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足関節治療の基本と簡易的インソール



こんにちは!

理学療法士/スポーツシューフィッターの安田智彦と申します。

現在外来クリニックでのリハビリとオーダーメイド入谷式インソール作成、サッカー・フットサル向けの市販インソールを作っております。

また、多くのアスリート・一般の方がパフォーマンスアップ・生活レベル向上するようなインソールを開発したく日々精進しています。





医療現場にてインソールを作ってメカニカルストレスを減らしたいけど作り方がわからない、ノウハウがわからない、作るための道具(グラインダー等)がないということはよくあると思います。

今回は足関節治療の基本概念を知り、誰でもどこにでもあるものでインソールを作れるようにをテーマにお伝えできたらと思います。


まずは、足首治療の基本、代表疾患(足関節捻挫、足底筋膜炎)、インソール作成の手順で説明していきます!!

手順を踏めば誰でもインソールが作れるようになると思います。


*足首の治療が苦手        

*メカニカルストレスを捉えるのが苦手       

*インソール作りたいけど作れない


こんな人におススメです!!

是非参考にしてみていただければと思います。



足首周辺の痛みは床反力との関係が強く、体重や重心のかけ方や動かし方等の力学的な要因にもアプローチしていかなくてはいけません。




<足首の代表的疾患>


代表的な疾患を以下にまとめます。

足底筋膜炎:足裏にある足底筋膜という組織を痛めてしまう障害です。長時間の歩行や立っている姿勢の持続。ランニングやジャンプなどによって足底筋膜に牽引・圧迫ストレスが加わり起こります。朝起きたときの痛みや歩き始めの痛みが特徴です。


アキレス腱炎:踵につくアキレス腱に炎症が生じて発症する障害です。長時間のウォーキング。ランニングによってアキレス腱にくり返しの牽引・圧縮の運動負荷がかかることで発症する。

腓骨筋腱炎:脛の外側にある筋である腓骨筋に炎症が起きる障害です。ランニングや歩行時の小指側の荷重が多くなると発症しやすくなります。

足関節捻挫:外力が加わることにより、関節を支えている靭帯や軟部組織、軟骨損傷することをいいます。内側にひねる捻挫(内反捻挫)と外側にひねる捻挫(外反捻挫)があります。
重症度は1度~3度まであり軽微な靭帯損傷から靭帯断裂があります。受傷直後は炎症症状(腫脹・熱感・疼痛・発赤)が強いためRICE処置(安静・冷却・保護・挙上)が重要になってきます。

シンスプリント:走る動作を多用するスポーツで発症することが多い障害といわれ過労性脛部痛とも言われています。痛みは脛の前側や内側に訴えることが多いです。繰り返されるランニングやジャンプで足の指を曲げる筋肉が脛の骨膜を引っ張り炎症が起こり、痛みが生じるとされています。過度な回内(足首が外側に逃げる)動作により生じるため過回内障害ともいわれている。

後脛骨筋腱炎:内くるぶし後方を通る後脛骨筋と言われる筋肉の過使用で発症します。足のアーチが低い方に多い疾患です。




<良い足首とは>


外来リハビリに従事していて足首周辺の障害を負った患者様には足首の運動軸異常可動域制限があることが多いです。


そこで足首障害になりやすい方の特徴や良い足首について説明していきます。

良い足首の4条件                 
①足関節底背屈の運動軸が綺麗           
②しゃがみ込みができる              
⓷正座ができる                  
⓸踵上げがまっすぐできる

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