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【小説】シクラメンと木のオジサン

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【小説】シクラメンと木のオジサン 作:益永あずみ
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#子どもの貧困

【連載小説】シクラメンと木のオジサン vol.3

【連載小説】シクラメンと木のオジサン vol.3

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あれは晩御飯を食べていた時のことだった。
突然電話がかかってきて、ママは相手がわかるなり「いつもお世話になってます」と深々と頭を下げ、私の顔をチラリと見た。

そして「ええ」「ええ」と相槌を繰り返し、一度「すみません」と口にすると、その後何度も「すみません」と頭を下げた。

一体何があったのか。
相手は誰なのか。
私は箸を置いて電話が終わるのを待った。

電話の相手は担任の先生だった。

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