[日記]2021年3月21日(日)
進みゆくにつれて見えなくなることがあるとしたら、それは過去の出来事ではないかと思う。いずれ忘れられる過去が轍となって道程を描けば、標となって墓標へと続く。不意に訪れる事象を残すようにと思いつつも、幻となって立ち消えるのみか。
吉祥寺と西荻窪を彷徨うように行きつ戻りつする。赴いた書店で本を購う度に、背負う重みが増えてゆく。背負うことを課しているのか、重みを増やすことが目的であるのか、将又テクストの蒙昧さに身を任せるのみか、目的地は遥か見えなくとも、充足のために行為をせざる