やぎはしさん

特に意味のない日常へのまなざしを書いてます。 個人HP:https://gihashi…

やぎはしさん

特に意味のない日常へのまなざしを書いてます。 個人HP:https://gihashitom.wixsite.com/tomohiro-yagihashi/blog-1/

マガジン

記事一覧

Mamas in factory.

工場にはたくさんのお母さんたちがいる。 僕は彼女たちの振る舞いに力強さを見つけた。 あるお母さんの話。 工場の作業でお菓子の箱を洗浄することになった。 初めてのこ…

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分断された技術たち

いま、クッキー工場で働いている。 毎日せっせと完成する前の、未熟なクッキー達と 向き合って、形を整えてやったり、一つ一つの材料を 確認したりと、まあ率直に言えば超…

祈り

僕の母親は毎朝、祈りを捧げる。相手は仏。 別に仏教徒というわけではないけれど、 実家に帰ってくるといつも見る日常的な光景。 それが母の祈りなんだ。 昔、どのく…

最上の一杯を。

俺は珈琲が大変好きで、よく喫茶店に行く。 旅先でももっぱら散歩と称して喫茶店を巡っているし、行く先々で店の雰囲気を"味わう"のが好きだ。 あげようと思えば素晴らし…

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日常がグレーに変わるとき。

先日、東京に行った。 今回は1人の散歩の時間ではなく、人に会いに。 お世話になっている人たちに挨拶しに行ったんだ。 人に会いに、人が多く集まる場所に向かう。 そんな…

東京の雨はやまない。

七ヶ月弱、おそらく日本でも屈指の田舎の島に住んでいた。虫や鷹の声、風の冷たさやたくさんの音に包まれた生活だった。思っていた以上にあの場所に身体が馴染んでいたんだ…

あああ

ああああ

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現代アート的展示物 「埃」

マグニチュード6.0

今日、新宿のオリンパスギャラリーで開催されていた「Voice of life 死と、生と」という写真展に足を運んだ。たまたまだ。 会場には30点ほどの写真しかなかったので入場当…

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4つ子が生まれる予感。

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タコなのか、それともカメレオンなのか。
はたまた...

足跡(いぬ?)

タマムシ

モード系モデル

水牛の角

ミニカウンセリング探求会 備忘録

・丁寧に言葉を追うと、その人の痕跡が見えてくる ・人の話って結構聞いてないよね。いつの間にか、  人の話はどこかに流れていってしまっていて、  話の筋だけを把握し…

Mamas in factory.

工場にはたくさんのお母さんたちがいる。 僕は彼女たちの振る舞いに力強さを見つけた。 あるお母さんの話。 工場の作業でお菓子の箱を洗浄することになった。 初めてのことだったので丁寧に一つ一つやっていた。 大きな洗浄機にお菓子の箱を入れていると、 「それはこうした方がラクよ。」 「洗い終わった箱を取り出すのはこうするの!」と 元気よくやり方を教えてくれる。 その彼女の手さばきといったら、早いのなんの。 僕が1つの箱を洗い終わるまでに3つくらいは洗ってしまう。 おそらく仕事

分断された技術たち

いま、クッキー工場で働いている。 毎日せっせと完成する前の、未熟なクッキー達と 向き合って、形を整えてやったり、一つ一つの材料を 確認したりと、まあ率直に言えば超がつくほどの”単純作業”だ。 ところで、大学は経営学部にいたのだけど、 授業に積極的に出なかった俺でも、まあ少なからず 経営学部生らしく、「経営管理」とかそんな言葉は知っている。 テスト勉強で必要だったから覚えた。 その中で工場の管理についての話が あったのを仕事が始まってから思い出した。 そのときは 「

祈り

僕の母親は毎朝、祈りを捧げる。相手は仏。 別に仏教徒というわけではないけれど、 実家に帰ってくるといつも見る日常的な光景。 それが母の祈りなんだ。 昔、どのくらい昔かは覚えていないけど、 何を祈っているのかを聞いたことがある。 「家族の安全を毎日祈ってるんだよ」と言っていた。 いや、もう仰っていたと言っても良いかもしれない。 母の人柄がこの朝の祈りに滲み出ているようで、 息子として、人として言葉にならない気持ちになる。 まあ、息子としては自分のために手を合わ

最上の一杯を。

俺は珈琲が大変好きで、よく喫茶店に行く。 旅先でももっぱら散歩と称して喫茶店を巡っているし、行く先々で店の雰囲気を"味わう"のが好きだ。 あげようと思えば素晴らしい店々の名前をあげることもできるが、それは別の機会に譲るとして、俺が一番好きな珈琲は、どうしたって「自分が淹れた」一杯になってしまう。 こう書くとナルシシズムを感じるかもしれないが、それだけではない。 珈琲を飲むだけでなく、"味わう"ということを考えると「飲む」他に以下の行為が含まれると思う。 ・豆を選ぶ ・豆

日常がグレーに変わるとき。

先日、東京に行った。 今回は1人の散歩の時間ではなく、人に会いに。 お世話になっている人たちに挨拶しに行ったんだ。 人に会いに、人が多く集まる場所に向かう。 そんなことは随分と久々で今回の東京は特に疲れた。 人に会うことで生まれる疲れっていうのは 結構不思議で「ガツン!」とはこない。 むしろ徐々に身体や感情に染み渡る様に、 数日かけていつの間にか僕の調子を狂わせる。  身体が動かなくなるわけではないけれど  足取りはゆるやかに    意識が決して点にはならなくて

東京の雨はやまない。

七ヶ月弱、おそらく日本でも屈指の田舎の島に住んでいた。虫や鷹の声、風の冷たさやたくさんの音に包まれた生活だった。思っていた以上にあの場所に身体が馴染んでいたんだなと、帰ってきて、島のカケラのようなものを感じる。 島ではとにかく人が少なかったので、移動や行動が他人に左右されることはないし、島の雰囲気もあってゆるりと過ごす毎日だった。久々に東京に出てみると、人が多いのはもちろんだが、他人の歩くペースに合わせないと邪魔になってしまうので、自然と、しかし意識的に周りと協調した振る舞

あああ

ああああ

現代アート的展示物 「埃」

マグニチュード6.0

今日、新宿のオリンパスギャラリーで開催されていた「Voice of life 死と、生と」という写真展に足を運んだ。たまたまだ。 会場には30点ほどの写真しかなかったので入場当初は2.30分程度で見終わるとおもっていた。 ところがどっこい。食い入るように1時間くらい見ていた自分がいた。途中で足が疲れたし、面倒くさくなったけど、見る義務みたいなのを感じたのだ。 作品は ・フィリピン マニラのストリートチルドレンを一掃しようとする政府の試み ・シリア内戦の傷跡 ・闘病生活を続

4つ子が生まれる予感。

タコなのか、それともカメレオンなのか。 はたまた...

モード系モデル

ミニカウンセリング探求会 備忘録

・丁寧に言葉を追うと、その人の痕跡が見えてくる ・人の話って結構聞いてないよね。いつの間にか、  人の話はどこかに流れていってしまっていて、  話の筋だけを把握しているにとどまってしまう。  そうした時には僕自身に引くずられて、みたいものだけをみているだろう ・きくことにも二種類あるらしく「音」と「内容」をきく  両方を同時に聞くことは難しい ・相槌を打つだけだろうが、言葉を追うだけでだろうが、  誰かに話を聞いてもらう限り、「聞き手」は「話し手」に  大きく影響してい