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創作を始めたら家族で作文大会が始まった #磨け感情解像度

今年の5月末から、自発的に文章を書き始めた。
自分で自分の文章を書くのは人生で初めて。

そして,、運よく、「#磨け感情解像度」という私設コンテストで芽生え賞という賞を頂いた。ありがたいことに賞金まで頂いたのだ。

結果発表の時刻は車で移動中。気になるものだから路肩に車止めて家族3人で見る。僕のスマートフォンを息子の小6男子がスクロールする。スクロールしながら彼は何故か「でーでん、でーでん、でーでん、でんでんでんでん」と映画ジョーズのBGMを歌う。

その訳の分からないBGMに乗ってコンテスト主催の入谷さんの結果発表noteに僕のnoteが現れる。車の中で3人の雄たけびが。

暗闇、そして車の中という狭い空間で発表を見たからか、妻と小6男子は我が事の様に喜んでくれた。

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我が家の小6男子はとんでもなく作文が苦手なのである。
というか、文字を書くことが嫌いで、さらに漢字が大嫌い。

そもそも小学生で作文が好きな子はあまりいないと思うのだけど、どうだろうか。しかしそれに輪をかけて我が家の小6男子、半端ない苦手さである。

作文の4行目ぐらいから、乱雑な絵が入る。文字数を稼ぐために適当な絵が書いてある。文章も時折クイズとか入る(クイズが入ると、適当な選択肢を作れるから文字数が稼げるから、だと思う)。
ちなみに国語の成績は漢字以外は、ほどほど良い。論説文的の読解力はかなりあるようなのであまり心配はしていないのだが。

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で、妻が言い出した。

「うちにはさ、作文で稼いでいる人がいるからさ、3人で作文コンテストしようよ。順位なんか決めなくていいから」

え、それ、僕のこと? おいおい稼いでいるって・・・・。

「お題決めて3人で書こう。お題は、んーどうする?」

間髪入れず小6男子が言う。

「高速道路!!!」

彼は高速道路マニアだ。特にジャンクション。首都高速道路の三郷ジャンクションなど最高らしい。一度、住んでいる新潟から首都高をぐるぐる廻る日帰りの旅に出たが、大変楽しんでくれた。大黒PA、レインボーブリッジ、環状線・・。彼の夢は大阪にある、ビルの中を突き抜ける高速道路に行くことだ。

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ということで先週末、我が家の作文コンテストが開催された。順位などは決めないが、自分的に低いクオリティを出すわけにはいかぬ。

しかし。さらに大変な事が。

妻から直筆、という制約が設けられた。確かに小6男子は直筆で書く。それに合わせなければ。
そして自分の作文を朗読せよ、とのお達しが。

私は文字が猛烈に下手くそである。かなりの確率で自分で読めない文字を書く。それを手書き、おまけに朗読と。

どれぐらい下手くそかというと、郵便局に出向き、不在受け取り荷物を受け取る際のサインを書く。

実直な印象の職員の方が言う。
「あの、読めないので、もう一度お願いします」

おうおう。そんなこと言うなら元米大統領オバマ氏が財務長官に指名したジェイコブ・ルー大統領首席補佐官にも言って欲しい。
Jacob J Lewという自分の名前、彼にかかるとこうなる。

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僕も財務長官、大統領首席補佐官になれば許されるのか。このサインで。
なるしかないな。大統領首席補佐官や財務長官に。

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その我が家コンテスト、私は下書きをPCで書いたのだが1,000字前後にしてしまった。昨今1000字手書きした記憶がない。
へとへとである。しかし、自分で読み取れない文字がやはり多数ある。常日頃、小6男子に言っていることだ。読めない数字では算数の計算できないよ。

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日曜の夕食後、小6男子から朗読が始まる。

題名 JCTとはなにか。
みなさん、JCTとは何かわかりますか。このJCTみなさんが一度は通った事があるものです。

実はここで僕はあろうことか感涙しそうになり、妻の手を握った。
今まではこんな導入はなく、作文の態をなしてなかった。それが導入だけでも作文の形となっている。
その後もJCT(ジャンクション)の概要、日本で最高速度が出せる高速道路などの話が続く。ただ、「!」が30個以上延々と続く箇所もあったが、もう少しで作文の形になりそうだ。

小6男子が読み終わり、妻が言う。

「てっちゃんはね、noteで凄い人から凄い賞をもらったのよ、ね。」
(家では妻からも小6男子からもてっちゃんと呼ばれる)

もちろん僕は威厳を作り、うむ、と。
「うむ、素晴らしい方々から素晴らしい賞を頂いた。」

小学生は権威に弱い。そこにつけこませて頂いた

「作文、今回の、いいと思う。でもお前ならもっと上手く書ける。少しづつ書こう。お題は二人で決めて好きなものを書こう。」

権威に弱い小学生は、父に対し今まで見たことのない尊敬とそして可能性を秘めた視線を送る。
妻も1,000字前後の作文を書いた。高速道路を費用とマナーの二つからアプローチした斬新なものだった。僕は家族で出かける楽しさと高速道路を絡めたものを書いた。

僕が5月から始めた創作。家族に広がるとは思ってもみなかった。

そして、#磨け感情解像度コンテスト、我が家には物凄い影響力があったわけだ。

ありがとう。

次のお題は「新幹線と駅」だそうだ。
我が家の創作は始まったばかりだ。

※2020/08/07 加筆修正しました。



#磨け感情解像度 #子育て #つくるのはたのしい

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