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最後のドライブ(300字の小説)➕追伸

最後のドライブも雨が降っている。
思い出せば、彼と初めて逢った時も雨が降っていた。
私達には雨が似合うのかも知れない。

今日でお別れしないと、辛くなる。
だけど彼の笑顔は、いつもと変わらず優しい。

彼との付き合いは三年前から。
でも、今日でお別れ。
私には別の人生が待っている。

…ごめんなさいね、貴方。貴方と結ばれる事ができなくて・・…
と、心の中での謝罪では、届く事が無い。

「ねえ、何処に行くの?」
「・・・・」
「ね、何処に行くのよ?」

「・・・・」
…何も言わない彼。
気づいているのかな。私が他の人と結婚する事を…

彼はスピードを更に早め夜の高速道路をひた走る。
彼の目に涙。

そして、これが二人の人生最後のドライブとなる。

追伸、
最後はどの様に終わるのか?
読書の人の想像で変わると思います。
「二人の人生最後のドライブ」とは?
二人の死を意味しているのか?
それとも、二人でドライブする事は二度と無いと言う意味か?
どちらとも取れる終わり方でした。
非常に中途半端ですが、読書の想像にお任せします。

また、何も言わない彼。
一体、彼は何を思っているか?
何を知っているのか?
何故、涙を流したのか?

これも読書の想像で変わります。
何とも無責任な小説でした。

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