三つ子の魂百までも(番外編)16 1 ボーン 2023年6月14日 04:21 16楽しい語らいが続く中、時間は留まる事も無く時刻は2:00を示していた。「眠くなって来ましたね。今日って本当に幽霊出てくるのでしょうか?」と、公一は眠たそうに、目を擦りながら小さな声で裕美に言った。裕美は、瞑想している。霊を感じようとしているみたいだ。大島を見ると椅子にもたれなが、少し眠たそうであるが、幽霊の声を聞こうとしているのか、目はしっかりと開いている。緊張感がないのは、公一だけだ。「そろそろ、丑三つ時ね。幽霊の声が聞こえてくるのは、あの寝室でしたね。」と、裕美の冷静な声が、公一に緊張感を与えた。いよいよ、幽霊との勝負!と云う感じだ「そうです。あの寝室です。私、怖いから最近は、このソファーで寝ているんです。いつもなら聴こえてもいい頃です。幽霊が来ているのでしょうか?」と、心細い声であり、さっきまでの陽気な表情ではなかった。「大丈夫です。私が付いていますよ。」と、公一は励ます様に言ったが、(本当に声が聞こえてきたらどうしよう! )と弱い気持ちも持っていた。「寝室に入らさせて頂きますね」と、裕美は言い、椅子から立ち寝室に向かいながら、静かに告げた。「リビングの照明を落としてください。その方が、幽霊を感じ易いので。」……怖い事をおっしゃる!……と、公一は心で叫んだ!晃子はリビングの照明を落とすと、公一の元に寄り添う様に行った。照明を落としても、真っ暗ではない、月の明かりが入り込むのか、顔は確認できる。公一は晃子の顔を見つめ……裕美さんさえ、居なければ!……と、またも心の中で叫んでいた。https://note.com/yagami12345/n/nfedf03518af0 ダウンロード copy #小説 #創作大賞2023 #連載 #幽霊 #どうでもいい話 #緊張感 #売れないKindle作家 #ミステリー部門 1 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート