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博美の季節

やっと暑さが遠のいてきた。
暑がりで汗っかきで短気なので、涼しかったり寒かったりした方が元気だ。
冬が来る前の季節に、毎年観ている映画がある。

「人のセックスを笑うな」
2008年公開。出演、永作博美・松山ケンイチ 他。
原作、山崎ナオコーラ。監督、井口奈己。

この作品の永作博美は、当時10代のヒヨッコガールだった私のど真ん中を貫いた。
可愛さが半端なくて、「いやぁ、お綺麗ですね」って声をかけたとしても、「あぁ、はい、どーも」って適当に笑いながら流れていくような冷たさがあるところも、とても好きになった。
以来、私の永遠のナンバーワン。

マフラーに埋もれている永作博美の顔が可愛かったり、ストーブに灯油を入れてくれと駄々をこねる永作博美が可愛かったり、キッスをする永作博美が可愛かったりするので、冬を迎える前に、観たくなる。

当時は小悪魔お姉さんを演じている作品を多く観たが、最近は追い詰められた母親という役柄で脚光を浴びているように感じる。最初は「オレが好きだった博美はもういないのか」なんて事を思ったりしたが、今期の朝ドラで、博美は博美なのだと思い知らされた。
人生が進むにつれ、演じるエリアが変わる事は当然なのだろうが、いつだって彼女は私の心を揺さぶる。

変わらず私のナンバーワンだ。
好きだよ、博美。
そう呟きながら、今年も冬が来るので、「人セク」を観る。

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