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台湾が気になるあなたへ

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台湾で生活し、日々取材を重ねるなかで「これは日本に届けたい」と思ったトピックについて、時にインタビューも交えながらお届けする、台湾あちこち見聞録。多様性/教育/ジェンダー/環境/…
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2023年4月の記事一覧

イライラが爆発した私を救った、台湾人夫の言葉

清明節・兒童節の連休が終わり、今日から通常営業の台湾です。 家族で台湾の離島・澎湖へ今年はとっても長くて5連休。私は家族で台湾の離島・澎湖へ行ってきました。 さまざまな個性ある離島の中でも、新鮮な海鮮と、美しい海が魅力の澎湖は、台北から飛行機でおよそ50分! 海外からの旅行客だけでなく、台湾人からも人気の旅行スポットです。 特にこの清明節・兒童節の連休あたりから海で遊べるくらいの気温になってシーズンインするので、飛行機のチケットは争奪戦になります。 私たち家族が乗った

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台湾人夫が友人に「結婚相手は日本人女性」と明かさない衝撃の理由

日本で暮らしていると当たり前でも、実は海外から見たら異常なことというのはたくさんあります。私自身が不勉強だからというのに尽きますが、台湾に来るまで知らなかったことが、ものすごくたくさんあります。 それはジェンダーの不平等だったり、教育だったりと多岐にわたるわけですが、たとえ「出羽の神」と煙たがられたとしても、「これは大切なのではないか」と思うことはお伝えしていきたいという想いが自分の中にあります。 noteやVoicyで有料コンテンツ開始した理由のひとつが、未熟ながらも声

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台湾ドラマ史上初の快挙! 台湾版『模倣犯』がNetflix世界視聴ランキングTop10入り

宮部みゆきさんの代表作のひとつ、『模倣犯』を原作に制作された台湾版ドラマ『模仿犯』が、3月31日からNetflixで独占配信され、話題になっています。

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台湾を取材していて思う、日本の強みとは

ライターとして台湾企業への取材を続けていたり、会社で日系企業の台湾進出をサポートしていると、「台湾企業のこんなところが強いな」「日本のこういうところはやっぱり訴求力があるな」と感じることが多いので、まとめてみることにしました。 あくまで台湾と日本しか比較対象にできていないので、視野の狭さは否めませんが、現時点で私が再認識した日本の強みについて、書いてみたいと思います。 6つあるのですが、途中で脱線したりしていたら、4,000字を超えてしまいました。元気のある時にどうぞ…。

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台湾で出会う日本人と付き合う上で、個人的に心がけていること3つ

いよいよ本格的にアフターコロナに移行している台湾です。 4月17日から公共交通機関でのマスク着用義務も解除されていますが、5月1日には台湾政府のコロナ対策指揮センターも解散することが発表されました。本当にこれまでお世話になりました。 コロナ後初となるゴールデンウィークもありますので、日本との往来も今後ますます増えていくことでしょう。 そこで今回は、駐妻→現地採用→現地で起業/個人フリーランス両方の立場で働いている私が、自分なりに心がけていることについて書いてみます。

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大直に4/29オープンする商業施設「NOKE忠泰樂生活」の内覧会へ

4/29からソフトオープンとなる話題の商業施設「NOKE忠泰樂生活」の内覧会に、青木由香さん、片倉真理さん、田中美帆さんという在台ライター・コーディネーター4人でお邪魔しました。 忠泰グループといえば台湾のアート・カルチャー界で大きな存在感のあるデベロッパーさんで、日本など海外の建築家とのつながりが深いことでも知られています。 忠泰美術館や良質なアート系メディア『MOT TIMES』、インテリア家具のセレクトショップ「MOT SELECT」の経営や、 都市コミュニティとして

希少な台湾産ワイン! 南投県埔里、中央山脈が目の前に広がる「Weightstone 威石東」のワイン農園へ

少し前のことになりますが、日本の皆さまにも知っていただきたい台湾産ワインの話を書き残しておきます。 「これは、台湾産のワインなんだよ」 と言って紹介されることが多かった「Weightstone 威石東」のワイン。 最初の頃は、「この亜熱帯に属する台湾で、ワイン農園なんて!」と信じられませんでした。 ワインリストの中で見るとかなり高級なお値段ですが、皆、真摯に応援しています。 台北にある老舗フラワーサロン「Salon Flowers」オーナーの嶺貴子さんもそのうちの一人

ちょっと悲惨な台湾アニメの声優事情(『Newsweek日本版』寄稿)

4/25発売のGW合併号・特集「やっぱり日本人が知らない世界のニュース50」に、台湾アニメの声優事情について寄稿しております。 日本では超豪華声優陣で知られる『鬼滅の刃』や、おなじみ『ドラゴンボール』などの超人気アニメであっても、台湾版の吹き替えを担当する声優さんたちは、一人何役も掛け持ちされていらっしゃるんです。    鬼滅の刃は映画・無限列車編が台湾映画史上、邦画の最高記録を更新したほどのヒット作品なのですが、それでも凄まじい状況です。    最初に知った時は驚愕でした

「次の"オードリー・タン"が手がける「凄い不動産」 新しい「循環型経済」を作り出す人の発想」(『東洋経済オンライン』寄稿)

シングルマザー時代から就職してみたくてWebサイトを眺めては、自分の能力の足りなさに諦めていた持続可能な開発(サステナブル・デベロップメント)を専門とする台湾のコンサルファーム「Plan b」。    オーナーのJustinさんをインタビューした記事が公開されました。 就職する以外にも、連帯することができる道ってあるんだなと、個人的に感慨深い取材でした。 (2023/04/25公開) ✔︎ 33歳にして政府公認のエンジェル投資家 ✔︎ 政府のリバースメンターとしてオードリ

どんな人々が暮らしているの?台湾の多民族社会をざっくり解説

Voicyへのコメントで、こんなご質問をいただきました。 うーん、確かにすごく大まかに言えばそうとも言えるのかもしれません。 でも、これだとあまりにも現状とかけ離れすぎていて、「台湾がどういう多様性社会なのか」が伝わらないのではないか。 そんな貴重な気付きをいただいたので、今日はそれについて書いてみたいと思います。 そしてこのテーマを書こうとしてはじめて、しっかり解説しているフリーのコンテンツがネット上にほとんどないことに気付き、「台湾は多様性社会」という発信をする立場

声が小さい人にとって、追い風の時代

発信をしていると、今はつくづく声が小さい人にとって追い風の時代だと感じます。 ちょっと前までは、声が大きい人、ヒエラルキー(階級)の上に立った人だけが発言権を持つことのできるような構造だったと思うのですが、インターネットのおかげでその構造がすっかり変わりましたよね。 インターネットが普及し発展したおかげで、それまで見えづらかったり、無いことにされていた人たちの声が表に出るようになってきたことを、私はとてもポジティブに捉えています。 もし対立や摩擦が起こっているのだとして

「LGBTQという言葉が消えるなら台湾からかもしれない性自認も性的指向も、詮索しないのが台湾社会の心地よさ」(日経ARIA連載)

『日経ARIA』での連載、4回目となる今回は、台湾のLGBTQ事情について書きました。(2023/03/27公開) 旅行者として初めて台湾を訪れた時、ジェンダーに関係なくただただ好きな相手と好きなように伸び伸び一緒に過ごせるのを、とても良いと思ったこと。 LGBTQ事情について書くことを求められるけれど、自分が当事者でないのに発信していいのか、萎縮してしまっていたこと。 今のところ「ここに仲間がいるよ」と示す程度の応援しかできていないけれど、私は当事者の方々に対してどう

「無印良品、台湾で大躍進を始めた知られざる経緯 大型店が続々、台湾オリジナル商品も本格化」(『東洋経済オンライン』寄稿)

台湾の無印良品について、『東洋経済オンライン』に寄稿しました。 (2023/03/22公開) 台湾進出から20年近く経った無印良品。 コロナ禍で500坪以上の旗艦店を台北、台東、高雄、台中各都市にそれぞれオープンし、 台湾全土で合計58の実店舗、3つのネット店舗を展開されています。 また、在台日本人の間でお土産にも最適と話題なのが、最近どんどん増えている台湾オリジナル商品の充実ぶり。 すでに食品分野では台湾で開発された商品の点数が過半を占めるそう。 無印良品は台湾

Voicyフォロワーさん3,000人超えのお礼と、プレミアム配信のお知らせ

noteをお読みくださっている皆さまの中に、Voicyを聴いてくださっている方もいらっしゃるでしょうか? Voicyでパーソナリティを始めてから一年が経ち、フォロワーさんも3,000人を超えるまでになりました。本当にありがとうございます! これを機に、月額課金のプレミアム配信を始めることにいたしました。 毎月ワンコインの500円で、月5回以上配信予定です。 通常配信が玄関口だとしたら、プレミアムでは我が家にお上がりいただき、よりリラックスして「心の中で、手をつなごう」