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台風とある男の話(140字の小説)

強い風と激しい雨を撒き散らせ
日本中を駆け巡り傷跡を深く残し被害を与え立ち去る
去った後、何も無かったかの様に快晴にする台風
台風が訪れる度に、私はある男の事を思い出す
その男は台風の様な人間だった
多くの人に迷惑をかけては
「俺のどこが悪いか!」と
素知らぬ態度の男
そんな奴を、私は許せない。

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