八神の独り言 「いやんべのススメ」
いやんべ とは?
仙台の方言です。
・ 適当、いいかげん
・ ちょうどいい
と言うような意味で使われます。
「なんだべ、ずいぶんいやんべな話だなや!」
(なんてことだ、ずいぶんといいかげんな話じゃないか!)
が上段の作例。
「茄子漬け、いやんべに漬かったなや」
(茄子漬がいい感じに漬かってますね)
が下段の作例になります。
このように、ほぼ真逆の意味に使われることがあり、「褒められてるのか貶されてるのか」慣れない方だと判断に迷う言葉の一つです。
語源はおそらく「いい塩梅(按配)」なんだと思いますが、同じような意味で、沖縄などでも使われてるあたり、意外とメジャーなのかも知れません。
日常に「いやんべ」を取り入れる
今回の主題は、これです。
みなさん、がんばりすぎて疲れてませんか?
もう、毎日外に出るだけで「死ぬかも」と思うくらいに暑いし、それなのに仕事も買い物も子育ても勉強も、同じようにしなくちゃならない。
おまけに、ものすごい台風が日本列島舐めるように進んでいきそうだし。
「いやんべ」で、いいんじゃないですかね?
疲れてない、とか物足りないとか言う方はともかく、「はぁー」ってなってる人は、今の「7割くらい」を目途にして、ちょっと「手抜き」しませんか。
「そんなことできない」こともたくさんあるでしょうけど、心づもりだけでも「いやんべ」にして、
「心の余裕」
を作りましょう、ってことです。
「いやんべ」でクリティカルダメージはない
例えば、今が10割だと仮定しましょう。
それを3割減らしたら、まあ多少は影響出るでしょうね。
そりゃ、当然です。
でもそれで、「深刻な影響」は出ないはずなんです。
「三割減」くらいなら。
そもそも「70%」は私がそうしてるだけで、他に何の意味もないので、「98%」でも「50%」でもいいんです。
できる範囲で、「手抜き」しましょう。
手抜きは効率化につながる
「手抜き」って、言われてるほど簡単じゃなくて、そのためにどこかを見直す必要があるんですよ。その際に、
「今の生活から無駄が省かれる」
可能性が、大いにあります。
毎日のルーティン、習慣なので、「意識しないでしている」ことに意識を向けてみる。そうすると、「あれ、これいらなくね?」って言う行動が、そこそこ出てきます。
例えばなんですが、
・ 髪のトリートメントって、毎日必要?
・ おかず一品減らす日があって良くない?
みたいな生活のことから、
・ 明日でいいことまで今日やってない?
・ これってほんとに私の業務範囲?
のような仕事のことまで、とにかく「自分の行動」に疑問を持ってみるといろいろ見えてくるので、そこを突いて「手抜き」をしていくわけです。
そうすると、「日常」に無駄がなく、研ぎ澄まされて行って、時間的・経済的な「余裕」が生まれてきます。
つまりは、「日常が最適化されていく」ことによって「効率が上がる」わけです。
空いた時間、お金は、余暇に充てるもよし、趣味に使うもよし。
そしてこの「二つの余裕」が「心の余裕」を生み出します。
私の場合、そうして見直した結果「三割減らせた」ので、「70%」と最初にお伝えしたワケなんですよ。
「心の余裕」が絶大な効果を発揮する
「心の余裕」これが、実に大きい。
前述の通り、私は日々を「全力」で生きていません。
つまり「いやんべ」に生きてるわけです。
少なくても、自身の感覚的には。
だから、「がんばらないといけない」場面で、ものすごくがんばれます。
ところが、他人から見るとそのようには見えず、「これがこの人の全開」だと思い込まれてるので、いざがんばると、「やっぱ、この人すげー」と周囲が勝手に思い込む。
毎日「いやんべ」にしてるだけで、いざと言う時に「頼りになる存在」と認知されるんです。
つまるところ、「他人からの認知」も、かなり「いやんべ」なんですよね。
そりゃそうです。好きでもない以外、自分のことで手いっぱいで、そんな余裕はないでしょうからね。
気を付けないといけないのは、「決して安請け合いをしない」こと。
せっかく最適化して手抜きしてんのに、余計な負担を増やしたら、元も子もないので。
私は基本、やりたい仕事以外は「頼まれたら断る」スタンスです。
で、自分の目で見てて、「こりゃヤベぇ」となった時点で初めて手を貸します。
すでに「見てる」ので、効率化のアイデアも2、3浮かんでるわけですよ。
それだけじゃありません。
・ 精神的健康が保てる
・ 主観的幸福感が上がる
・ 問題対処能力が向上する
などの効果が得られます。
それから、「他人に優しく接する」ことができるようになります。
「ゆとり」が、「落ち着き」「器の大きさ」を生むのです。
そうなると、対人関係の良化にもつながるわけですよ。
おわりに
どうでしょうか?
「いやんべのススメ」と題して、つらつらと書き記してきましたが、何か「気付き」はありましたでしょうか?
結局のところ、他人がどう言おうと、「自身が得た気付き」に勝るものはありません。まずは、自分を信じてみましょう。
まずは、「自分が疲れてないか」「がんばり過ぎてないか」の見直しからでもいいと思います。
とにかく、日本人は真面目でがんばり過ぎる人が多い!
まあ、「がんばらない人」もそれなりに多いとは思いますけど、それでも結構、生きてはいけますのでね・・・。
そんなこんなで、この記事も「いやんべ」なところで終わりにしたいと思います!
最後までお付き合い頂いた方、ありがとうございました!
皆さん、良い夢を見られますように!
※ 追記 大谷サンと「いやんべ」
ドジャースの大谷翔平選手が、またまたやりましたね!
40本塁打40盗塁!
それだけでもすごいのに、
・ 史上最速で到達!
・ 史上初同日達成!
・ 劇的な満塁サヨナラホームランで達成!
ロバーツ監督のコメント(抜粋)
「野球に台本はないけれど、台本だったらこれ以上のものは書けないよ」
「今まで40本塁打と40盗塁を同じ試合で達成したことがあるかはわからないけど、さらにグランドスラムまで。まるでおとぎ話。一生忘れることはないだろう」
このコメントも、いいですよねぇ。
「この出来事を文章にしろ」と言われても、ここまでのことは、書けないだろうなぁ。
それで、なんですけど、肝心の大谷選手の精神状態って、おそらく「いやんべ」なんですよね。ただし、「ものすごく高次元」ではありますけど。
岩手県の南の出身なんで、もしかしたらほんとに「いやんべ」と思ってたり・・・なんてことは、さすがにないか!
大谷選手は、自分で「一生懸命、努力してやっている」とは思ってないと思います。少なくても画面越しに、そういう方に特有の「悲壮感」が漂ってません。
同僚と笑顔でトレーニングに励み、無理をしている感じが全然しない。
ただ、淡々と日々の無駄を省き、効率的に自分に合った「好きなこと」をしている。そうしたら、結果は後から勝手についてくる、と思い込んでるんだと思います。
だから、自信ありげだし、笑顔だし、気の利いたコメントもできるし、他者を気遣うこともできるんです。つまりはあの大舞台で大活躍していてなお、「心の余裕」を持ち続けているわけです。
そうすると、また勝手に周囲が「大谷はすごい!」と騒ぎ出す。
もう、本人の意思とは関係なく、評価が上がるわけですね。
記事が書きあがってから飛び込んできたニュースだったので手遅れでしたが、うまく絡めたら、ビューも上がっただろうなぁ。
まあ、いやんべなんで、書き直したりしませんけどもね。
あ、これは単に「怠惰」かwww
さて、彼はどこまでいくんでしょうかね?
まだシーズンは一ヶ月あるので、「50-50」も、狙えますよね!
いやぁ、同じ時代に生まれて来てくれてありがとう!
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