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「下ヨシ子の人生問答 生と死とあの世の話」

「下ヨシ子の人生問答 生と死とあの世の話」(徳間書店)。電子書籍版はこちら↓
https://www.amazon.co.jp/dp/B0BQ36B428/
 毎年「流生命」シリーズを世に送る著者。死や病、家族、霊の存在などとどう向かい合えば良いかを、極めて前向きに説いてくれる。この決然としたタイトルが良い。誰もが知らないあの世のことが語られている。死後の世界とは、いかなるものであるのか。死んだことのない自分には真偽はわからないが、ここではキッパリと具体的に語られている。基本的に肉体と魂が死後に分離するという見方に立っている。ここで言う魂とはエネルギーとも表現されている。死をむしろ安息と捉えており、地獄に行くことすら「修行」と評している。地獄に行くのを決めるのは閻魔大王ではなく、自らの生前の諸行の自然な結末。しかし自殺や未練で「未成仏霊」となることこそが最も嘆かわしい事態。本書は死出の旅に立つ人に向かってのものだが、遺族など見送る人の取るべき行動についても適切に導いてくれている。葬儀、戒名、墓、法要などに何の意味があるのかを教えてくれる。以下が著者の述べる「あの世」である。
1️⃣死後6時間は魂が現世を浮遊している。
2️⃣死後7日間は暗闇の中にいる(だから初七日がある)。
3️⃣ほとんどの人が地獄に行く(天界に行くのは1万人に1人)。
4️⃣三途の川を49日かけて渡る(ここが生死の分かれ目)。
5️⃣12歳以下の子供は賽の河原で石を積み、大人は死出の山に登る(ここが百ヶ日)。
6️⃣長い一本道を歩く(7年ほどかかるので七回忌は必須)
7️⃣閻魔大王との出会い→行き先は10ヶ所(地獄は8ヶ所)
①地獄界(等活地獄、黒縄地獄、衆合地獄、叫喚地獄、大叫喚地獄、焦熱地獄、大焦熱地獄、阿鼻地獄)〜罪を犯した人
②餓鬼界〜自己中心的な人
③畜生界〜愛に飢えた人
④修羅界〜我欲まみれの人
⑤人界〜人並みのレベルに達した魂
⑥天界〜完全に満たされた状態でいられる世界
⑦声聞界〜地獄界などで苦しんでいる死者に教えを施している。
⑧縁覚界〜他者救済のために教えを施し、声聞界にいる人をまとめる立場。
⑨菩薩界〜あの世の頂点に最も近い世界
⑩仏界〜全宇宙の頂点で、ここに来たら転落することはない


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