ないものに期待しないで生きていきたい
あ、忘れてた!
今朝、財布を整理していたら、期限が切れた一万円の拾得物引換証が出てきた。
数ヶ月前に拾って、落とし主は見つからないだろうなと思いながら交番に届けた一万円。それを完全に忘れていたのだ。
そして、ちょっと凹んでいる自分に気づき、恥ずかしくなる。
受け取り忘れていたこともそうだけど、それ以上に、自助努力のないお金に結構な期待を寄せていたことを自覚したからだ。
一万円。節約でも稼ぎ直すでも何でもすればいい。それにもともと無かったものが、結局、無かっただけの話だ。
そう自分を慰めるように考えていたら、これはお金の話に限ったことではなく、案外どの話においてもそうだなと頭の中で繋がった。
意図せず手に入れてしまったものは、ラッキーであることが多い。たまたまTwitterがバズったり、noteがオススメに取り上げられたり。例は何でもいいのだけど、それをいまの自分に相応しいものだと勘違いしてしまうことがある。
僕自身もそうで、なんだか浮き足立ち、等身大でなくなっていき、同時に過信が生まれてくる。
もちろんチャンスであるし、きっかけではあるのだけど、それは成功の証ではない。就活や結婚がゴールではなく、スタートであるようにやっぱりそこから本当の努力が必要だ。
だからひょんなことが起きたときに、それは実は自分が持っていないものや努力してないものではないかと確認した方がいい。
そうして自分に過度に期待しない。ないものはないのだときちんと向き合う。きっとその方が身軽で自分らしく生きていける。そう思う。
そうして立ち直る今。拾った一万円は思わぬ教訓になって返ってきた。
そういう意味ではちゃんと手に入れて使ったとも言えるのかもしれないなあ。
いただいたサポートはゆっくり物事を考えるための時間(コーヒー代など)に使わせていただきます。