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筆者の自動車・バイク人生を振り返る(その2 ::クルマ、バイク以外に夢中になったことや就職活動~初出社まで)

1.始めに・・ 

 少々投稿の順番が違ってしまい申し訳ないが、noteを始めたきっかけに、55歳の今、一度ここで人生を立ち止まって、幼少期から好きだったクルマ、バイク、その他夢中になった趣味やコレクション等についての様々な出来事を、その時々の時代の変調と合わせて、思い出すままに(少々〝悪んぼ”したことも含めて)を振り返ってみた。
 文章ばかりでつまらない内容だが、筆者の人生を振り返るつもりで、主だったことを筆者一個人の自分史のつもりで執筆していこうと思う。
 特に、昭和40年前後に生まれた方々に、当時はそうだったな~と思い出していただければ幸甚である。
 ただこの内容は、あくまでも一個人のことなので、興味がない方はスルーして頂ければそれで良い。


2.前回投稿(その1・・)に加えて

 1)クルマ、バイクと共に夢中になったことをもう少し・・

 またまた話がさかのぼって恐縮だが、後々の話にも繋がってくるので、ここで一度纏めておきたいと思う。

 筆者が成長していくに伴って、それまでTVの歌番組や大晦日の「紅白歌合戦」を家族みんなで見てきた為か、自分なりに好きな歌手や楽曲等の好き嫌いも分かるようになり、また、兄達は、苦労してアルバイト等を行って貯めたお金で、そこそこ高級オーディオ機材を持つようになり、自分も同じように、好きな楽曲を高音質で聞けるオーディオ機材が欲しくなった。 

 当の筆者は、中学入学前に“英語の勉強のため”と称して、親が安価なラジカセを買って半強制的に与えられたが、これは、あくまでも英語の発音を勉強するための、カセットテープ付きの教材の一部として無理やり押し付けられたモノでしかなく、勉強嫌いな筆者は、親の気も知らず、高いお金を出して買ったであろう「英語発音勉強の為のカセットテープ」を聞いたのは、最初のほんの数分位で、後は殆どがFM放送をくまなくチェックし、テレビのアニメ番組の主題歌や、当時流行していた楽曲を放送する番組を選んでは、片っ端からカセットテープに録音しては、再生して聞いて楽しんでいた。

 もちろんこのラジカセは、カセットテープの録音内容を単に再生するだけの単なる道具であり、音質等は殆ど考慮されておらず、当時のテレビの音質程度のもので、少しボリュームを上げるだけでも、ラジカセ本体のカバー類が共振して、ビリビリジリジリと余計な音まで加わるという安物でしかなかったので、兄達が持っていたオーディオ機材から流れる高音質に憧れ、兄達の部屋の扉の外から、流れる楽曲をこっそりと聞いていたり、また、兄達が不在している時に兄達の部屋に忍び込み、勝手にオーディオ機材を触ってみたりして、それが発覚して、これまた兄達からこっぴどく怒られたことを思い出す。 

 クルマ、バイク好きに加え、こういった経緯からオーディオの世界にも飲めり混んでいき、これが、後々とんでもないことに繋がっていく。この「とんでもないこと」については、また別のところで書いてみたい。

  2)高校時代の就職活動

 自動車運転免許取得までの話は、前回投稿の(その1・・)で執筆したが、その運転免許取得までの間に、これからの人生を決めていく「就職活動」という重要なことがあった。そこで、改めて「就職活動を振り返える項目」として、以下執筆した。
 
 勉強嫌いの筆者は、学業は高校までとハナから決めていたので、高校3年生の夏頃から就職活動を始めた。就職活動といっても、大学生のように何社も企業訪問等を行う等ではなく、学校に届いていた各企業の求人票を見たり、担任の先生に相談したり、また、採用試験では必須の「面接」について、入室前のお辞儀の仕方から着席、自己紹介、質問の受け答え、退席等、一連の練習を何度もさせられた。
 筆者の通っていた高校は、工業高校であったため、地元の企業からの求人も多く、特に当校は地元企業の人材確保の為の「お得意様」ということで、他の普通科高校よりも、採用定員枠を多めに取っていてくれたようであり、就職先を選定するには有利であった。そこで、就職したい企業を絞り込むべく、労働条件等として、次のような各案件がクリア出来ることを目標に、各企業の求人票を見たり、担任の先生に相談したり、また家族からの意見も聞いた。その〝案件”とは・・・、
  ①工場勤務であること。昼勤、夜勤を問わず交代勤務可。
  ②可能な限り、機械を扱う、或いは機械を作る仕事であること。
  ③品物を1個1個図面に沿って手作りで仕上げていく、いわば職人と
   呼ばれるような仕事が理想。
  ④転勤がないこと。但し自宅から通勤できる範囲なら転勤、異動が
   あっても可。
  ⑤クルマ通勤が出来ること。
  ⑥営業職、事務職はNG。
  ⑦ 飲み会、運動会等の厚生行事が極力少ないこと。
   (企業に就職すると、新入社員は必ずと言っていい程、歓迎会等で
    歌を歌わされるという噂が飛び交っていた。筆者にとって、人前
    で歌う等はとんでもなく嫌なこと)

  だが、現実は甘くない。これらの案件を全て満たす企業等がある訳がない。そこで、これらの各項目が受け入れられる最低限のレベルを下げ、①、②、④、⑥は、求人票や担任の先生からの情報等から、何とかクリアできそうだが、クルマ好きの筆者が次に重視したのは、⑤クルマ通勤が出来ること、であった。これも確か求人票に記載があったと思ったが、幾つかの条件付き、例えば交替勤務に入った場合はクルマ通勤可とか、入社後半年は車通勤禁止であったりして、これも入社初期の間の多少の我慢と条件次第でクリア出来そうであった。③については、理想であったものの、過去の夏休みに、近所にあった工場の製造ラインで何度かアルバイトをした経験から、量産ラインの仕事も抵抗ない。

 そして当時筆者の最大の悩みは、⑦であった。
 企業としては、良かれと思って行っている厚生生行事等かも知れないが、筆者としては是非とも遠慮したい。だが、これらの実態は入社してみないと分からない。親兄弟にこの話をすると、「どこの企業でも多かれ少なかれ絶対にある。これは新入社員の定め」と言われ、心に蟠りを持ちつつ、この⑦は取り敢えず無視することにせざるを得なかった。

 これらを総合的に考えた結果、就職先に第一希望とした企業は、かなりレベルの高い全国レベルの大企業の地元工場。全国レベルの有名企業だけに、それなりに厳しいルール等もありそうだが、転勤なし、交替勤務者のクルマ通勤可ということで、筆者としては、何とかこの企業(工場)に就職したいと思っていたが、この企業は、同級生の就職希望者の中でもトップ5に入る人気企業。学校側としても、其々の企業に推薦して採用試験を受ける以上は、ほぼ100%に近い合格が期待できる生徒を推薦しなければならない。逆に言うと、妙な生徒を推薦して採用試験でハネられるようなことが続けば、その後の求人枠も絞られたり、最悪求人無しとなっても困るので、学校側も推薦者の選考には慎重である。

 という訳で、何とかして学校からの推薦枠に入らなければならない。過去の実績からすると、こういった大企業に採用される有利な条件の一つとして、体育系の部活で尚且つレギュラーだった人材等が特に好まれるようである。企業側としては、例え普通科目や専攻科目が少々悪くとも、そんなのは企業に入社してから必要なところを鍛えれば良い。その為には、特に体育系の部活を通して、先輩後輩といった上下関係の厳しさや、厳しい練習に耐えた根性、強い体力等を身に付けた人材が欲しいということである。
 しかし筆者としては、残念ながら、部活動は1年生の夏休み前までに挫折し、それ以降部活は何もしていない。合わせて、特に「体育」は大の苦手で、赤点ぎりぎり程度の成績だった。前途の企業が求める人材とは真逆の人物である。そして、この体育の成績が足を引っ張って、トータルでの成績を下げていた。

 だが、筆者自身としては、専攻分野こそある程度勉強し、可能な範囲で公的な資格や講習を修了たものの、普通科目はテスト前に少し復習してた程度の勉強しかしていなかったのだが、周りの同級生には誠に申し訳ないが、その周りの同級生の多くが〝それなり”の成績だったので、相対的に学業の成績は、そこそこ高い位置にいることになった。決して自分の実力で上位にいけた訳ではない。
 そういう訳で、その企業の推薦枠にぎりぎり入れるかどうか・・という立場であったが、学業でのそれなりの成績と、積極的に就職活動を行ったこと等を先生が認めてくれ、何とか推薦枠に入れもらえることとなり、志望する企業の採用試験を受けられることとなった。

 3)採用試験のあれこれ

 採用試験を受けるにあたっては、先輩達が残してくれた、筆記試験の問題の傾向や、面接で何を聞かれたか等の資料を読み、受験勉強は、それらの問題に類似した項目に絞って勉強し、また、自分の頭の中で、面接での質問の受け答えをイメージしながら採用試験の日を迎えた。
 緊張の中、採用試験が始まった。始めの採用試験内容の説明から、筆記試験、面接、そして、健康診断受診というスケジュールである。確か数日に分けて、会場が変わりながら実施されたような記憶がある。筆記試験で、どんな問題が出題されたかは、今となっては全く憶えていないし、筆記試験の成績も全く自信がなかった。確か作文も有ったはずだが、出された作文のテーマも忘れてしまった。憶えているのは面接と、健康診断位である。
 その面接であるが、今思えば、「今の時代には聞いてはいけない質問」が多かった。例えば、親兄弟の職業や、家族構成等の質問であるが、当時はそれらがごく当り前の質問であり、こちらもそれらを想定して、どう回答したら良いかを予め頭の中で準備していた。そして、最も突っ込まれたくない不得意な体育関係の質問が幾つかあり、体育の授業や、運動会での嫌だった経験を話さざるを得なかった。という訳で、質問の受け答えは、しどろもどろにはならずにちゃんと答えられたが、特に体育の質問の回答内容は、不安な要素だらけであった。
 そして、日を変えて健康診断。こちらは、今更どうこうやっても変わらないし、運動神経が鈍い事以外は、自分の健康状態に不安はなかった。学校への通学も、片道10km程度の道のりを毎日自転車で通い、学校を休んだのは、大雪が降って、自転車は勿論、自動車すら動かせない程の積雪で、代替移動手段もなく、休まざるを得なかったこと位である。そんな訳で、健康には問題ないと思っていたが、当の健康診断の項目の一つである「尿検査」で引っかかってしまった。こればかりは自分でコントロールできるものではないし、まさか、NGの値が出ることなど思いもしていなかっただけにショックだった。

 この結果を受けて、親が心配し、父親が時折受診する個人医院にて、同じ検査をしてもらい、医師の指示を貰うことにした。この病院での検査結果についても、採用試験時の健康診断で引っかかったとおり、数値は多少良くなっていたものの、検査数値が僅かに高い結果となった。医師に相談すると、この数値は、その日の体調によってすぐに変化するらしく、例えば疲れた時に検査すると悪化する傾向があるという。何なら、問題無しという内容の診断書を書いても良いというコメントを頂いた。

 企業側も、健康診断で引っかかった場合は、その項目について再検査してもらえることになり、別の日に改めて検査を受けた。

 という訳で、筆記試験、作文、面接、健康診断の各項目の結果は不安だらけだった為、結果は「不採用」となることを予想し、次の就職先を検討し始めた頃に、採用試験結果が学校に通知された。

 4)採用試験結果

 結果はというと、なんと見事に合格!。「採用内定」通知を受けられることになった。試験後からは、ほぼ不採用になるだろうと、8~9割方諦めていただけに、嬉しさ100倍だった。家族や担任の先生も喜んでくれ、これまでの就職活動をバックアップしてくれていたことに感謝した。先生や家族からは、これから入社までの間、けっして「悪いこと」をしないように、そして「健康管理」をしっかりするように指示され、その後、(その1・・で執筆したとおり)運転免許を取得し、高校を卒業。そして無事に初出社し入社式に出席することができた。

3.引き続き次回以降のお話は・・


 以上長々と執筆したが、入社後のクルマやバイクに関する内容や、会社生活のあれこれは、次回の(その3・・)以降に追々投稿したい。


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