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読書「都会のキノコ 身近な公園キノコウォチングのすすめ」 大館一夫著 八坂書房 自然を見る目を作る

本との出会い
キノコ採りをより楽しもうと、関連する読み物を(図鑑系、生物学系、文学系?なんでも)つぎからつぎに読んでいた時期がありました。その結果、キノコの本が我が家の書棚の一角を占めています。この本は、その中の一冊です。
この本の図鑑パート、公園のキノコ百選は、これだけでも、一冊の本になるレベルです。

自然観
この本の価値は、図鑑パートに加えて、大館さんの自然観に基づく、解説です。本の序章に書かれた大館さんのメッセージに、ぐさっときます。「私たち人間は、都会に自然がないなどと言って、 自然を破壊したつもりでいるが、案外それは思い上がりかもしれない。 私たちの手の届かない都会の隙間で、キノコはしたたかに生きているようだ。 」

自然は、旅行やキャンプの時に出会うもので、自分の周りを見てない人がほとんどです。山登りを趣味にしている人でさえ、自分の家の周りの自然について、まったく無知な人もいます。そんな人が自然を見る目を作るのに、役立てばいいなと思う本です。

我が家の都会のキノコ観察
我が家は、冬は山スキー、雪のない季節は沢登りで方々でかけています。その合間、と言うか、山に行かない(行けない)時は、近所を歩いてます。これだけで、4月にアミガサダケ、6~8月にヤマドリタケの仲間とタマゴタケ、9~11月にキクラゲ、アラゲキクラゲとムラサキシメジ、12月~翌年3月にエノキが採れます。どれも、生育環境が汚くなければ、採って食べます。このように、キノコを見つけられるようになるのに、10年以上かかりました。飽きもせず続けられたのは、都会にも、樹々の芽吹き~紅葉~落葉。カエル、セミ、コオロギなどの声と、見て、聞いて感じる自然があり、散歩などで、それにふれることがよろこびだからです。
あと、カメラで撮影するのも、よろこびですね。カメラが大好きなので。
歩いていて、おいしいキノコを見つけると、まず撮影。自宅に帰ってから食べる。二度のよろこびがあります。


写真1 春の恵み アミガサタケとタケノコ
写真2 公園で最高の収穫、ポルチーニの仲間
写真3 秋に公園で見つけたフェアリーリング(キノコは食べれない不明種)
写真4 本書(著者撮影)


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