読書「Design Wave Magazin(デザイン ウェーブ マガジン)」 CQ出版社  EDAだからこそ英語で情報発信できないか?

今日はEDA(electronic design automation)と英語に関することを書きます。
英語に関する話しは、ぐだぐだです。書いたあとで、載せないでおこうかとも思ったのですが、あえて残しました。

雑誌との出会い
「トランジスタ技術」でも、「インターフェース」でも掘り下げて扱われない、EDAの専門雑誌が発刊された時、びっくりしたのを覚えています。CQ出版のHPで調べてみると発刊は1996年なので27年前です。採算があうのか?読者がどれほどいるのか、続くのか、勝手ながら心配したけど、2009年まで10年続いたのですね。
2009年以降は、季刊誌発刊と、「インターフェース」での関連記事掲載に引き継がれているようであり、これからも、情報を提供し続けて欲しいです。
雑誌名が、Design Wave Magazinと英語で、副題を日本語にしたのは、CQ出版が意識してそうしたのでしょうか?
アメリカが世界をリードしつづけている業界の情報、LSI開発系の主要プロダクトはほぼ100%アメリカ製な状況、本当なら、日本の読者に向けて英文で情報発信して、読者が応えるべきなのかもしれません。

EDAに関する思い出
私の現役時の担当業務は、アナログとMixed Signal(デジタル・アナログ混在)ICの研究開発で、仕事を始めてすぐから、SPICEとマスクレイアウトのCADを使っています。開発経験数年のころに、Mixed Signal LSIの開発効率を上げるツールとアナログ版HDLの導入に関わりました。導入したはいいが、なかなか効果が示せなくて、他社の事例を聞くたびに悔しく思い、毎年の予算検討の度に、翌年のライセンスフィーが準備できるか、びくびくしました。後々、効果は示せて、ほっとした、と言うか、なくては開発ができなくなりました。
自分の専門のツールに関しては、がんばって英文資料を読み、メーカのセミナー(英語)を聴講したりしたけど、ソフトウェアからハードウェア―、デジタル、プロセッサとアナログ、多岐に渡る情報を俯瞰するのは、自分の英語力では重く、日本語で読めるこの雑誌が、ありがたかったです。

今も変わらない
自宅で小さな基本的な回路を時々、動かすだけなので、高価なツールは必要なく、フリーのLT-SPICE、KiCADで十分ことたります。これらは、提供元がアメリカとスイスなので、日本語の情報もあるが、ちゃんと調べるためには、英語の情報にふれないとならならず、退職しても、状況は変わらないのです。
日本での関係者の将来を思うと、こと、EDAに関しては、日本人も英語で情報収集(発信)できるようになるべきかなと思います。


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