痛い目にあった私が伝えたいこと|産後の人・背が低い人がライブに行く時に贈るアドバイス
2020年、ライブには行けましたか?
私は、ギリギリ2月に『Sakanaction』のライブに息子と参戦したのが最後です。
本当は『KingGnu』『UNICORN』『カーリング・シトーンズ』のチケットも持っていたのですが、全て払い戻しになりました。
ライブに行けなくなって、明日でちょうど一年。
オンラインライブは、6回視聴しました。
プラチナチケットでも全員取れるし、地方に住む私でも気軽に参加できるし、オンラインライブのメリットも実感した一年でした。
もちろん嬉しく楽しいのも嘘ではないのですが、どこかDVDを観ているような感覚に陥り、ふと淋しさも感じてしまうことも。
そんな、コロナ禍で「ライブに行けない」今の時期だからこそ、私の失敗体験を共有して欲しい。
ライブを思いっきり楽しめるようになったその時には、私のゆるいアドバイスを思い出してもらえるよう、恥を忍んでお伝えしたいと思います。
私は高校生の時に初ライブに参戦してから、かれこれ100回近くライブに足を運んできたようです。
この機会に、保管していたチケットを数えてみました。
そんな私が過去ライブに行き、身の危険を感じたことが3回。
その時は、背が低いことを恨んだし、出産ってなんで女だけなの?!と、騒いでもしょうがないことに理不尽さを感じました。
もしも同じ境遇の方がいたら、私と同じ過ちは侵して欲しくない。
なので私の体験をシェアし、おこがましいですがひとことアドバイスを。
頭の片隅にでも置いてくれたら嬉しいです。
男性ファンが多いライブの過酷さ、参戦してわかったその本当の理由。
私が20歳の時、妹と参戦したライブでの体験です。
「死ぬ!」とも思いましたが、「吐く!」って思ったのはこのライブ以外ありません。
会場は、今はなくなってしまいましたが、仙台市中心部にあった地下のライブハウス。
オールスタンディングでしたが、会場自体は初めてではなく、ある程度もみくちゃになることも予想していましたし、それなりに覚悟もしていました。
でもそれまでは、ほとんどが女性ファンで埋まるようなアーティストのライブにしか、参戦していなかったことに後々気づくことに…。
その日のアーティストは『東京スカパラダイスオーケストラ』。
収容人数167人という小さなライブハウスの中で、大迫力のパフォーマンス!
どんなに大声を出してもかき消してしまう音。
もう、とにかく格好いいサウンド。
いつもよりも、会場・ステージが小さく感じるほどの熱量。
はじめはもみくちゃになりながらも、大はしゃぎで私も妹と顔を見合わせながら、楽しんでいました。
そして、会場内はあっという間に、ぐんぐん温度が上昇。
そして、徐々に感じてくる、異変。
その異変というのが、………ニオイ。
私の身長は、当時150cm。
女性の中でも小さい方です。
そんな私の顔の高さに、ちょうど男性たちの脇辺りの高さがくるわけです。
そして、みんな腕を振り上げては、大汗をかいてはしゃぐのです。
その彼らの汗のニオイが…。
申し訳ないけれど、しょうがないけれど、私だってそうなのだけれど!
会場で吐いてしまうのではないかと思いました…。
高校時代、ラグビー部のマネージャーをしていたので、覚えのあるニオイではあったのですが、遥かに飛び越えた強烈なパンチ力。
でも移動することすらできない、みっちりとした会場内。
何とかこらえ、どうにかライブが終わると、一目散で外へ。
あの開放感!あの喜びも忘れられません(笑)
妹の身長は162cmあるので、私より軽症に見えました。
私も30代になってヨガを始め、あれから2cmほど伸びましたが焼け石に水。
そうすると、こちらの最善の解決法としては、「最前列を陣取る」か「最後列にいる」だと思うのですが、最前列は整理券もあるので自力では難しい。最後列は安全ではありますが、やはりもみくちゃになってこそライブ!との想いもあるので、頭を悩ませるところです。
もしも私がこれから同じようなライブに行くとしたら、ツアータオルにペパーミントのエッセンシャルオイルを垂らして、首に巻いておくのがいいのかなと、考えています。
なので、アドバイスは
【いい香りのものを身につけよう】
東京スカパラダイスオーケストラ
Return to paradise, and we play “PARADISE BOOGIE”!
1996.7.2 START_20:00 5150yen
@仙台ビーブベースメントシアター|収容人数167人
産後初ライブ!行く前に知ろう、帝王切開と自然分娩の違い。
私が30歳の時、友達と参戦したライブ体験です。
息子を出産後、約2ヶ月で参戦したのが、『ケツメイシ』のライブでした。
会場は日韓サッカーW杯開催のために建設された、セキスイハイムスーパーアリーナ。
アリーナはブロックごとに分けられている、オールスタンディング。私たちは、ほぼセンターの最前ブロックで、ステージもかなり近く、浮かれていました。
整理番号順なので、ブロックの中では真ん中よりは少し後方という位置。
今か今かと待っていると
だーーーーーーーーーーん!
と爆音が鳴るかならないかというタイミングで、私は数メートル吹っ飛ばされました。
首がもげてしまうんじゃないかと思う衝撃。
隣にいたはずの友達もどこに行ったのか、全く姿が見えずブロック内で迷子状態。
もうまさにもみくちゃ。
ライブハウスとは違って、ブロック内にスペースの余裕があるためか、大きな洗濯機でグオングオンとゆっくり回されているような感覚。
今書いていたら、金曜日の最終電車、渋谷から田園都市線に押し込まれた日のことをふと思い出しました。
あの日も死にかけました…。
それでも友達を探しながら、ライブを楽しもうとジャンプをすると、下半身の異変!違和感!
それは、「漏らした?!」と思うほどの尿もれ…。
「尿もれなんてしたことないのに!」
とは思いましたが、ジャンプはそれ以降一切できませんでした。
『ケツメイシ』なのに!
ノリノリではしゃぎたいのに!!
産後一発目なのに!!!
子なしでお出かけなのに!!!!
何度かそーっとチャレンジしてみましたが、無駄な抵抗。ブロックの後ろの方で、かる〜くリズムを取ることしかできませんでした。
実は息子を出産する3年半前に一人目を出産していますが、帝王切開だったためか、そんなことは一切なかったのです。
そして、二人目は自然分娩。
「自然分娩って、こんなに尿もれするんだ…。」
と、『ケツメイシ』の爆音ライブ中に、ぼんやり考えていた私。
スタート早々に吹っ飛ばされたのと、尿もれが気になりすぎて、あんまりライブのことを覚えていないのが、正直なところ。
ライブに行っている間、お互いの旦那二人が一緒に子ども4人を面倒見てくれて、久々のライブで、友達とゆっくりご飯を食べて、すっごい楽しかったはずなのですが、不完全燃焼気味のライブでした。
尿もれの原因は「骨盤底筋」の緩みと言われています。
なので、「骨盤底筋」を鍛えるといいそうです!
産後まもない方は、ライブに行けない今のうちにぜひ鍛えて、ライブ解禁の暁には思いっきり楽しんでほしいです!
なので、アドバイスは
【ライブに行く前にジャンプをしてみよう】
ケツメイシ
KTM TOUR 2008 ドキッ!! オヤジだらけの歌合戦 目指せ金メダル 2008 ポロリもあるよ!?
2008.3.8
@セキスイハイムスーパーアリーナ|収容人数7,063人
後輩くんのライブでも、危ない目に合ってしまう私。
確か20代後半の頃。
大学の後輩くんがボーカルをつとめるハードコア・バンドのライブに、初めて旦那と参戦しました。
こちらもほぼ男子で埋まってるライブハウス。
演者もオーディエンスも盛り上がってくると、とうとうダイブするボーカル。
ゴロゴロと人の上を移動して行く彼。
すると、ぶおんっと目の前を、彼の足がかすめて行って、背が低いのに思いっきりのけぞった私。
彼はそのままゴロゴロとステージに無事戻って行きましたが、もしも私の頭にぶつかっていたら、後輩くんはきっと土下座する勢いだったでしょう。
私も彼も、無事でよかったです。
なので、アドバイスは
【ダイブしそうなボーカルから目を離さないで、絶対】
以上、私がライブで痛い目に合った(合いそうだった)体験を紹介させていただきました。
今では、オーディエンスへのダイブが禁止されている会場も多いので、このような危険なことはあまりないかもしれませんが。
ライブに行くときに、「ニオイ」と「尿もれ」の心配をすることは難しいと思いますが、私のように背が低い方、産後初めてライブ復帰する方は、頭の片隅にでも置いてくれたら嬉しいです。
少しでも早くライブを思いっきり楽しめる日常が、
アーティストの元に、
周りのスタッフの元に、
そしてファンのみんなの元に届きますように。
心から願っています。
追記:私からのアドバイスは、効能効果をお約束するものではないので、「ふぅ〜ん」という、気軽な気持ちで受け止めていただけると嬉しいです。
image design:yacco
illustration:チビはな
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