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あほやん サンタにお願いする(360字の小説)

冷たい雨が窓を叩く。
まるで感情をあらわにする様に、窓を打つ。
「もう、冬だな」と独り言。
この雨がやがて雪へと変わる。

期待していたクリスマス。
今年は一人ぼっちのクリスマス。

去年のクリスマスは、二人だった。
楽しいデートのはずだった。
なのに裏切られた。
あれから、女性不審に陥り、今まで一人。

「僕が理想する女性はいないのかな?
多くは望まない。朗らかで誰にも優しく、思いやりがあって、料理が上手で、美人が良い。僕よりも若い娘。
そして誰よりも、僕を愛してくれる娘。
その様な女性なら申し分は無い。
居ないかな、何処かにいないかな!」
サンタの叔父さん。
その様な娘をプレゼントしてください。
お願いします。
僕は祈りを捧げて床に着く。

朝、目覚めると、靴下の中に
「リカちゃん人形」が!

その上、手紙も!

「これで我慢して下さい。」

父からのプレゼントか?

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