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ファンタジー小説「W.I.A.」1-4-①

第1章      第4話

 翌朝の朝食の席で、エアリアは依頼を受けることをピプロー卿に告げた。ピプロー卿は非常に喜び、道中用にと馬2頭と馬車を貸してくれることになった。また、冒険者の宿に置きっぱなしのマールの発明品については、アルルから「留守番言葉」の合言葉を聞いた上で、こちらに運び、留守中はきちんと保管してくれると言う。さらに、これを正式の依頼として、冒険者ギルドに届け出ることも約束してくれた。これで、万が一の場合でも各地の冒険者ギルドで様々な支援を受けることが可能になる。

 本来なら、報酬は全額前払いでギルドへ渡すのが通例なのだが、今回はゴブリン退治の報酬と護衛任務の前金を直接渡し、エアリアとカイルの署名入りの受け取りをギルドに提出することで支払いの証明とする。ゴブリン退治でギルドに納めた依頼金は、そのままでいい、と言う。また、護衛任務の供託金は後金の20デテイクをギルドに納める。それならギルドも納得することだろう。

「いずれにしても、皆さんにもギルドにも、礼を失しないように対処しますから、ご安心下さい。私はこれから妹宛の手紙をしたためますから、皆さんは装備を整えてお待ちいただければ。厩にタレンがおりますから、馬車の具合を見ながら、必要な物については何なりとお申し付けください。」

 ピプロー卿はそう告げると、すぐにノッティをハイペルに差し向け、ギルドとマールの荷物の受け取りに向かわせた。自身は書斎に向かう。

 一行は庭師の案内で中庭を抜け、厩へと向かった。厩の前では、タレンが馬車の清掃を行っているところだった。普段はワイン樽などを運んでいるらしい、荷車型の馬車だった。いかにも頑丈そうなつくりで、帆布の幌が掛けられている。車輪は木製で、鉄の環が嵌めてあり、重量物の運搬に耐えられるようにしてあった。

 「マールさん! 皆さん! おはようございます。ゆっくりお休みになれましたか? ご主人様からこちらの馬車をお貸しするように申し付けられました。」

 「タレンさん、おはようございます。頑丈そうで、旅にはうってつけですね!」

 「人数分の敷物と毛布、水とワインの樽を一つずつ、それと日持ちしそうな食料を積み込んでありますが、他に必要な物はありますか?」

 皮手袋を外して汗を拭いながら、タレンが尋ねてきた。マールは返答に困り、カイルを見上げた。それに気付いたカイルとガルダンが乗降段から馬車の中を覗く。

 食料は干し肉やチーズ、固焼きのパンの他、リンゴやブドウなどの生鮮品も積み込まれている。ざっと見積もって、20日分はありそうな量だ。

 「十分ですよ!こんなにいただいて、よろしいんですか?」

 「もちろんです!馬車の整備も終わっていますから、ご安心下さい!」

  タレンは朝早くから、馬車の準備をしていたようだ。たまたま使う予定があったのか、それとも、ピプロー卿が一行の返答を予期して命じていた物なのかは不明だが、駆動部には油が差され、各部は磨きあげられていた。

 そこに、馬丁らしき二名の男性が馬を牽いてやってくる。小型だが、丸々と肥えた鹿毛の二頭は、すでに飼葉も水もたっぷりと与えられているらしく、いかにも物憂げに馬車に繋がれた。

「額に白線が入っているのがカイ、6歳の雌馬です。足が白い方はその息子で3歳のクィ。リードはカイが努めます。どちらも大人しくて人懐っこいですが、臆病なところもあるので・・・。」

 若い方の馬丁がおずおずと馬の説明をしてくれた。冒険者に馬を貸すのが不安なようだった。可愛がっている馬たちが、どのような扱いをされるか心配なのは明白だった。それも、慣れない長距離の移動とあっては、尚更だろう。

 アルルがカイに近付き、その鼻面に自分の額をあてがうと、下あごを優しく撫でる。カイが甘えかかるように首を振ってアルルの匂いを嗅いだ。アルルはクィにも同じことをしたが、こちらは幾分強めの力で目の下を掻くようにした。

「とてもいい子たち。普段から愛されているのが、よく分かるわ。・・・カイは、お腹の調子が心配なのね。クィはとても元気だけど、飼葉が目に入ってかゆかったって。」

 「う、馬と話せるんですか!?」

 「話せる、と言うのとは違うわね。何となくわかる、っていうのかしら?馬も、あなたたちの動きを見て、話を聞いているわ。あなたが不安に思ってることも、敏感に感じてるわよ?」

 「そ、そうなんですか・・・。」

 「ええ、もちろんよ。あなた方の気持ちもしっかり伝わっているからこそ、慣れない私たちの前でも、こんなに落ち着いてられるのよ。馬も、安心しているのね。だから、あなたが不安なのが不思議みたい。」

  アルルがそう言うと、カイがいかにもその通り、と言わんばかりに一声嘶いた。それを見て、二人の馬丁もタレンも、マールも驚いた。

 「だから、あなたも安心して。決して無理はさせないし、道中は私がしっかりお世話をするわ。・・・それで、お気に入りのブラシがあるんでしょ? もし良かったら、私に貸してくれないかしら?」

 一人の馬丁が厩へ走り、使い込まれたブラシを持ってきた。

「カイは、後ろ脚の太ももをブラッシングされるのが好きです。クィの方は首から胸にかけて。よろしくお願いします!」

 「ありがとう、わかったわ。大切に使わせていただくわね?」

 馬丁は恭しいとも思える態度で、慎重にブラシを差し出した。アルルも両手でそれを受け取ると、斜めに掛けている大きめのポーチにブラシをしまう。

 これもエルフの感応力の一つなのだろうか。精霊と話せるくらいなのだから、馬と話せても何の不思議もないが、目の当たりにすると驚くばかりだ。

 三人に再開を約束した一行は、馬車を表に回す。御者はアルルが務めた。馬と意思疎通ができるのだから、これ以上の御者はいないだろう。カイルとガルダンは荷車の中で荷物の割り振りをした。一番重くて場所を取る樽二つを中央の左右に振り分け、バランスを取ると、食料はそれぞれ小分けにし、その間に置く。個人の荷物は取り出しやすい後方の乗降口付近に並べられた。空いたスペースには敷物が敷かれ、片側に毛布が並べられた。樽を境にして、前部と後部に人が座れる場所が確保される。

 その間、エアリアとマールは徒歩で移動をする。

 「マールは、旅は初めて?」

 エアリアが話し掛けてくる。そういえば、旅と呼べるような経験は、あまり記憶にない。トンカからハイペルや、周辺の集落に行ったことはあったが、あとは子供の頃に東の港町、コルダーに家族で出掛けたくらいしか、思い出せない。

 「・・・ええ、旅という旅は、これが初めてくらいかも知れません・・・。」

 「そう。旅は、いいわよ。私は多くの時間を旅に費やしてきたけれど、その土地の空気、人、そう言う物に触れるのは、いつも新鮮。もちろん、楽しいことばかりではないけれど、そういうものも全て、人を成長させると、私は思うの。」

 「そういうものですか・・・。」

 「きっと、そうよ。マールのお仕事にも、いい影響を与えると思うわ。」

 エアリアと話すと、不思議に母と話しているような錯覚を覚える。決して押し付けがましい訳ではないが、なぜか納得してしまうのだ。

 「まずは、ノスハイの町でマールの装備を整えなくてはいけないわね。靴も服も、旅に備えてそれなりの物を探しましょう。」

 ノスハイは、ハイペルから北に向かって二日ほどの距離にある、比較的大きな町だった。そこから街道は東西に延び、東のコルダーと西のカリランドへと繋がる。東西及び南北の交通の要所として、様々な交易品の集まる「交易都市」だった。

 玄関ポーチに回ると、マダム・ピプロ―とミセス・ピプローが包みを手に待っていた。人数分の昼食を、手ずから用意してくれたらしい。

 「また御厄介を掛けてしまって申し訳ないけれど、息子も妹とは言え、クロエのことが苦手みたいでね・・・。でも、あの娘ももう家庭を持っていい頃だし・・・。少しご迷惑を掛けるかも知れないけれど、根はいい子なのよ。私からも、よろしくお願いします。」

 エアリアが丁重に包みを受け取り、何事かを話していたが、こちらまでは聞こえてこない。アルルも御者席からは降りたが、近付こうとはしなかった。カイルとガルダンは鎧と武器の位置を調整し、これからの行軍に備えていた。

 まもなく、ピプロー卿が家紋の入った文書筒と重そうな革袋を手に、玄関ポーチに現れた。エアリアが文書筒を、カイルが革袋を受け取る。

 「手紙と、前金が入っています・・・。どうか、妹を・・・クロエをよろしく。」

 「承りました。少しお時間を頂戴するかも知れませんが、その際は手紙でご連絡差し上げます。どうか、お心安らかに、吉報をお待ちくださいますよう。」

 エアリアが全員に向けて丁重に挨拶をする。それぞれが挨拶をし、一行はシャトーを後にした。街道を戻り、合流点で北に道を変え、まずはノスハイを目指す。遠くに見えるノストールを擁する山々には、暗雲が垂れ込めていた。この季節なら雪ということはないだろうが、悪天候には違いないだろう。

※            ※

 ハイペルからはるか南、「大地孔」よりも南に、尖塔のような岩山がある。湿地に囲まれたその岩山は、はるか古代に、神々がヴァルナネスに降り立った際に乗ってきた乗り物だと言い伝えられていた。

 今は近寄る者とていないその岩山の中で、漆黒のローブを着た集団が、見るからに禍々しい祭壇に祈りを捧げていた。祭壇には、大きな棺が置かれ、6つの大きな水晶球が棺を取り囲んでいた。

 水晶球は、祈りの強弱に合わせ、時に強く、時に弱くなりつつ暗黒の渦を湛え、その渦は時と共に少しずつではあるが、確実に大きさを増していた。

 詠唱の声はますます高まり、異様な熱気が周囲を満たしていく。先頭で指揮を執っているらしい長い杖を持った人物が、両手を高々と挙げると、集団の列が中央から左右に分かれた。両脇をローブの人物に押さえつけられた6人の男女が、激しく抵抗しながら、半ば引きずられるようにして空いたスペースを通り、それぞれ水晶球の後ろへと引かれていく。6人の男女は、一糸まとわぬ全裸だった。

 「アーデムハシュラー! コーデモン・ナイヤー!」

 杖の人物が、掛け声とともに杖を振り下ろすと、裸の男女の胸に、黒い染みが現れた。染みは徐々に広がり、そこから鮮血が迸って周囲に飛び散った。苦悶の表情を浮かべ、崩れ落ちそうになる男女を、両脇のローブの人物が無理矢理に立たせる。

 どす黒い染みがどんどんと大きくなる。やがてそこから、脈打つ臓器が顔を覗かせた。

 「アー・デム・ハ・シュラーッ! コーデモン・ナイヤー!」

 「アーッ・デム・ハッ・シュラーッ! コーデッモン・ナイヤーッ!」

 ローブの人物全員が、一斉に詠唱を繰り返し始める。とうとう心臓は胸から完全に飛び出し、6人の男女はそれに引っ張られるように、海老反っていく。全員の口から鮮血が流れ、ぐったりとして眼球が裏返っている者もいる中、未だに断末魔の悲鳴を上げ続けている女もいた。

 やがて、心臓を支えていた血管が、一本、また一本と切れ、鮮血と共に胸から垂れ下がる。    
 そして、とうとう最後の太い血管までが千切れると、心臓は勢いよく水晶玉にぶつかり、水に沈むように水晶玉に吸収されていく。どす黒い渦には赤のラインが加わり、ますます勢いを増し、大きくなっていく。

 6個の心臓が、水晶玉に吸収された瞬間、水晶玉から走り出た赤黒いエネルギーが棺に向かって放たれ、棺を大きく揺らした。エネルギーを失った水晶玉は、砂粒のようになって次々と崩壊していく。

 詠唱が、止んだ。対照的な静寂が空間を覆う。と、棺が揺れた。間隔を置いて、再び。今度は先ほどより大きく揺れた。

 「どんっ!」

 大きな音と共に、棺の蓋が高く舞い上がり、やがて落下してくると床に激しい音を立ててぶつかり、粉々に砕け散った。棺は、黒曜石でできていたようだ。割れた破片一つひとつが、鋭利な刃物のようになっている。

 棺の縁に、右手が掛けられた。その手は青黒く、筋肉質で、銀色に鈍く光る大きな鉤爪が付いていた。そして、上半身が起こされる。頭に二本の曲がりくねった角を持ち、赤い瞳の無い目が見開かれる。ギロリと、棺の前の集団を睨んだその生き物は、一声短く吠えた。

 ドラゴンの咆哮ですら、ここまでの恐怖は抱かないであろうと言うような、低く響く咆哮だった。それが証拠に、ローブを着た人物の大半が、この一声だけで気を失っていた。あとでわかったが、この時すでに絶命した者までいたほどだった。

 杖を持った人物は、棺の前に恭しく跪くと、杖を置き、ローブのフードを外した。銀色の髪の毛を長く伸ばした、初老の男性が現れる。

 「無事のお目覚め、おめでとうございます・・・猊下・・・。」

 「おお・・・『還らせる者』、ハーメルンよ。ご苦労であったな・・・。」

 「ははっ! もったいないお言葉・・・」

 「うむ・・・。」

 棺から出てきたその『生き物』は、言葉を話すが、人間ではなかった。筋肉質の大きな体は無数の鱗に覆われ、太くて長い尾を持っていた。この生き物を一言で形容するならば、それは古から恐れられる「悪魔」と言うのがもっとも適しているだろう。

 すぐに緋色のローブが運び込まれ、4人の男の手で着せられた。それ自体がかなりの重量のように見える。

 「・・・で・・・今の状況は?」

 ローブを羽織った「悪魔」が振り向き、ハーメルンと呼ばれた男を見下ろした。

「はい・・・既に『東の魔女』と『西の伯爵』はお目覚めになり、それぞれの地で決起の時をお待ちかねでございます・・・。『北の黒竜』も直に・・・。」

「よし。では、それぞれに伝えよ『南の教皇』アズアゼルが目覚めた、とな。」

「はっ! 直ちに・・・。」


※               ※


 ノスハイまでの道のりは、順調そのものだった。これだけ人の往来もあれば、野盗や魔物の類の心配もほとんどない。そのため、徒歩で付き従う予定だったガルダンとカイルも馬車に乗り、速度が飛躍的に速くなったのもその一因だった。初日は街道脇に手頃な池を見つけ、その池辺で夕暮れ前にキャンプを張った。馬も人も、たっぷりと食べ、ゆっくりと休んだのだが、二日目の昼過ぎにはノスハイに入ることができた。

 ノスハイの町も、街の規模こそハイペルには及ばないが、活気にあふれた大きな町だった。交易の町として多くの商人が訪れるので、地方の情報も集めやすい。馬車のままでは中心部までは入れないので、外辺部に多くある『預かり屋』に荷物ごと馬車を預ける。預かり屋の主人は、ピプロー家の紋章が入っている馬車に、冒険者が乗っていることに不審を覚えたようだったが、エアリアが馬車から降りるとその疑念も払拭されたようだ。

 「へへっ、ピプロー家のお使いですか。しっかりと預からせていただきやす。」

 鼻の下にちょっとした髭を生やした小柄な主人は、エアリアに愛想笑いを浮かべ、揉み手をしながらそう言った。

 「馬には飼葉と、十分の水を。それから、ギルドはどの辺りかしら?」

 御者台から降りたアルルが、エアリアと主人の間に割って入る。主人はギョッとしたように立ち尽くしたが、すぐに気を取り直して了承のうなずきをしながら、ギルドの位置をアルルに伝えた。

 ノスハイのギルドはハイペルのギルドよりも大きく、冒険者の宿を兼ねているようだった。中央の広場に位置し、町のシンボルともなっている豊穣神マールダの聖堂にも負けないほどに大きかった。

 「教えてもらう必要もなかったみたいね。」

 アルルが自重気味に両手を広げて見せた。 

 ギルドは冒険者でごった返していた、と言っても過言ではない。依頼の掲示板の前には、特に多くの冒険者が集まっていた。

 「冒険者エアリアと、その一行です。今夜の宿の手配をお願いします。」

 エアリアがカウンターの女性に、冒険者の登録証を差し出しながら伝える。

 「エアリアさん・・・ね・・・。ああ!ハイペルから鷹急便が来ていたわ。ええと、ピプロー卿の依頼で、ノストールに向かっているのね・・・。そうね、二階の角部屋を使っていいわ。掃除は終わってるから、すぐに入れるわよ。」

 「ありがとう。すごい盛況ぶりね、何かあったの?」

 「ああ、カリランド周辺でグールが大量に発生したって、救援要請が入ってね。いろんな教会が神父を派遣するのに冒険者を雇ってるの。教会もそれぞれに威信があるから、報酬がどんどん上がって、大騒ぎよ。ハイペルでは軍の編成も始めたみたいよ?」

 グールは闇の魔物の中でも、かなり厄介な存在だ。人肉を好み、生死を問わず襲い掛かる。さらに、グールに噛まれた者もいずれグールになるため、発生したら速やかに駆逐しないと、どこまでも増え続ける。不死の存在であり、剣や魔法では完全に殺すことができない。神の力による、「魂の浄化」「成仏」などと呼ばれる送還方法で、肉体から穢れた魂を抜くしかないのだ。400年ほど前にもカリランド周辺で発生し、その時は村や町がいくつか全滅したとの伝説が残されていた。

 それ以降、カリランドには『四柱神』の全ての教会が置かれ、「神聖都市」と呼ばれるほどになった。

 さらに、グールが出たと言うことは、近在にヴァンパイアが存在する、ということだ。こちらはグールに輪を掛けて厄介で、魔物の中でも上位の階級に属する。「神の対極に位置する」と教義づけられており、教会はその存在を決して赦さない。

 剣や魔法では大して傷を付けることすら出来ず、神官や僧侶による「魂の浄化」も、余程の高位術者の術でなければ受け付けない。非常に狡猾で、人に紛れて生活することもある。

 戦闘能力もずば抜けて高く、飛行や変身能力もあり、さらに「暗黒魔法」と呼ばれる独特の魔法すら操る。ドラゴンと並び恐れられる、闇の一族だった。それだけに、「ヴァンパイアを倒した」という事実があるだけで、たとえそれが修行中の者でも、一気に「聖人」に列せられることになる。それはつまり、教会の威信が高まる、と言うことだ。それゆえに、各教会がヴァンパイア退治に本気になるのだ。

 エーテルの神官であるエアリアにとっても、グールやヴァンパイアは決して相容れることのできない「絶対悪」だった。だが、「秘儀」を授けてもらっていない今の自分では、ほとんど役には立てないだろうことも、十分に承知していた。それだけに、早くノストールに向かい、エーテルの神官を探し出さなければならない。


「W.I.A.」
第1章 第4話 ①
了。



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