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続けられる条件

ぷくぷくと泡立っている
透明だったはずなのに濁っているし

「大丈夫なの?」
「イヤ、これダメでしょ🙅‍♀️」


[発酵]に心を引っ掻かれ始めたのは
どれくらい前だろう…
確か子育てに大忙しの頃のはず

元々、私は、この触手に引っ掛かるものには
のめり込むタチである。
幼子に手作りパンを食べさせたくて
パン作りの勉強が始まった

イーストパンに対し
私の「突き詰めたい」欲望が
「もっともっと」とざわつき始めて

ある日[苺の天然酵母のパン]に挑んだ
その頃の記憶は
ところどころ消え失せたけど
「美味しく出来た」と都合よくアップデートされている

1週間かけて
ぷくぷく観察を続け
スライムのような粉を更にこねくり回して
途中何度も、
「これ、合ってるの?」「食べても大丈夫?」
がもたれ上がってくるけど
根拠なく「大丈夫!」とどうにか完成させた
そして
焼き立てを家族に振る舞った
(イヤ、半強制的に食べさせた…だったかな)

そこから数年が経ち〜
〜天然酵母はおざなりとなり
イーストパンを毎日毎日焼くようになった
遂には、パンを教える事が生業となった

しかし、数年前からパンがすんなりとお腹に収まらない
イヤ、この表現は微妙だな
「喉を通りにくい」  うん、近づいて来た
これは加齢による唾液の分泌が少なくなったから、
粉物のパンは私の喉に引っかかるのだ たぶん…
と、自己分析で着地した
(今は少し違う見識も持ち始めたのだが、長くなるので割愛)

前置きが一世紀ほど長くなったが
私の発酵生活はそこからスタートしたのである

そんな事を思い出しながら
(途中、あれ?どうだっけ?と記憶飛ばせながら)
数十年、よく続けられたな と感慨深い思いになった
ここまで
【続けられた条件】は
明確な答えが無い[発酵]
何だかよく分からないけど美味しくて、
身体に良さそうな[発酵]
ご機嫌伺いながら、ゆるゆると観察できる[発酵]
その辺の物で試す事が出来る[発酵]
「あー 楽しい♪    だからやめられないのさ」
とかなんとか
昨夜から発酵させ、美味しく出来上がった
黒米麹の甘麹をいただいている朝なのです
雨、降らないかなぁ〜 雨。




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