見出し画像

究極に分かりやすくネットワーク用語解説:Wi-fi

どうも。昨年からインターネットに対して興味を持ち始めた、平易な文章マンです。

今から30年ほど前は、まだ「インターネット」という概念が人口に膾炙しておりませんでした。情報媒体といえば専らラジオか新聞かテレビ。ワープロこそあれ、パーソナルコンピュータ(PC)というものは公的機関のデータ管理などでの用途しかなかったのです。

今、人類をめまぐるしい発展にさせているものは何でしょう?
技術です。技術とは、知識によって作られます。
では、その知識というものが何によってもたらされるのか。それはつまり、「情報」です。

インターネットは、その情報が知識を運んでくれて、結果的に人類の技術の発達に貢献しているんですね。
今日は、そんなインターネットの基礎となるものについて、なるべくわかりやすく説明できればいいなと考えております。

第2回はWi-Fi編です。

💻第1回 DNS編はこちら

Wi-Fiって何?無線LANとの違いは?

皆さんが気になるのは、おそらくこれだと思います。
これはまあ、ざっくり言ってしまうと
ホッチキスとステープラーの違い」とか、「ピアニカと鍵盤ハーモニカの違い」とか「味ぽんとポン酢の違い」と一緒だと考えてくれていいです。

つまり、Wi-Fiは無線LANの規格(タイプ)の一つだと考えてください。
そもそもWi-Fiっていうのは、正式名称を

IEEE 802.11(あいとりぷるいー・はちまるに・いちいち)』

と言います。
IEEEという偉い団体が、コンピュータ通信のやり方を802という番号で取り決めて、さらにその中でもケーブルを使わずに通信ができるというやり方に11という数字を振ったのが、『無線LAN』の始まりです。

IEEEが「やり方を決めたよー!」と言ったのはいいですが、ネットワーク会社は各社で自分なりに通信方法を定めた機器を発売しました。
ですが、利用者にとっては「このメーカーさんの通信方法だとこの機械で通信できないじゃん!」と困ってしまう事態になりました。

日本語が出来ました!と発表したにはいいですが色んな地方で言葉が生まれた結果、方言同士での会話で通じなくなってしまうような感じです。
(ちなみに、機器同士を繋げてうまくいくかどうかということをインターオペラビリティと言ったりします)

そこで、Wi-Fi Alliance(わいふぁい・あらいあんす)という団体が、
「お前ら!方言のクセが強ぇんよ!標準語として皆使える方式にしようや!」
と呼びかけ、策定したのがWi-Fiというわけです。

画像3

皆さんがお持ちのスマホやタブレットなど、セキュリティキー(パスワード)を入力するだけで通信できるというのは、Wi-Fiさんの取り決めのおかげなんですね。

具体的にどういう仕組みなの?

一言で言います。

電波を飛ばしている」のです。

画像1

2.4GHz / 5GHz(ギガヘルツ)などは聞いたことがありますか?これは帯域幅と言って、電波が通る道路の道幅(周波数)のようなものだとお考え下さい。ギガヘルツが大きいほど、広い道路で電波が高速で行き来できます。

パソコンがインターネットに接続するために通る中継地点を「アクセスポイント(AP)」と言ったりします。家庭でインターネット使える方であれば『ルーター』が有名ですね。
このアクセスポイントが、こういった周波数を敷いてパソコン・スマホなどに電波信号を定期的に送ることで、有線LAN(ケーブルをつないでインターネットに接続すること)と同じような働きになるのです。

ちなみに、2.4GHz帯というのは、電子レンジが発する周波数でもあります。
今やそこまで干渉(ひっかかること)は無いとは思いますが、私は昔ワイヤレスヘッドフォンを使っていると、よく電子レンジの電波に音楽鑑賞を阻まれた覚えがあります。笑

Wi-Fi にもバージョンってあるの?どう違うの?

通信規定に「5G通信」というのが導入されているように、Wi-Fiにおいても第6世代であるWi-Fi 6(正式名称はIEEE 802.11ax)が登場しました。
さらに、新しい帯域幅を利用できるWi-Fi 6Eというものも出てきます。

そもそもWi-Fiは、
Wi-Fi 4 (IEEE802.11n) →Wi-Fi 5 (IEEE802.11ac) →Wi-Fi 6 (IEEE802.11ax)
という進化を遂げてきました。

画像2

「なんで番号順じゃないの!」という質問も飛んでくるかもしれませんが、ジョージ・ルーカス(スターウォーズの監督)にでも聞いてください。笑

主な違いとしては通信速度ですが、セキュリティの方式も見直されたりしております。
皆が使える道路を敷いて、そこに皆が個人情報をやり取りするとなると、それなりにセキュリティもアップデート(強化していくこと)しなければいけませんしね。

今や、IoT(テレビや冷蔵庫がインターネットに接続したりすること)やAI(コンピュータが自ら考えて行動を決定すること)が進化、はたまた5G通信が登場して、通信の速さや正確性が求められて生きます。

情報化社会を推進するためにも、Wi-Fiは今後さらに進化していくはずです。

まとめ

Wi-Fiは無線LANの一部(殆ど代名詞になっている)
✅電波を飛ばすアクセスポイントがある
✅この先、「YouTube見すぎて通信制限になった…」という嘆きが聞こえない世の中になるかも?(現在のYouTubeの画質であれば。笑)

もし情報に間違いや不備などございましたら、コメントでお知らせください。
(2020年9月時点での情報です)


関連記事


本業に頼らず食っていけるようになれば、皆様にお届けできる情報や写真の勉強、はたまた発信の頻度も上げることができます。もしご興味があるのであればぜひ清きサポートを。