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台湾人、そしてアジア人ならではの視点に価値を感じた、ジル・チャン氏著『「静かな人」の戦略書』

翻訳家・土方奈美さんのVoicyで紹介されていた、ジル・チャンさんのご著書『「静かな人」の戦略書(翻訳:神崎 朗子さん、出版:ダイヤモンド社)』を読了。

「自分のことが書いてある?」と思うくらい共感し、励まされた一冊

普段だったら通り過ぎてしまっていたかもしれないけれど、著者が台湾人だということで読んでみた結果、びっくり。

自分のことが書いてある?(著者の方と私とでは能力の差がありすぎるけれど)」というくらい、自分が内向型なのだという気付きが得られました。

本の中には内向型と外交型の簡単な診断のようなものが設けられていて、自分は外交型強め傾向が出たのだけれど、それはきっと、もともとは内向型なのですが、発信者として外交型になろうと努力してきた結果なんだろうなと感じました。

できることなら、シダ植物のようにできるだけ目立たないようにずっと日陰に隠れていたいとずっと願っているのですから…涙

出典:https://publicdomainq.net/fern-plants-0021127/

それでも、自分の特性を改めて見つめ、それを活かすにはどうしたらいいのか、他でもない台湾人の著者さんから学ぶことができて、とても良かったです。

日本と台湾についても言及されていました

本筋とは関係ないけれど、作中で何回も台湾のこと、そして日本のために書き下ろされた前書きでは、日本との関係について言及されていたので、少しだけ引用させていただきます。

✎𓈒 日本との関係について


「本書が世界をほぼ一周し、ついに日本に到達する機会に恵まれたことに感激で胸がいっぱいだ。なんといっても日本は、私や多くの台湾人にとって、とても大切な国だ」

「みなさんはおそらくご存じないと思うが、台湾発のビジネス書が日本で刊行されることは本当に少ない。こうして本書を日本に届けるまでには、台湾で多くの関係者が動いてくれた。 その背景には、日本の友人たちへの感謝の気持ちがいちばんにある」

「この数年間、世界各国はコロナ禍において苦しんできた。台湾も以前、ワクチンを購入できず、窮地に 陥ったことがある。 そんなとき、温かい手を差し伸べてくれ、貴重な支援をしてくれた日本に感謝したい。 この本はささやかながら心からの感謝のしるしであり、私たちの思いがみなさんに伝わるよう願ってやまない」

『「静かな人」の戦略書: 騒がしすぎるこの世界で内向型が静かな力を発揮する法』
(著者:ジル・チャン、翻訳:神崎 朗子、出版:ダイヤモンド社)https://amzn.to/3GRIc4N

✎𓈒 台湾のことに対して

「私が育った台湾では、NPOの仕事よりも、政府系や民間企業の仕事のほうが高く評価される。東アジアの文化では、大企業や政府系機関への就職は、より重要で、より「優れている」と見なされるのだ。 大企業の従業員や政府の職員たちは、社会的地位や名声を獲得し、さまざまな特典に恵まれると思われている。そういう人たちのほうが、社会的価値を重視してNPOで働く人たちよりも、優秀だと思っている人たちもいる」

『「静かな人」の戦略書: 騒がしすぎるこの世界で内向型が静かな力を発揮する法』(著者:ジル・チャン、翻訳:神崎 朗子、出版:ダイヤモンド社)https://amzn.to/3GRIc4N

『「静かな人」の戦略書』、日本の各界からも注目されています

Twitterで検索してみると、たくさんの方が「ここ数年で一番自分に刺さったかも」とつぶやかれていました。内向的な方はぜひ。

著者のジル・チャンさんが気になりすぎる

余談ですが、読了後に気になって検索してみると、著者のジル・チャンさん
が出演されているYouTube動画などを発見。

本を読んでいる時のイメージとは違う、内向的には見えないお話ぶりに、やはり社会的な振る舞いと、その方の内面とは全然違うものなんだよな…と改めて感じ入りました。(そしてジルさん、めちゃめちゃ美人!)

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☟今回この本との出会いをくださった翻訳家の土方奈美さんのVoicy

次は、土方さんが翻訳を担当された『Speed & Scale 気候危機を解決するためのアクションプラン(著者:ジョン・ドーア、出版社:日経BP)』を読もうと楽しみに取ってあります。

次、読むぞー!

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