ネット上で気をつけるべき不幸の価値観

やぁん!やぁん!

投資するヤドン@投ヤド(Twitter @okuruyadon2025 )やぁん
※以下、伊勢守代筆

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 株式投資は米国成長株が2月に暴落し、成長株ばかりを取り扱っていた自分は見事に飲み込まれ、先月末頃にようやくマイナスからプラスに転じました。あれだけ投資投資言っていたのにいきなり暴落に巻き込まれるなんて……いい体験したと割り切ってます。

 投資は絶対に退場せず食らいついていけばいつか報われるんじゃないですか?知らんけど。さて、今回は投資には全く関係のないマインド面でのお話です。

・仕事辛い、働きたくない、労働は悪
・年収○○万は負け組、勝ち組
・年収○○万の食事(質素or庶民の外食画像)
・低所得、高所得
・正規雇用、非正規雇用
・低学歴、高学歴
…etc

 ネット上をみていると隣の芝がモロに見えてしまうので、どうしても自分の境遇と比較したり、身近にいる人に対してはできない優越感を得るための自慢をしがち。そしてそういう個人のやり取りがオープンに見えてしまうので共有され、ネット上で価値観が構築されていく。

 価値観とは本来、自分自身や身近な人が実際に体験してきたことの積み重ねで構築されていくもの。しかし、現代社会はネット上で他人の腹の中が目に見えてしまうため、全く違う価値観の人の意見が氾濫している。

 労働と収入に絡んだお話なので、最終的に金銭的な部分にたどり着くという結論だけ先に述べておきます。また、労働と一括にしていますが過重労働に関しては個々人の心身に左右されるので、労働が辛くて辞めた経験がある、辞めたい、という考えを否定するものではありません

 SNSを見ていると、どうしても労働について目に入ってきます。実際に労働したことが無い学生さんなどは就労する前から労働に対する印象が悪いことが多く、良し悪しが分からないが故に善悪のボーダーが分からず、とりあえず労働はシンドいという認識に陥っている人も多いのではないでしょうか?

 株式投資関連のSNSを見ているとセミリタイア(F.I.R.E)したいという人が凄く多い様に感じます。一人一人の意見を吟味した訳ではないのですが、労働したくない(家族との時間を大事にしたいなどという別表現もあり)という思いで目指している方が多いように感じます。専業主婦夫になりたいという思考と似ているかも知れませんね。

 実際のところ、ほとんどの人は労働をしなければ老後までの資産を築けません。人生と労働は切って離せないのです。

 資産運用が上手くいっているから大丈夫という人も居ますが、それいつまで大丈夫?という問いに答えられる人はいないのではないでしょうか。仮にその人が資産運用が上手くいっていたとしても、周りの人比較してどうでしょうか?という観点でみなくてはいけません。もし、周りの人もある程度の資産形成ができている場合はみんなが金持ちです。
 また、2020年コロナショック後から資産運用を始めている方は特に要注意。アメリカの有名な指数であるS&P500の過去のリターンは平均で年7%程度。それがなんと2020年は16.26%という爆発的な成長率を出しています。数年~十数年先の成長を見込んだトレードが繰り返されていると言われており、もし、7%という平均値に回帰していくのであれば、今後の数年でどの様な成長率を辿るのか?
 自分自身の様に高値で掴んでいる場合は長期間の停滞期でプラスとマイナスの境目をウロウロするかも知れない。

 人間的な感情を持っている人であれば、より楽な方へ流れていくのは当然で、みんなが金持ちになれば労働力は減ってきます。
 誰かが働けばいいと思うからです。

 何が起こるか?

 物価やサービス対価が上がります。誰かが渋々働くのであれば見合う対価を支払わなくては物もサービスも手に入りません。資産運用に係る税金も確実に見直されますし、法人税も上げられ配当金や優待も減り、利回りが落ち込むのは容易に想定できます。

 自分だけが特別で他人より優れた結果を出すことができるかどうかを冷静に考えると良いでしょう。

 有名な投資家の名前を何人挙げられますか?

 その程度の人数しか投資の天才と言われない理由は考えるべきでしょうし、自分がその面々と同等のパフォーマンスを維持できるのか。

 この様に、厳しい観点から本当にセミリタイアして大丈夫なのかを検証した結果がセミリタイアなのであればそれは素晴らしい事だと思います。甘い見立てであれば労働市場で最も価値の高い「若さ」を失った状態で労働現場に戻る必要があります。そのときにあなた自身が何を武器にできるか。楽をしたいという気持ちだけでセミリタイアしていた場合はツケを払うことになるかもしれませんね。

 そう、大半の人は労働をする必要があります。大事なことなので2回言いました。それはつまり、どの様に労働と向き合って生きていくかというマインドセットが重要なのではないでしょうか?

 労働=悪という不幸の価値観を植え付けられてしまった場合、生涯において1/3程度は労働に従事しなければならず、労働時間外の私生活でも労働に対して苦痛に感じてしまうことでしょう。まさに不幸しか生まない価値観
 家族と仕事どちらが大事かという選択肢であれば、自分自身はどちらも大事だけど片方しか選択できないのであれば家族を選びますが、人生において99%くらいの割合で家族と仕事の片方しか選択できないなんて事にはなりません。家族を守るためにも収入が必要です。

 本業をしばらく休んでも大丈夫な様に副業があれば選択肢は更に広がると思いますけどね。

 だから、労働=悪という価値観の人が周囲に撒き散らしているのを見るたびに、残酷だと思うワケです。自分自身は既に労働者ではないので説得力がありませんが、経営者と労働者のパワーバランスは法律を理解していれば労働者の方が圧倒的に強い事が分かります。法律を知らない、交渉することを面倒臭がるなどといった労働者側の不備が労働者の立場を弱く見せているに過ぎません。
 以前も書いたので省略しますが、労働基準法は労働者に対して優しすぎて、労働者の首を絞める結果につながっています。不良社員の処遇が難しいのです。

 労働が嫌であれば、起業すれば良いじゃない。

 本気でそう思います。自分は労働が嫌で起業して、経営が嫌で労働者に戻りたいと思うこともあります。労働者という身分は働けば確実に収入が得られるし、法律がある程度守ってくれるし、休みが担保されているうえ、弱音を吐いても許されるし、責任なんてたかがしれている。ありがたい身分だったなと。その分、給与は控えめかもしれませんが、スキルアップして職場を変えれば良いだけですから。

 もう一度言いますが、労働や仕事とどの様に向き合うかが何よりも大事です。本来、仕事や労働というものは社会の一員であることの証でもあり、自身の存在意義を高め、自己肯定感を満たしてくれるものです。

 今の時代、新しい働き方や仕事の取り組み方がドンドンと進んでおり、仕事を楽しいものとできるのか否かは今の世代に掛かっていると言っても過言ではないときです。

 既に73000文字を超えているので学歴や年収の価値観は次の機会に書こうかと思います。

 

やぁん!やどーん!やど~!ぶみ~!