが決まっている」。

リスクの分、リターンが上乗せされる「リスクプレミアム」。

【ぶっちゃけ会計のことがまったくわかりません】5.3 無借金経営が優れているワケではない!?「MM理論」の話

ポイント配当には「リスクプレミアム」が乗っている

利息は経費にできるが、配当はできない

無借金経営では企業価値を最大化できない

MM理論は「法人税がかからない状態においては資本がどんな構成でも、つまり他人から借りたお金と株主から集めたお金がどんな割合でも、企業価値は変わらんよ」という意味。

企業価値とは、「債務者が出したお金と株主が出したお金の合計」だから。

「株主から資金調達する」より

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【ぶっちゃけ会計のことがまったくわかりません】5.2 「DCF法」で投資判断をしてみる

ポイント将来のCFを想定し、現在価値にわり戻して足すことを「DCF法」と言う

利益だけでなくコストもわり戻して、正確な現在価値(NPV)を計算する

WACCは、会社に求められている「収益率」のこと

NPV=(CIF-COF)の割引現在価値-投資額

企業がDCF法を使うときの割引率は、まず株主や銀行などの資金を出す人が期待する会社の「収益率(資本コスト)」を考えて決める。

企業が投資の意思

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【ぶっちゃけ会計のことがまったくわかりません】5.1 かならず覚えたい!「貨幣の時間的価値」

ポイント「今の100万円」と「将来の100万円」では価値がちがう

時間軸によって変わるお金の価値を「貨幣の時間的価値」という

「今の価値」と「将来の価値」の関係は式であらわせる

FV=PV×(1+r)^n
FV:将来価値(Future Value)
PV:現在価値(Present Value)
r:利回り(%) n:年数(n年間)

財務の世界ではrを「期待収益率」と言う。

【ぶっちゃけ会計のことがまったくわかりません】4.11 ものづくりに欠かせない「製造原価」計算

ポイント売上原価と製造原価はちがう

製造原価は別途、細かい計算が必要

製造原価は「材料費」「労務費」「経費」に分けられる

「販管費のなかに、製造コストは入れちゃダメ」という決まりがある。

【ぶっちゃけ会計のことがまったくわかりません】4.10 生産性アップで大事なのは「ボトルネック」

ポイント管理会計では、「労働生産性」という指標を使う

労働生産性には、「3つの因子」が関係している

ボトルネックを見つけて、改善し続けることが重要

労働生産性=付加価値/従業員数
     =固定資産/従業員数 × 売上高/固定資産 × 付加価値/売上高
     =労働装備率 × 固定資産回転率 × 売上高付加価値率

【ぶっちゃけ会計のことがまったくわかりません】4.9 意思決定で使う!「埋没原価」&「機会原価」&「機会損失」

ポイント埋没原価=意思決定のときに無視すべき原価

「絶対に回収できない過去のコスト」も埋没原価の一種

もったいないバイアスのことを「コンコルド効果」と言う

機会原価=他の選択肢を選んだときに得られる利益

埋没原価は「サンクコスト」とも呼ばれる。

合理的な意思決定をしたいときは、「今するべき意思決定に影響を及ぼさない過去の原価は、計算式から消してしまえ!」というのが鉄則。

埋没原価(サン

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【ぶっちゃけ会計のことがまったくわかりません】4.8 「在庫回転率」ってどう計算するの!?

ポイント売上原価を棚卸資産でわったもの

「仕入れて売った」を何回転したかの指標

過剰在庫を抱えると回転率は落ちる

最適な回転率はビジネスモデルによって異なる

「在庫回転率」を計算してみよう!在庫回転率=売上原価/在庫(棚卸資産)

【ぶっちゃけ会計のことがまったくわかりません】4.6 どこまで育つ?「会社の成長性」を調べてみよう!

ポイントメジャーなのは「売上高増加率」と「総資産増加率」

増加率とは「今期増えた額」を「前期の総額」でわったもの

「増加率100%」とは「2倍になった」という意味

会社の成長性を知るためのもっともベーシックな指標①売上高増加率=(当期売上高-前期売上高)/前期売上高×100
②総資産増加率=(当期総資産-前期総資産)/前期総資産×100

成長性を見るときにもう1つ重要なのが、「産業平均との

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【ぶっちゃけ会計のことがまったくわかりません】4.5 「ROE」は3つに因数分解できる!

ポイント簡単に収益性をチェックする方法は「売上高利益率」

「売上高利益率」は主に4種類ある。粗利率もそのひとつ

企業の総合的収益性をチェックするなら「ROE」や「ROA」

ROE=当期純利益/自己資本×100

ROA=当期純利益/総資産×100

ROEを求める式ROE=当期純利益/自己資本
  =当期純利益/売上高×売上高/総資産×総資産/自己資本
  =売上高当期純利益率×総資産回転率

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【ぶっちゃけ会計のことがまったくわかりません】4.4 資金的なゆとりがわかる「フリーキャッシュフロー(FCF)」

ポイントC/Sの営業CFと投資CFを合算した額がフリーキャッシュフロー(FCF)

FCFがプラスかどうかは超重要な指標

FCFがプラスだと、借金の返済やさらに投資できる余地がある

FCFがプラスということは、本業で儲けたお金を投資に回したあとでも、手元に自由に使える現金が余っているということ。

「財務諸表を見ても、直接書いていない」というのがポイント。

【ぶっちゃけ会計のことがまったくわかりません】4.3 会社の安全性の指標になる「自己資本比率」って?

ポイント自己資本比率=純資産/総資本

B/Sの右側で、「自分たちのお金」が占める割合のこと

「40%以上」が安全の目安

ただし負債が悪いというワケではない

B/Sの右側って「負債(他人資本)」と「純資産(自己資本)」に分かれていた。「総資本」は、それらの合計。