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究極に分かりやすくネットワーク用語解説:DNS

どうも。昨年からインターネットに対して興味を持ち始めた、平易な文章マンです。

今から30年ほど前は、まだ「インターネット」という概念が人口に膾炙(広く知れ渡ること)しておりませんでした。情報媒体といえば専らラジオか新聞かテレビ。ワープロこそあれ、パーソナルコンピュータ(PC)というものは公的機関のデータ管理などでの用途しかなかったのです。

今、人類をめまぐるしい発展にさせているものは何でしょう?
技術です。技術とは、知識によって作られます。
では、その知識というものが何によってもたらされるのか。それはつまり、「情報」です。

インターネットは、その情報が知識を運んでくれて、結果的に人類の技術の発達に貢献しているんですね。
今日は、そんなインターネットの基礎となるものについて、なるべくわかりやすく説明できればいいなと考えております。

第1回はDNS編です。


DNSって何なの?

DNSは「Domain Name System」のことです。
ドメイン、ネーム、システム。

つまり、「インターネットくん!この宛名ってこの住所で合ってるの?」と問い合わせてくれるシステム(仕組み)のことです。
詳しく見ていきましょう。

「ドメイン」と「サーバ」と「IPアドレス」

そもそも、DNSを理解するためにはこれら3つの単語をわかっておかなければなりません。

もしインターネットを使って、ウェブページ(インターネット上の情報ページ)にアクセス(行く)するとなると、何が必要になるのでしょう。

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もちろん、google.comのようなURL(文字記号の並びのこと)ですよね。
でも、これってgoogleっていう企業がインターネット上に構えている「ドメイン:宛名」のことなんです。実は、インターネットくんはgoogle.comという名前を見てもピンとこないのです。
なぜかって、インターネットくんは機械だから、人間の世界で広まっている言葉よりも数字の列を好むのです。

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代わりに、インターネットくんが頼りにしているのは
216.58.197.195
のような「IPアドレス:住所」です。IPとはInternet Protocol(インターネットの界隈)のことです。アドレスは住所ですね。

そして、googleさんはインターネットという広い世界に、自分のページを置いておくために「サーバー:お家」を持っています。

「僕のお家(サーバー)にウェブページを作ったから、みんなは住所(IPアドレス)を頼りに遊びに来てね!」
な状態を作っているのです。

ちなみに、サーバーは自分で用意するとめちゃめちゃしんどいので、個人HPなどであれば殆どレンタルサーバーです(自分で家を立てるよりも、不動産屋さんに借りに行くほうが楽ちん)。またこの話は別の機会に。

DNSが何をしてるのか

でも、みんながインターネットくんに入力する「google.com」というのは、住所ではないですよね?これは先程の定義で言えば「ドメイン(宛名)」です。

というのも、実はIPアドレスというのは数字の羅列ということ以外にも複雑な側面があって。
188.5.66.41の住所の中の505号室!」とかいう細かい部屋番号の設定もあれば、
外には30.202.41.1で公開してるけど、泥棒に入られたら嫌だから家の中では198.192.10.43っていう住所なんだよね…」という、いわゆる外と中で違うIPアドレスがあったりするのです。

そこで、DNSの出番です。

DNSは、これらの宛名と住所を一致させて、利用者が「このURLにアクセス!」とアクションしたときにそこにたどり着けるように問い合わせをしているのです。

「インターネットくん!この宛名ってこの住所で合ってるの?」
というふうに。

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DNSは、DNSサーバー(DNSが働くためのお家)をウェブの中継地点を置いておき、利用者がURLにアクセスしようとするたびに、上に書いたような問い合わせをするんですね。だから、DNSサーバーがうまく働かないと、たとえ「google.com」という風に書いてアクセスしようとしても繋がらないのです。


まとめ

DNSというのは、私達がウェブページにアクセスしようとするときには避けて通れないしくみのことです。
知らず知らずのうちに使ってきているのですが、実はとても重要なしくみですね。

それ故に、DNSサーバーを狙ったハッキング(悪さをすること)もあります。DNSサーバーに嘘の情報を流すことで、詐欺のIPアドレスに誘導させられるという悪さ(DNSポイズニング)というものがあるのです。

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皆さんも、正しい知識でインターネットくんと仲良くしてください。

意味もなく「いらすとや」さんの画像を拝借しました。多謝!

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