日常がグレーに変わるとき。
先日、東京に行った。
今回は1人の散歩の時間ではなく、人に会いに。
お世話になっている人たちに挨拶しに行ったんだ。
人に会いに、人が多く集まる場所に向かう。
そんなことは随分と久々で今回の東京は特に疲れた。
人に会うことで生まれる疲れっていうのは
結構不思議で「ガツン!」とはこない。
むしろ徐々に身体や感情に染み渡る様に、
数日かけていつの間にか僕の調子を狂わせる。
身体が動かなくなるわけではないけれど
足取りはゆるやかに
意識が決して点にはならなくて
虚空を見つめるような、ぼんやりとした状態が続く
僕が愛する Bill Evansの曲は
waltz for dabbyは心地良いけれど
Milestonesは重い音が耳に纏わりつく
身の周りに溢れる音・光・香などの刺激に
背を向けたくなって、マスクや耳栓を身につけて
避難所をつくりだしている。
よく鬱になった人間が「灰色の世界」という
表現を使うことがあるけれど、まさにそんな感じ。
いまの僕のこころは曇り空だ。