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【備忘録】2020/5/18

また始まった月曜日。

これ何回繰り返したら死ねるの。
そんなこと考えて生きてたこともあった学生時代。
最近やっと前だけ見れるようになってきたように思える。
余計なものは全て「ありがとね!大好きだよ!」って言ってそっとゴミ箱へ捨てる。
そんな生き方をしても良いんだと、少しずつ気づいてきた。

不完全な物はどうしてあんなにも美しいのだろう。
枯れて落ちた椿、色褪せたカーテン、画質の粗い写真、
弦の切れたギター、空気の抜けたボール、もう聴けないラジカセ、
言えなかった「ごめんね」、結ばれなかった男女。

修復不可能だと分かっているものを直すことに人間は固執する。
一度壊れた商品を修理に出したら、元値よりも高く請求されることのほうが多い。
でも人間は高いお金を払ってでも一度壊れたものを直そうとする。
「元通り」は人間のロマン。

学生時代毎日死にたかった私も、少し前をみて歩けるようになった私も、私は私。
人間はみんな不完全から出来ていて、みんな元通りを目指してる。

私は、不完全なあなたが好きだった。
そしてあなたは、不完全な私が好きだった。
お互い不完全なままで良かったのに、私はそれを少しだけ綺麗にしたくなって、
枯れた椿を拾ってみた。カーテンを新調した。カメラを買った。
ギターの弦を張り替えた。ボールを膨らませた。Spotifyをダウンロードした。
そしたら私たちはいつの間にか結ばれなかった男女になった。

私の人生は、美しい。


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