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鍋倉夫「路傍のフジイ①」

鍋倉夫「路傍のフジイ①」(小学館)。電子書籍版はこちら↓
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 SNS上の釣り広告に誘われてツイ読んでしまった。職場のマドンナにホテルに誘われて、堅物の主人公がどう反応するか、続きを知りたくなった。うまいこと誘うなあ。ネタバレになるので、ここまでにしておくけれど『みんな寂しいんだな』『自信がないんだな』と思う。心の底からの友人なんて、大人になったらそうそうできるものではない。情報過多の現代の中で、他人の顔色ばかり見て生きていないか、自分のプライドをどう保って生きるか、自分には生き甲斐と言えるものがあるのか? 結局は職場の人々も、陶芸教室の人たちも、いつか無愛想でマイペースのフジイに惹き寄せられてゆく。結局のところフジイは何も言わないのだけれども。

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