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上場準備を始める前にやっておくべき10のこと

はじめまして。初noteです。どんな人間かはプロフィールを見ていただくとして早速本題に入ります。

理由は様々(エクイティファイナンスを実施して投資契約書に上場を目指す努力目標が記載されてしまっているからとか後ろ向きな理由ではないはず)だと思いますが、上場準備を始める企業が増えています。
多くの求人広告を見ても上場準備で人が足りない!上場準備経験者ウェルカム!です。
その一方上場準備って監査法人の監査受けてお墨付きもらって、パブリックカンパニーとして証券会社のお墨付きもらうんでしょ?以外のことが語られないことが多いので、もう10年以上上場準備に関わっているのに未だに上場できない有る種「プロの上場準備実務家」である私から上場準備を始める前にこれだけはやっておけということを書きたいと思っています。

1.上場準備担当の採用

なにはともあれ、上場準備を担当し、プロジェクトを進めていく人を採用しないと始まりません。よく「監査法人のショートレビューを受けてから」とか「まだ採用できない」と炎上一歩手前くらいまで採用しない会社がありますが、上場準備というのは社長を筆頭に管理部門担当役員とその下のメンバー、主幹事証券会社、監査法人が中心となって進める一大プロジェクトです。そのプロジェクトリーダーとなるべく人の採用は必須だと思っています。
採用はどうやるの?はどこの会社も困っているので私はわかりません笑

2.過去のデータ収集、整理と未来の定点観測データの収集方法の整理

上場準備プロジェクトに入ってだいたいの会社ができていないことがこちらです。
人事労務周りでは
・役員の経歴および辞任に至った経緯(役員の経歴ですが、Ⅰの部は主要な経歴で構いませんが、マザーズへの説明資料には全て記載しなければいけないので、最初に整理しておくことをオススメします。)
・過去管理部門長が在籍していればその方が退職に至った経緯
・各期ごとの人員異動の履歴(各期の退職率&正社員と有期雇用労働者は分けておく)
・未払残業の有無、残業支払い時間が15分単位とかになっていないか等過去の給与支給実績が労働基準法に照らし合わせて正しく処理されているか。
などがあげられ
経理周りでは
・BSをくまなくチェックし、不明な残高がないか確認し(特にワンマン社長にありがちな自分の家を会社の社宅扱いにしている。自分の車を社用車扱いにしている。やソフトウェア仮勘定、ソフトウェア勘定に異常な残高がある等)、必要であれば整理しましょう。
また、その他事業側のKPIなども会社の成長度を説明するために重要です。
過去のデータは各関係者にヒアリングされてもすぐに回答できるように各種フォーマットにそって、定点観測できるようにも整理しましょう。

3.意思決定機関の整理

コーポレート・ガバナンスを遵守するために各種意思決定機関の設計を行っておき、足りない人員は採用しましょう。
監査等委員会設置会社にするのか、取締役会+監査役会にするのか、社内の会議体はどのようにするのかなどもです。
どうしても現状はピラミッド型の組織が上場準備の前提になっていて、ティール型の組織ですと難しいことがあります。ですので、ピラミッドを前提に役職等を整理することをオススメします。

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上場準備を始める前にやっておくべき10のこと

Yasuhito Otsu

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ベンチャー企業にて経営管理部長を歴任後、スタートアップの創業メンバー、取締役CFOとして二桁億円の売却経験あり。27歳から上場準備の実務に携わるが14年間で一回も上場を達成できなかった、上場したことがない上場準備のプロ。自称バックオフィスデザイナー。
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