矢ケ崎敏一

無添加キムチ、無添加食品の「やがちゃんキムチ」主宰  時折小説や評論等も書きます

矢ケ崎敏一

無添加キムチ、無添加食品の「やがちゃんキムチ」主宰  時折小説や評論等も書きます

最近の記事

独立店シェフの誇りを忘れるな

先日テレビで、名だたるイタリアンの「名店」シェフ達が、ドミノピザのメニューを評価して、「合格」とか「失格」とか判定するという番組があった。 まず、統一の冷凍生地を世界に配送して、それにバイトやパートさんがレシピ通りに具材を並べて自動オーブンで焼いただけのチェーン店のピザを、「コンクール世界一」と誇っている個人シェフが神妙に味わっているのがおかしい。 そして、「これなら合格」とお墨付きを与えて、ドミノピザの開発担当者と「もっとマルゲリータについて話し合いましょう」などと呼び

    • お客様は神様ではないのか

      ネット通販の人たちは、コロナで潤った場合も多いようです。コロナ明けも間近い今、そういう話をよく聞きます。 でも、ネット通販というのは、いわば商売の飛び道具です。突然飛び出し、急に売り上げがグーンと上がる。 しかし、飛び道具は、落ちるのもあっという間で早い。 突然、ガタンと売れなくなるのも、ネット通販の特徴なのです。 特に、楽天やアマゾンなどのモールに頼っている店の場合はその傾向が顕著なように思えます。 モールという囲われた限られたドメインの中に居れば、そういうことに

      • 新しい生活を押し付けるな

        コロナ禍がようやく収束に向かい、首都圏や北海道に残された「緊急事態宣言」が明日解除される見通しのようです。 解除後も、ウィルスは無くならずに、私たちの生活パターンを変えましょうという提言も為されていますね。いわゆる、「新しい生活」云々です。 人とは接近しない。常にマスクを外さない。面と向かってではなく、横並びになって会話する。バイキング形式では食事しない。顧客と相対する時にはアクリルやビニールで遮蔽する。可能な限り移動しない、集まらない、叫ばない、騒がない、群れない。

        • Much Ado About Nothing (妄言ライティングです。読み流して、忘れてください)

          ソーシャルディスタンシング・・・? 妙な英語だと思います。こんな英語、あったっけ? 少なくとも僕は今まで知りませんでした。 千葉の館山市長が、「南房総には来ないでください」と発表しました。実は先月僕は、社用で南房総に泊まりました、この地域は観光地です。観光地の市長が「来ないでくれ」という異常。 人間は、一人では生きていけない。絶対に。 人の温かさを知らないと生きていけない。 人と触れ合わなくては生きていけない。 愛は、触れ合いを必要とするのです。 人は、面と向かって話し

        独立店シェフの誇りを忘れるな

          安売りは、愚の骨頂。商品は「作品」でなくてはならない。

          日曜の本日、自宅のすぐ近くにできた巨大モール「松戸テラスモール」に初めて行ってきました。 この場所は以前、「松戸公設北部市場」があったところで、私も毎日のように食材の買い出しに利用していたところです。そこに、日本有数の規模でモールができてしまいました。 オープン直後の噂は大変なものでした。周辺の道路は渋滞し、モールに入るまで何時間もかかるとか。 私の自宅からは歩いても行けるので、「そのうち行ってみよう」と思っていたのです。そして、本日初めて見てみて、驚きの数々。 まず、

          安売りは、愚の骨頂。商品は「作品」でなくてはならない。

          ランク付けに何の意味がある

          レストランの格付けの「ミシュランの星」を巡って、星を失ったシェフが命を絶ったり、訴訟を起こしたりと、穏やかでない話題が聞かれます。 当方はキムチ屋ですので、ミシュランの星などは無縁ですし、もし万が一ミシュランがキムチ部門に評価の手を伸ばしたとしても、審査することすらお断りします。 なぜなら、「作りもしない者、経営もしない者に何がわかるか」と思うからです。 顧客の立場で、美味しかった素晴らしかった、いや味が落ちた手抜きがあった等、個人的にいろいろ発信されることは大いに歓迎し

          ランク付けに何の意味がある

          送料無料なんてありえない

          楽天市場の商品送料が、3900円(?)以上の買い物で一律無料になるとかならないとかで、今、EC(ネット通販)業界は大騒ぎのようです。 あほか!・・・・と思うのは私だけでしょうか。 大体、送料は無料ではないのです。必ず、ヤマト運輸や佐川急便に、ネット通販業者は送料を払うのです。無料の送料なんて、聞いたことがありません。 では、「送料無料」をそれでも実現するとすれば、方法は二つです。 1)通販業者が送料を自腹で負担して、客には無料にする。つまり、利益から送料分を削るわけで

          送料無料なんてありえない

          食べてなくなっても、作品

          キムチ製造を始めて30年ほどですが、それ以前も、ラーメン店、八百屋、酒屋等の食品関係の会社の経営をしていました。 学生時代は文学青年で、英文学、特にシェイクスピアが専門でした。 キムチは当初から無添加であったわけではないですが、教わったレシピのあまりの添加物、特にアミノ酸(化学調味料)の多さに嫌気がさし、工夫を繰り返して無添加化しました。 やや親分肌で、仲間を集めることも好きですが、人の会社に勤めたこともなく、どちらかというと一匹狼です。 文学青年時代の考え方の名残り

          食べてなくなっても、作品