「君と世界が終わる日に」を観ての感想(920字)
このテレビドラマは、ある日突然にゾンビが人間を襲ってくるとこから始まる。
奇想天外であり、多くのゾンビ達がいつ出来たのかは、不明である。
ゾンビになった物に、噛み付かれるとその人間は発症し死にゾンビとなる。
アメリカでもゾンビドラマはあるがあり、ゾンビが突然襲ってくる。
不思議な事であるがそんな事はさて置く。
主人公の青年の変貌していく姿に
私は興味を持ってしまう。
最初は正義感溢れるリーダーで、人を信じて生きる青年であるが、
回が進む程に生きる為に非情な行動をとり、一人で生きていく。
何故その様になってしまったのか?
それは、ゆっくりとゾンビ化していく恋人。
その恋人を彼の手で殺さなければならなかったからでもある。
明日の希望も無い状況に追い込まれた時、
人は何を希望にして生きるのであろうか?
希望も無い人生ほど辛いものは無いであろう。
世界中の多くの人はゾンビとなっていく。
生き残った人間の食べ物は、ソンビを殺しその肉を食べる。
選ばれた人間だけが施設を作り、野菜や他の食べ物を作り
暮らしている。
その施設を狙う、あぶれた者達。非情で冷酷な者達。
そいつらは平気で人を殺す。
自分さえ良ければ良いと思う者達。
主人公はゾンビと闘い、溢れ者の輩と闘い殺し合う。
その様な社会の中で、何を希望に生きていくのか?
主人公は、愛する恋人の事を想い生きてきた。
それが彼の生きる希望でもあった。
また、他の人達も愛する者を持っていた。
それは、子供でもあり、家族、友達、親友。
相手に対する愛情、愛を想う気持ちだけで生きていけた。
「人間、究極の立場になった時、自分以上に人を愛する事が出来るかどうかで、希望を持てるか、持てないかが決まる」と、このドラマは言っているみたいな
気がする。
このドラマはまだ完結してはいないが、主人公に残された子供がいる。
その子供を探し見つけ出す事が、今の主人公の希望、生きる糧になった。
私達が暮らすこの社会は、平穏無事な環境だ。
だが、夢も希望も目的も持たずに生きていたら、それは生きる屍と同じ
夢、希望、目的を明確にして生きる。
これこそが人間と生まれる事が出来た喜びでもある。
その様に思わせてくれるドラマである。
どの様な結末で終わるのか?
大変楽しみな作品でもある。
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