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ママンに送る詩㉜『仏間でチェリー』

おじいちゃん

おばあちゃん

おじさん

かあさん

亡くなった家族の写真を見上げながら

ひとり仏間の畳に寝転んで

かあさんの好きだった『チェリー』を聴いていた

「愛してる」の響きだけで強くなれる気がしたよ
ささやかな喜びをつぶれるほど抱きしめて
ズルしても真面目にも生きていける気がしたよ
いつかまたこの場所で君とめぐり逢いたい

スピッツ『チェリー』

「またいつの日かみんなでここに集まりたいね」

そう写真に語りかけたとき

ふと気がつけば

わが家の猫が隣に座ってくれていた


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